
Aug Week 4, 2025
Elm Biosciences
エイジングに特化したマーサ・スチュワートの初のスキンケア・ブランド

9月17日に発売を控えているのが、エルム・バイオサイエンス。
これはライフスタイル・エキスパートの先駆者で、美肌で知られるマーサ・スチュワートの長年の皮膚科医が5年の歳月をかけて開発した
セラムとサプリメントの2アイテムから成るスキンケア。
そしてブランドの顔となるのが、今年84歳を迎えたマーサ・スチュワート。
開発を手掛けたダヴァル・バヌサリ医師はハドソン皮膚科・レーザー外科の創設者で、つい最近にはヘイリー・ビーバーのコスメティック・ブランド、Rhode/ロードや
Skin Medicinals/スキン・メディシナルズを含む様々なブランド開発に関わり、コンサルテーションを務めるドクター。
マーサ・スチュワートがバヌサリ医師の存在を知ったのは、もう何年も前に彼のクリニックで行われた傷跡除去手術がソーシャルメディアで話題になった時で、
多くのセレブリティ同様、常に優秀なスキン・ドクターを探していたマーサは、以来彼に肌のケアを任せて来たとのことなのだった。

私はマーサ・スチュワートよりは年齢的に全然若いけれど、人間の肌は50~60歳を前後して 体質や年齢よりもそれまでのライフスタイルが
そのコンディションを決める要素になって来るというのが私の持論。
食事やエクササイズ、睡眠、ストレス・レベル、日焼け止めの使用等を含むライフスタイルによって
不摂生な60歳の肌が80歳の肌よりエイジングが進んでいることもあれば、70歳でも50代と表面的に大差が無い肌質が保てるケースもあるけれど、
そんな違いをもたらす要素の中で スキンケアが占める割合は意外なほど低いのが実情で、それは皮膚科医や美容整形医も認めている事実なのだった。
日本でも「牛乳石鹸とニベア」で美肌が保てる人が居るのと同様、アメリカでもドラッグストアで売られている安価なプロダクトによるシンプルなケアで、
肌質が若々しく保てる人は多いけれど、往々にしてそういう女性はメーク、ファッション、ヘアスタイルに疎い分、プレゼンテーションやセンスで差が付くケースが多いのは否定できない事実。
でも肌だけに着眼した場合、スキンケアに大金を投じる女性と大差が無いだけでなく、下手な施術に走らない分、年齢を重ねても
まともな顔立ちが保てるケースも多いのだった。
そんな50歳以上の肌はオイリー・スキンだった人でも脂分の分泌が減り、肌がハリと弾力を失うことで、
乾燥による小じわよりも大きなシワの問題が深刻になるけれど、逆にアクネが出来難くなり、肌の萎みと共に毛穴も小さくなり、角栓も消えて行く訳で、
近年の美容業界ではオイリー・スキン、ドライ・スキン等と並んで、肌質として認識されているのが”エイジング・スキン”。
私がエルム・バイオサイエンスに興味を抱いて、発売を心待ちにしているのは、同ラインが 最新テクノロジーと著名ドクターの手腕によって、”エイジング・スキン”だけに特化して開発された
初のスキンケアだからなのだった。

多くのスキンケア・ブランド、特にセレブリティが関わるプロジェクトは、30~40代のセレブリティとのパートナーシップで、
ターゲット年齢が非常に曖昧。
しかも過去にどんなプロダクトを使って、どうやって肌のコンディションを保ってきたか分からないセレブリティが、数か月、最長でも1年程度使用したスキンケアを、
本人の体質や、ライフスタイルを知らないまま信頼するのは無理な話。
しかし、マーサ・スチュワートは元祖ライフスタイル・エキスパートとして、食生活やエクササイズを含むライフスタイルをヘルシーに保ちながら年齢を重ねて来たバックグラウンドが明らか。
その彼女が過去5年間、開発段階だったエルム・バイオサイエンスのプロダクトを実際に使用し、プロダクトの改良に貢献しながら、自身の肌を改善してきたという実績は信頼すべきポイント。
しかも、ドクター・バヌサリ氏が「真のバイオテクノロジーライン」と呼ぶエルム・バイオサイエンスの製品は、「皮膚細胞の寿命を延ばすことを目的として開発されている」というのも私が期待を寄せる理由なのだった。
人間は生まれてから、成長という名の老化を始め、殆どの人々が25歳を前後して成長がストップし、熟成期というポジティブなエイジング局面を経てから、本格的な老化に突入するけれど、
早い話が、人間にとっては生きること自体が老化のプロセス。 人間は呼吸をしなけ生きられないけれど、その呼吸によって酸化が起こり、身体を動かせばその度合いに応じて炎症が起こり、
どんな健康体でも 生きる限り老化を続けるのは宿命。
そのプロセスで、エイジングをリバースするほどのヒト成長ホルモンが分泌されないポイントに到達すると、若い頃に問題無くこなしていた運動量がオーバー・エクササイズになり、健康的な食事でも
若い頃と同じ量を食べれば内臓の負担になっていく訳で、50歳を超えて若返りが出来なくなった肌への最善策は、
エイジングを極力スローダウンさせること。エルム・バイオサイエンスは、まさにその「細胞の延命」を謳って開発されたプロダクトなのだった。

エルム・バイオサイエンスのプロダクト・ラインナップは、前述のようにA3Oエレメンタル・セラムと、A3Oコンプレックス・インナードース・デイリー・スキン・サプリメントの2アイテムのみ。
A3Oエレメンタル・セラムは、「A3Oコンプレックスを配合した史上初の抗酸化美容液」と言われるけれど、「A30コンプレックス」が何であるかは、
AIに尋ねても不明。でも紫外線ダメージ、色素沈着、乾燥、炎症といった肌の老化に適切にアプローチするマルチ・パーパスな美容液のようで、
製品開発の際には、効力もさることながらセラムのテクスチャー、色、香りに非常にこだわったとのこと。
一方のインナードーズデイリースキンサプリメントは、炎症、酸化ストレス、ホルモンバランスの乱れといった、エイジングの内的要因に対処するために処方されたサプリメント。
マーサ・スチュワート自身、若い頃から食事で摂れない栄養素をサプリの摂取で補う大切さを訴えており、エルム・バイオサイエンス以前に自らのブランドでサプリを発売するほどのサプリ信者なのだった。
複雑なスキンケアに時間や手間を割きたくないという彼女は、世の中で囁かれてきた美容整形の噂は2023年のインタビューで全面否定。
メディアのクローズアップに耐えるために、少量のフィラーでシワを目立たなくすることはあっても、ボトックスは大嫌いだという。
そんなマーサ・スチュワートにとって、スキンケアで最も大切なのは肌を清潔に保つこと。
彼女にとっては食生活、エクササイズ、睡眠、紫外線対策といったライフスタイル全般がスキンケアの一部で、
それらが苦になるほど「忙しい」、「疲れている」という状況に自分を追い込むべきでないとも語っているのだった。
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執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |


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