Historic Flatiron Building Converted to Luxury Residences
世界最古の高層ビルの1つ、NYのフラットアイアン・ビルィングが
ラグジュアリー・コンドミニアムに変貌

Published on 02/19/2026


マンハッタンのチェルシー地区にあるランドマーク、フラットアイアン・ビルと言えば、NYで最も写真に撮影されるビルの1つであり、世界最古の高層ビルの1つ。
5番街とブロードウェイの分岐点である三角州に位置する24階建てで、独特のトライアングル・シェイプが有名な高さ94メートルのビルは、 1902年に建設され、風水の世界では運気を落とす建物の代表格として知られる存在。 実際に同ビルはテナントの入れ代わりが激しいビルとして知られてきた歴史があるのだった。
これまで低層フロアにストア・テナント、その上をオフィス・テナントが占めて来たフラットアイアン・ビルが38ユニットのコンドミニアムとアメニティ施設から構成される ラグジュアリー・レジデンスに生まれ変わり、その初の物件が売りに出されたのが2026年1月半ばのこと。 巨費を投じた歴史的スケールの改築、改装を担当したのはブロツキー・オーガニゼーションと ソルジェンテ・グループで、 今年後半までには全ユニットが売りに出される予定。既にそのうちの3ユニットには買い手がついていることが伝えられるのだった。






前述のようにフラットアイアン・ビルディングはランドマークなので、建物の外観に変更を加えることが出来ないため。 改築はオリジナルのストラクチャーを保存し、生かす形で行われており、そのせいで今時のコンドミニアムにしては窓が小さく、 しかも上下に開閉するオールド・ファッションのウィンドウ。 改築工事では1000枚の窓ガラスを職人が手作業で交換したとのこと。



所狭しとビルが立ち並ぶマンハッタンでは、こうした小さい窓の方がプライバシーが守れるという声も多く、 特にフラットアイアン・ビルに住みたがるようなバイヤーはタワー・ビルディングにありがちなウィンドウ・ウォールを好まない傾向も顕著。
売りに出された物件は地上11階、床面積は約3828平方メートルで、ベッドルーム4部屋とバスルーム4つ、広いリビングを擁し、お値段は1600万ドル。 キッチンはガゲナウ製のアプライアンスを備えたモダンで洗練されたデザインで、アイランドは大理石。バスルームは金属製のフラッシュ・パネル・キャビネットと メタル・フレームのバスタブで、レトロ・モダンな仕上がり。 バスルームは隣接したドレッシング・スペースから自然光が入るウォークイン・クローゼットに繋がり、仕事前、外出前に身だしなみを整えるルーティーンがシームレスに行える配慮がされているのだった。


ビル内は、フロア全体を1軒のコンドミニアムが占めるシングル・ユニットと、1フロアに2軒が入るダブル・ユニットで構成されていて、 アップタウンに面したビル北端、三角シェイプの頂点に当たる部分はフロアが先細りになる独特のシェイプ。
フラットアイアン・ビル自体は24階建てで、さほど高いビルではないものの、 すぐ北側にはマディソン・スクエア・パークがあり、ビューを遮る建物が無いことから、エンパイア・ステート・ビルやクライスラー・ビルを望む、いかにもマンハッタンというビューを楽しめるのは大きな魅力。 ちなみにフロアはバスルームに至るまで、床暖房が入っていて、それも今回の改装の大きなポイントになっているのだった。






内装デザインを担当したのはスタジオ・ソフィールドの建築デザイナー、ウィリアム・ソフィールド。彼はグッチ、トム・フォード、ラルフ・ローレン、ボッテガ・ヴェネタ、イヴ・サンローラン、ハリー・ウィンストンといったブランドのブティックをデザインしたのに加えて、トム・フォード、ラルフ・ローレン、マドンナ等の私邸も手掛けた存在。 フラットアイアン・ビルのデザインでは鋳鉄製の手すり、大理石の壁や床、そしてオリジナルの鉄細工といった 20世紀建築の魅力を現代性と調和させることに重点が置かれているのだった。



アメニティは、屋内プール、ビリヤード・テーブルを擁したゲーム・ラウンジに加えて、ピアノのある落ち着いたサロンやジムなどで、 今時の高級コンドミニアムに比べると非常に充実しているとは言えないもの。しかしモダンな高級コンドミニアムは ニューヨークでも、ダラスやマイアミ、ドバイや香港など、どの都市でも似たり寄ったりの豪華さと設備、そして無機質でモダンな建築。
それに対してフラットアイアン・ビルは、ランドマークの歴史、建築の美学、細部にわたる一流の職人芸のこだわりを含め、 コンドミニアム自体がアートとしての価値を持つ物件。それだけにお値段も高額だけれど、 やはり危惧されるのは、多くの超高額コンド同様に、投資目的の超富裕層バイヤーの手に渡り、 居住者が殆ど居ないビルになってしまうこと。
そうなれば、夜はフラットアイアン・ビルの窓にライトが灯らず、ニューヨークのダイナミックな夜景が名物を1つ失うことになってしまうのだった。


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