Dec Week 3, 2025
2025 Trending Items to Love...
2026年もトレンドが継続する2025年のヒット・アイテム
2025年のファッション・トレンドを振り返ると、まずプレッピー・ルックのメガ・カムバックでラルフ・ローレンが一気に売り上げを挽回。
ベースカラーがブラックよりブラウンに移行し、アクセント・カラーはレッドがトレンディング。
久々にシルクの大判スカーフが様々な巻き方でカムバックした他、レオパード柄のコートやジャケットもカムバック。
一時は動物愛護の見地から消え去ったファーもカムバックしており、久々にスウェード素材も人気上昇。
La bubuを含むチャームを高額バッグにジャラジャラつけるトレンドも健在だった年。
足元はローファーが大人気。特にファッショニスタやインフレンサーの間ではサンローランのローファー(写真上、右上)が引っ張りだこ。
人々のブランド離れが進む中、目玉アイテムだけをブランド物、それも長年愛用して使い古したブランド物を持つのがクールになってきた一方で、
中国産の安物素材のアイテムを見下す風潮が徐々に高まり、
これからは素材フェチの時代とも言われるのだった。
2026年も続くスニーカリーナ・トレンド
2026年もローファー人気は継続すると見られるものの、ブラックやブラウンといったベーシック・カラーよりもアイキャッチーなレッドやグリーン、もしくはパステル・トーン等の方が
ファッショナブルと言われる中、2025年にブレークしたスニーカリーナのトレンドは継続する見込み。
スニーカリーナはバレリーナ・スニーカーとも呼ばれ、早い話がバレエ・フラットとスニーカーのハイブリッド。
アディダス、プーマのようなスポーツ・ブランドから、プラダ、ルイ・ヴィトンといったデザイナー・ブランドまでが こぞって手掛けるているけれど、
スニーカーに近いデザインと、バレエのトウ・シューズに近いデザインがあり、いずれの場合も靴底が薄く、柔らかく、シューズ自体が非常に軽量で、歩き易く、長時間履いても疲れないのが特徴。
バレエ・フラットよりも足元が安定して、スニーカーよりも様々なオケージョンで履けるとあって、2026年にも愛用者を増やす見込みで、
メーカー側にとっても通常のスニーカーより安価かつ、シンプルな工程で生産出来て、輸送コストが安価であるのは大きな魅力になっているようなのだった。
パディントン、スパイ、Etc. アイコン・バッグのカムバック
2025年はかつてのIt バッグがカムバックを果たした年。
中でも注目を浴びたのはクロエのパディントン・バッグとフェンディのスパイ・バッグで、共に2005年に登場して大人気を博したバッグ。
パディントンはアクセントのロックがとにかく重たいバッグで、スパイ・バッグはフェンディの創設100周年を記念して、以前より機能的なスタイルでカムバック。
かつてフラップについていた四角い筒状の隠しポケットが除去され、ハンドルはウィーブ・レザーからツイスト・レザーに替わり、より都会的な仕上がり。
他にもルイ・ヴィトンのスピーディーが 多数の新スタイルで人気を再燃させた他、数年前にグッチとのコラボで復活したバレンシアガのシティ・バッグも 2025年に再ブレーク。
カムバックしたバッグは、かつてのオリジナルも中古市場で高値で取引されていたけれど、
2025年版は近年のブランド品大幅値上げを受けて、パディントン・バッグはミッドサイズで2750ドル。
スパイ・バッグはスモール・サイズが 2700~3250ドル、ラージ・サイズは 4000~9000ドルという高額ぶりなのだった。
2025年に登場した新スタイルで、2026年も人気が見込まれるバッグは、
写真上右から二番目のボッテガ・ヴェネタのチャオ・チャオ・バッグ、そして一番右のシャネルの25バッグ。
ボッテガのチャオ・チャオは、その前に登場したアンディアーモ・バッグをアレンジしたもので、
アンディアーモは2025年に最もコピーされたバッグ。
シャネルの25バッグは、サイド・ポケットにスマート・フォンが収納出来、ドローストリングでバッグの中にアクセスし易い等の機能に加えて、
従来のシャネル・バッグより若々しいデザインが人気。
25バッグのミディアム・サイズには、エルメスのバーキンやケリーの25cmがスッポリ入るようで、
「バーキンやケリーを持って旅行をする際に便利」というのも富裕層がこのバッグに飛びつく要因になっているようなのだった。
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執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |


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