May. Week 1, 2021
”Hair Growth and Improvement”
やっぱり一番大切!な髪の毛のために…


私が個人的に髪の毛が如何に個人のイメージに大切かを思い知ったのが先日のアカデミー賞授賞式でのこと。
レッド・カーペット上にドルチェ&ガッバーナのドレスで登場したのが 当日プレゼンターを務めたハリー・ベリーであったけれど、彼女ほどの美貌とスタイルの良さ、 加えてセレブのオーラと定着した美女のイメージをもってしても、この日の意味不明なボブカットによるイメージダウンを救えなかったのだった。 このヘアはソーシャル・メディア上で授賞式の最中からジョークのネタになっていただけでなく、 ハリー・ベリーはこのヘアスタイルのせいで「ドレスは悪くはないけれど、この髪型じゃあ…」とワースト・ドレッサーに含められて紹介されていたほど。
逆に世の中では髪の毛だけで救われている顔やイメージの例は山程ある訳だけれど、 そのヘアの良し悪しを決める最大のポイントはボリュームと髪質、すなわちテクスチャー。 ヘアスタイルが顔立ちや輪郭を引き立てているかや ヘアカラーはその次に大切なポイント。 オスカーのハリー・ベリーは そのうちのどれをとっても酷かったと言えるほど 近年最悪のレッドカーペット・ヘアなのだった。






私は学生時代は髪の毛を自慢にしていたけれど、猫っ毛でボリュームが無く、伸びるのが遅いのは当時からの問題点。 エイジングが進むとそのボリュームの無さが気になり、とにかく ありとあらゆるヘアの育毛剤、増毛剤、抜け毛予防を試してきたけれど、 少し前までのこのカテゴリーのメインストリームと言えば、サプリは圧倒的にバイオティン、そして育毛剤はミノキシジルを含んだもの。 でもそれが昨今では 内臓のコンディションやホルモンバランスに働きかけるサプリが 育毛にも大きな効果をもたらすとして もてはやされるようにようになってきたのだった。
私自身CUBE New Yorkでベストセラーになっている肝臓の健康サプリリバー・スマートを 接取するようになってからというもの、爪と髪の毛が伸びるスピードが速くなったのを実感していたけれど、 同じくCUBE New Yorkの最近のベストセラー・サプリNMN にしても内蔵のサビを落とすという 本来の目的に加えて、「シミが消えた」、「髪の毛が生えてきた」というビューティー効果が脚光を浴びている状況。
そんな中、欧州ではアンチエイジング効果、アメリカでは男性の前立腺の問題や頻尿症の改善サプリとして大きな効果が注目されていた ソウ・パルメットが、男女を問わず育毛に著しい効果があるとして ここ2年ほどで大注目を浴びているのだった。
ソウ・パルメットは日本語でノコギリヤシと訳されるもので、サプリに用いられているのはその実のエクストラクト。したがってケミカル等は一切使わないナチュラルなプロダクト。 それが育毛に大きな効果を上げるのは、男女を問わず脱毛の原因となるアンドロゲンホルモン dhtをブロックするため。 生え際が密になってくるのを実感するには4~5週間が掛かるケースもあるけれど、1日1錠の接取で100カプセル入りなので、 1本を飲み切る頃には確実に効果が感じられる数少ない育毛サプリの1つなのだった。
ソウ・パルメットの詳細はここをクリックしてご覧ください。




さて私が以前から育毛や髪の健康のために興味を持っていたものの、使用を躊躇してきたのがプラセンタ。 プラセンタとは胎盤のことで、高額なものは人間の胎盤、それより安価なものは人間の胎盤に最も近いヒツジの胎盤を用いたプロダクトが販売されているけれど、 スキンケアの効果は賛否が分かれている状況。でも髪の毛に関してはその大きな効果が広く認識されているのだった。
とは言っても頭皮にプラセンタ注射をすると高額な上に、これを行うと輸血が出来ないと言われ、輸血をする予定の有無に関わらず、そう言われると躊躇してしまうのが人間心理。 そんな中、リスクの心配無しにプラセンタの恩恵が受けられるプロダクトとして登場したのがヴェジタブル・プラセンタ。すなわち植物胎盤を用いたトリートメント剤。
私はこのプロダクトに出会うまで植物に胎盤があることさえ知らなかったけれど、植物が成長する過程で 果実に栄養を与えるために雌しべの中核に存在するのが植物胎盤。 これが動物性のプラセンタよりも安全なのはもちろん、パワフルな再生力や繁殖力を持つことは、動物も住まない土地にも植物が生い茂る様子を考えれば容易に想像が出来ること。
そもそも髪の毛は時間の経過で成長し、そのスピードは冬の寒い季節にスローダウンし、暖かい季節にスピードアップすること、健やかな成長には毛先のカットが必要で、 成長のためには毛根に栄養を与えるべきという点で、人体の中でも植物のような性質を持つ部分。 そのため頭皮へのヴェジタブル・プラセンタのアプライは、植物胎盤の栄養素に含まれる再生、繁殖力が そのまま毛根と頭髪の健康に大きく貢献すると言われるもの。
私が最初にプラセンタをトライしたのは夜のシャンプー後で、アプライした後に普通にブロードライをして眠ったけれど、翌朝驚いたのは 髪の毛のコンディションが向上したのもさることながら、朝のブラッシングの際に1本も髪の毛が抜けないという画期的な状況が起こったこと。 以来私はすっかりこのヴェジタブル・プラセンタの信者になって、週1回のシャンプーの度に使用しているのだった。
ちなみに髪の毛を増やしたいと思った場合、ドライシャンプーを併用して洗髪の頻度を減らして、洗う時は普通のシャンプーよりも シャンプーソープを使うのが絶対にお勧め。サプリを飲んだり、育毛剤をトライするのも大切だけれど、 まずはこれをやるべきというのが私の経験上のアドバイスなのだった。




さてヴェジタブル・プラセンタの液体を有効にアプライするのに適しているのが ハイドラ・ペン。 プラセンタの液は非常に緩い上に髪の毛が邪魔になって頭皮にしっかりアプライするのは至難の業。 指でアプライすると頭皮よりも髪の毛に流れていってしまって、それも決して無駄にはならないものの、せっかくならば頭皮にしっかりアプライしたいと考えるのは当然のこと。
この ハイドラ・ペン は基本的にはダーマペンと 同じメソッドのガジェットで、1分間に何百回というスピードのピストン運動で肌一面にマイクロサイズの穴を空けていくトリートメント。 ダーマペンはその穴が深く、施術がよりパワフルなので真皮内で 肌の凹凸やシワの原因になっていた古いコラーゲンの繊維をブレークアップし 線維芽細胞、ケラチノサイトの放出、コラーゲン I、III、IV、エラスティン、プロテオグリカンの生成を促す結果、シミ&シワ、肌質の改善を果たすもの。 通常サロン・トリートメントでのみ可能なこうした効果がホームガジェットで得られるのはダーマペンの大きな魅力。
そのダーマペンが高級車であるとすれば、ハイドラ・ペンは燃費効率が良く 日常の使用に便利な小型スポーツカーのような存在。 最初からニードルが真皮上層に届く深さに設定されていて、ニードルの動きと共にスキンケア・トリートメント剤をリリースしながら、効果的かつ効率的にスキンケアを行うために開発されたガジェット。 ストレス無しにスキンケアの効果を高め、ダーマペンほどではなくてもコーラゲンの生成を高めるだけでなく、コスメティック用途や、ヘアケア用途も果たすというもの。
2年ほど前からアメリカや韓国ではBBグロウというセミパーマネントのファンデーション(顔全体に色素と栄養分を与えるトリートメント)が 広まりつつあるけれど、ハイドラ・ペンはそのBBグロウのアットホーム・トリートメントや、ボトックス・セラムを肌の表面から真皮に入れて穏やかなボトックス効果を得る等の 用途にも使用が可能。 BBグロウと、ボトックス・セラムについては私がこれから実験するところなので、いずれこのコーナーでご紹介の予定です。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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