The Other Side of Fame… Truth About Diane Keaton's Life
闘病、過食嘔吐…、突然の死で明らかになった、
ダイアン・キートンの もう1つの顔を隠し続けた人生

Published on 10/16/2025


2025年10月11日に享年79歳でこの世を去ったダイアン・キートン。 翌日にはゴシップ・メディアTMZがダイアン自宅から寄せられた救急出動要請の録音テープを公開しており、「家族が倒れている」という通報があったのは10月11日の米国西部時間午前8時過ぎ。 ダイアンは直ぐに近隣病院に搬送され、その後家族に看取られて息を引き取ったけれど、遺族はプライバシーを求めて、死因の詳細にはノーコメントを貫いているのだった。
これまでダイアンに関する体調不良の報道は無かったとは言え、彼女は過去1年間、ほぼ引きこもり状態。急激に体調が悪化したのは過去数ヵ月間のことで、 ダイアンの長年の友人で往年のセレブ作詞家、キャロル・ベイヤー・セイガー(81年)は、突然の死を迎える3週間ほど前にダイアンに会ったこと、 そして彼女が 「驚くほど痩せていた」と語っているのだった。



LA山火事被害、2度のがん手術、アル・パシーノとの仲


ダイアンは今年1月のロサンゼルス山火事被害の影響を受け、LAの自宅内部が被災したことから、パームスプリングスの別邸に移住していたとのこと。 そしてLA自宅の修復が終わって戻って来た時には、既に体重が驚くほど落ち、常に輝くようなオーラとエネルギーで周囲を明るく照らしていた彼女の キャラクターは影を潜め、家族や親しい友人が心配するほど痛々しい姿。 関係者はピープル誌に対して「彼女の衰えはあまりにも突然でした。特に あれほどの強さと精神力を持っていた彼女だけに、全く予想外のことでした」 とコメント。 そして「最期の数ヶ月間、ダイアンはごく近い家族だけに見守られることを選択し、家族も全てを極力秘密にすることを選びました。長年の友人でさえ、何が起こっているのかを知りませんでした」 と語り、本人が死期を悟っていた様子を匂わせていたのだった。

そんなダイアンの生涯は、がんと摂食障害、具体的には過食嘔吐との闘いの歴史といっても過言ではないもの。 がん家系に生まれた彼女は、21歳の時に皮膚がんの一種である基底細胞がんの診断を受けており、同じガンは父や兄も患っており、叔母はそれが原因で鼻を切除。 この皮膚がんは治り難く、「日焼け止めはマスト」と言われるものの、若い日のダイアンはそのリスクを軽視。 彼女が 日焼け止めやスキンケアを怠ったこと後悔して日焼け対策を始めたのは、 基底細胞がんを克服した数十年後に再び扁平上皮がんと診断された40代になってから。 その時点で彼女は2度目の皮膚がん手術を受けることになったのだった。
その一方で友人は、ダイアンと1971年から1987年まで交際したアル・パシーノ(85歳)について、「結ばれるチャンスに行動を起こさなかったことを、彼は一生後悔するだろう」と語り、 パシーノのが何年もの間、ダイアンを敬愛しながらも 「もし彼女が自分の運命の相手なら、やり直すのに遅すぎることはない」と幸せを先送りにしたことが 双方の人生にとってネガティブに働いたことを指摘していたのだった。



生涯苦しんだ過食嘔吐の二重生活


しかしダイアンを最も苦しめたのが過食嘔吐。 彼女は未だ若い頃にブロードウェイの舞台で役を演じるために4.5kgの減量を求められたのがきっかけで、 抑えられない食欲を満たすために大量の食事をしては嘔吐を繰り返していたとのこと。
本人がメディアに語った当時の典型的なディナーは「フライド・チキンをバケットに1杯、ブルーチーズとケチャップをかけたフライドポテト数皿、TVディナー(1970年代に流行った冷凍ディナーセット)を2つ、 ソーダを1.2リットル、大量のキャンディー、ケーキ1個、バナナクリームパイ3個」という病的な量。 しかしある時 知人に精神的な問題を指摘されたのがきっかけで、精神分析医に週5回通う生活をしていたという。
その結果、多くの過食嘔吐を繰り返す女性同様、ダイアンはウソと隠し事の達人になってしまい、 「かなり体重を減らし、1年以上その体重を維持したけれど、(過食嘔吐の)証拠を隠して、誰にも知られないようにするためにウソを付いて、奇妙な生活を送っていました。 過食嘔吐は1日の多くの時間を奪いました」。そして「回復したとは言え、私は今も中毒ですし、それは一生続くでしょう。私は中毒になり易い性格なんです」。
そしてダイアンの言葉通り、彼女が死の間際まで摂食障害とそれを世間に悟られないための二重生活を続けたというのが彼女の知る人々の認識。

1977年にオスカーを受賞したウッディ・アレン脚本・監督作品「アニー・ホール」で同名のヒロインとして、 ハリウッドにそれまで存在しなかった型にはまらない女性像を演じて以来、様々な女性像を演じて来たダイアンですが、 彼女自身に 最も近いキャラクターと言えたのは「アニー・ホール」と同じ1977年公開の「Looking for Mr. Good Bar(ミスター・グッドバーを探して)」のヒロイン、テレサ。 先天的な脊柱側弯症の手術でボディ・コンプレックスを持ちながら、聴覚障害児の教師としてで働くテレサは、毎晩のようにNYの独身者が集まるシングルズ・バーに出掛けては、 男性を連れ帰り、時にコカインでハイになる二重生活。真面目な男性では満足でない一方で、リチャード・ギア扮するチンピラ男性にも懲りた彼女は、 心機一転、人生を建て直そうと大晦日に最後の夜遊びに出掛け、そこで出会った男性(トム・べレンジャー)をアパートに連れ帰り、安全のためにドア・チェーンを掛けるも、 そのせいで突如怒り出した男性から逃げられず、何度もナイフで刺されながら死を迎えるのが結末。 彼女がインテリアに取り入れたフラッシュライトが点滅する中で、死を迎えた彼女の姿がショッキングなラストシーンは当時大きな話題を集めたもの。
タイトルのミスター・グッドバーは、シングルス・バーで出逢う男性という意味だけでなく、自分の止まり木になってくれる男性を求めたテレサの心情を表したタイトル。 ダイアン亡き後、「アニー・ホール」と共に必見の作品の1本。
ダイアンが養子縁組で設けた子供達を含む遺族に残した個人資産の総額は、複数の不動産も含め約1億ドルと伝えられています。


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