30日間タコスを食べてデトックス!?
全米で話題沸騰のタコ・クレンズ!
2016年の年明けに、全米で話題になっているのが ここにご紹介するタコ・クレンズ。
年明けは、多くのアメリカ人がダイエット、エクササイズ、そしてクレンズ=デトックスに取り組む時期。
ホリデイ・シーズンの暴飲暴食を改めて、身体をリセットを試みることになるけれど、
2年前に多くのアメリカ人が取り組んでいたのは ジューシング。
でもジューシングのブームも一段落した後は、ジュース・ビジネスもかなり淘汰されてきたのが実情。
そして昨年には ブロス、すなわち肉の骨や骨髄 を煮詰めたスープで、コラーゲンを補給するのがブームになったけれど、
ジューシングにしても、ブロスにしても 続けるのが難しかったのが問題点。
その一方で、マクドナルドのスーパーサイズのソーダとポテト、ビックマックなどを食べ続けて、肥満になった男性を描いた「スーパーサイズ・ミー」
に対抗したトライアルで、マクドナルドのフードを1日1800カロリー分食べ続けた男性が、減量に成功しただけでなく、
血圧、コレステロール値を落とした実例や、ピザを30日食べ続けるダイエットで減量に成功した例などがメディアに取り上げられ、
「ダイエットをするのなら、好きなものを食べた方が持続できる、その結果、食生活の改善に繋がって、痩せられる」
というセオリーが ダイエット業界で受けいられられるようになったのがここ2年ほどの現象になっているのだった。
そして 登場した”ザ・タコ・クレンズ”は、30日間 タコスだけを食べ続けて、クレンズをするというコンセプト。
メキシカン・フードであるタコスは、アメリカ社会にファスト・フードとして根付いて長い歴史があるけれど、
ここ数年ではアップスケールなメキシカン・フュージョン・レストランがトレンディになって、グルメフードとしても認識されるようになって久しいもの。
年齢、性別を問わず、アメリカ人に大きくアピールするのがタコス。
タコスは、コーンや小麦粉で作った直径15cmほどのクレープ状のフラットブレッドに、
野菜や肉、魚、チーズ、スパイシー・ソースを挟んで食べるものであるけれど、
残念ながら、タコス・クレンズでは、肉や魚を挟むのはNG。
またタコスは脂でフライにしたものもNG。
タコスを2枚使って具を挟むのもNG。
”ザ・タコ・クレンズ”のダイエット本で紹介されているのは、
ヴィーガン・タコスのレシピで、
これを朝食、ランチ、ディナーの3回食べ続けるというのが このクレンズなのだった。
したがって、肉や魚のタコスが好きな人には少々物足りないメニューではあるけれど、
”ザ・タコ・クレンズ”のクリエーターが特に強調しているのは、
タコスとブリトーは別物であるということ。
ブリトーは、タコスよりもずっと大きなフラワー・トルティアで、ライス&ビーンズ、肉、野菜、チーズなどをたっぷり巻き込んだ
ボリュームたっぷりのメキシカン・フード。
これを食べ続けたら、クレンズやダイエットとは全く逆の効果になるのは容易に想像がつくところ。
さらにクリエーターによれば、
人によっては タコス以外にも メキシカン・フードのアペタイザーに付き物の ワカモレとチップスを一緒に食べても構わないと思い込んでいる人が
多いとのことだけれど、これも残念ながらご法度となっているのだった。
メキシカン・フードが大好物のジェニファー・アニストンもトライしたいとコメントしてる”ザ・タコ・クレンズ”は、
既にダイエット本がナショナル・ベストセラー。
アマゾン・ドット・コムでは年明け早々完売状態が続いていたほどの人気ぶり。
実際にトライした人々のリアクションは、「30日は続けられなかったけれど、
2週間で体重が減った」、「タコスに飽きたら止めようと思ってスタートしたら、3週間続いて、体重が減って、
肌の調子が良くなって、夜の寝つきが良くなった」というような
ポジティブなリアクションと共に、「タコスが大好きで始めたけれど、1週間もしたらパスタやピザが恋しくなった」というものもあるけれど、
ある程度の期間を続けられた人は、実際にウェイトを落として、
消化器官のクレンズにも繋がっているとのこと。
ダイエット本には、75種類のヴィーガン・タコスのレシピがフィーチャーされているのに加えて、
外食でもヴェジタリアン・タコスはレストランやメキシカン・デリでオーダーが出来るとあって、
タコスが好きであれば、比較的続け易いダイエット&クレンズであることは確かのようです。