Feb. Week 2, 2021
”Moisture is the Key for Younger Skin”
モイスチャーライザーでは不十分なエイジング肌ための保湿エマルジョン
冬の季節は肌がどうしても乾燥するので、モイスチャーライザーを多めにアプライする人は多いけれど、
スキンケアが肌に浸透出来る量は限られているとあって、必要以上にアプライすると無駄になるだけでなく、
肌の表面に残ったモイスチャーライザーの中でバクテリアが繁殖し、アクネの原因になったり、肌が乾燥している割にはオイルの分泌が増える等の問題をもたらすもの。
特にクリーム状のモイスチャーライザーについては、近年美容業界での考えが変わりつつあって、
クリームというヘビーなテクスチャーのせいで肌の表面に残るだけで、浸透しないものが多いことが指摘されて久しい状況。
中にはそんな肌の表面に残ったモイスチャーライザーがバリアを形成して乾燥を防ぐという触れ込みのプロダクトもあるけれど、
毛穴や肌の表面を覆って、やがて毛穴の中の汚れになるだけのプロダクトは非常に多いのだった。
またモイスチャーライザーが効果を発揮しない大きな原因の1つになっているのが肌の表面を覆う角質、古い皮膚細胞が浸透をブロックすること。
肌の表面に居座る余計なレイヤーは、放置しておくとその表面のシワやシミが皮膚の下層レイヤーにトランスファーされて、どんどん肌の老化を悪化させるのは周知の事実。
これを放置すれば 見るからに弾力やツヤが感じられない硬そうなコンディションになり、肌の免疫力も衰えて行くけれど、
このプロセスは食べ物を外に放置しておくと、まず水分を失って硬くなり、表面がひび割れたり、萎んで行くプロセスで変色し、やがてカビが生えてくるのと全く同じ。
そのため私は肌の若さのためにエクスフォリエーション、ピーリングが極めて大切だと信じて行ってきて、
その正当性は美容業界でも、美容整形の世界でも認められていることなのだった。
エクスフォリエーション、ピーリングは肌の表面にショックを与える必要があることから、私は肌がそのショックに鈍化する前に使用するプロダクトを変えるようにしていて、
これまでにスキン・ウルトラ・ポテント・ブライトニング・セラム、ジ・オーディナリーのAHA 30% + BHA 2% ピーリング・ソルーション
等をローテーションで愛用してきたけれど、現在気に入っているのが
CUBE New Yorkでもお取り扱いをスタートしたハービヴォアのプリズム。
これは透明のジェル状のエクスフォリエーターで、アプライした直後は肌が若干ヒリヒリするけれど このショックが無ければ効果的なピーリングは行えないのは言うまでもないこと。
プリズムをアプライして30分放置した後は、洗い流すよりもぬるま湯で絞ったタオルで拭き取るのが私のルーティーン。
でも30代ユーザーのレビューのように「使用後の肌は自分でもうっとりするほど滑らかで活き活きしている」という思いが味わえるのは
その後1~2分程度。グズグズしていると どんどん肌の表面が突っ張って来くるので、
慌ててオイルやモイスチャーライザーをアプライすることになるけれど、「この段階で使用するプロダクトで決まる」と言っても過言ではないのがピーリング、エクスフォリエーションの効果。
というのも深く保湿する効果が無いプロダクトだと、新しく表面に出てきたフレッシュながらもデリケートな肌が
直ぐに乾燥してしまい、血色は良くなったように見えても小じわが直ぐに戻って来るため。
特に冬の季節は室内が乾燥しているので、深く浸透して保湿するプロダクトはスキンケアのインフラストラクチャーと言えるほど重要なものになっているのだった。
そんな保湿の試行錯誤を続けていた私が、他とは違う効果を実感したのがここにご紹介するリン・ニューヨークの
デュアル・モイスチャー・エマルジョン。
そのネーミングのデュアルが意味するのはスクワラン・オイルとヒアルロン酸という2つの強力な保湿効果の独自のフォーミュラでの融合。
スクワラン・オイルは深海ザメではなく、オリーブから抽出されているヴィーガン・プロダクト。
これにプルケネシア・ヴォルビリスの種子油の強力な抗酸化効果、ヴィタミンA,E、オメガ3、
パナックス・ジンセンによる再生とトーニング効果を加えたアンチエイジング・ハイドレーターとして開発され、
リン・ニューヨークのベストセラーになってきたのがこのプロダクト。
リン・ニューヨークはマンハッタンのユニオン・スクエア近くのスパサロンで、
オーナーのリン・チャンは、クリスティーナ・チンと並んでセレブリティやモデルが通うアジア人スキン・スペシャリストとしてニューヨークでは
長く知られる存在。私がこのプロダクトをトライする気になったのは
70歳を過ぎたリン・チャン本人のシワが無いだけでなく、老化による たるみや歪みの無い滑らかな肌を見て驚いてしまったためで、
肌の若さのためには保湿、それも有効な保湿が最も大切という彼女の持論に心から納得してしまったのだった。
私はデュアル・モイスチャー・エマルジョンをあえてプリズムでエクスフォリエイトした直後に初めて使用してみたけれど、
通常はトーナー、オイル、セラム、アイクリーム、モイスチャーライザーというプロセスを猛スピードで行わないと
肌が突っ張るという危機感に煽られている私が、これをアプライした途端に肌がホッとしたように感じられたのが偽らざるファースト・インプレッション。
デュアル・モイスチャー・エマルジョンは緩い半透明の美容液で、保湿だけでなく毛穴の開き、アクネ、肌のたるみ、小じわ、皮膚代謝のスローダウン等、16もの肌の問題に対処する
マルチ・ファンクション・プロダクト。
洗顔後500円玉ほどのサイズを手に取って顔全体、首やデコルテにマッサージをするのが使用法。そのプロセスで肌がシットリして、
その後にアプライする アルカイタス や ディハイヤ のオイルの浸透がアップするのが実感できるのだった。
今やデュアル・モイスチャー・エマルジョンは私のビューティー・ルーティーンに欠かせないアイテムになったけれど、
これを使い始めて以前より使用量だけでなく、使用頻度が減ったのがクリーム状のモイスチャーライザー。
というのもオイル、セラムをレイヤーにした段階で、既に保湿が十分と言えるコンディションになっているためで、
前述のように肌に浸透するプロダクトの量は決まっているので、必要以上にアプライするのは無駄であり、逆効果なのだった。
ハービヴォアのプリズムに話を戻すと、私が昨今気に入っている使用法は 目の下の小じわの部分にアプライすること。
目の下の肌はデリケートなのでスクラブで擦るように角質を落とすとかえってシワが悪化するエリア。
プリズムをアプライして、拭き取るトリートメントだと、
乾燥した皮膚がはげ落ちるまで一時的にシワが目立つ時期があるけれど、その後徐々に剥け代わって
出てくるのが若々しい皮膚。
目の下に使用する場合は、プリズムをふき取った直後にデュアル・モイスチャー・エマルジョンをタップリと 指先で叩くようにアプライするのが
とても大切なプロセスなのだった。
執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |
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