Dec. Week 1, 2022
“Nose Breathing Cure, Myotape”
ノーズ・ブリージング・キュア、ミオテープ
私が少し前から気になり始めたのが、月に2~3回ながらも 夜眠りが深くなる直前に 突然口で息を吸い込んで目覚めるという現象。
一瞬ビックリするものの、直ぐに眠りに戻ってしまうので さほど気に掛けていなかったけれど、
友達に話したところ「軽度の睡眠時無呼吸症候群では?」と言われてしまったのだった。
その友人も一時は体位性の睡眠時無呼吸症候群だったとのことで、これは寝る時のポジションによって気道が塞がってしまうために起こる無呼吸、および酸欠状態。
私の場合、寝入る時はサイド・ポジション、眠りが深くなると仰向けになるのが常であるけれど、
人間は仰向けの時の方が喉が狭まるとのことで、「そのせいで仰向けに寝返った時に無呼吸状態になるのかな?」など、いろいろ考えを巡らせたけれど
睡眠時無呼吸症候群を抱える人々の共通の問題点と言えば口呼吸。
”五体五感満足な長寿”をライフワークにする私としては、原因が何であったとしても 軽度と言えるうちに対策を講じようと決心したのだった。
無呼吸性症候群はいびきと交互に起こる場合が多いとのことだったので、「ひょっとして知らない間にいびきをかいているのかも…」と思って、何日か睡眠時間にビデオ撮影を試みたけれど、
無呼吸性症候群はカメラシャイのようで、ビデオを撮影している時には起こらず仕舞い。いびきもビデオに捉えられていなかったけれど、
無呼吸性症候群は悪化すると 高血圧や不整脈、動脈硬化を招き、脳卒中、狭心症、心筋梗塞に発展する危険性を伴うので 軽視するべきではない症状。
また無呼吸性症候群、及びいびきの原因と言われる口呼吸は、空気中の異物や病原体を直接喉に送り込んでしまい、さらには口呼吸をしていると
口内に潤いを与え、殺菌効果を持つ唾液が乾いてしまうため、口臭や虫歯・歯周病菌が繁殖する原因にもなるとのこと。しかも唾液が減ると、
食べ物、飲み物に含まれる色素が歯のタンパク質と結合、蓄積し易くなることから、歯の着色汚れの原因にもなり、
きわめつけは口呼吸をしていると舌の位置が下がって来るので、舌と関わる顔や顎の筋肉が衰えて、フェイスラインや口の周りの皮膚のたるみにも繋がるという美容の問題までもたらしてくれるのだった。
実は私は つい最近、パンデミック以来久々に出掛けたヨガクラスで、難しいポーズの最中に ふと気付くと口で呼吸をしており、2年以上ヨガ・クラスから離れている間に
呼吸法が変わってしまったことにショックを受けたばかり。そんな状態であれば、眠っている最中に無意識のうちに口呼吸をしていても不思議ではないと考えて、
鼻呼吸の習慣を定着させるためのグッズのリサーチを始めたのだった。
そうして出て来たのが写真上のラインナップであるけれど、基本的にそのコンセプトは鼻の気道を広げて 通りを良くするもの、もしくは口を塞ぐもの。
でも鼻の通りを良くしたところで、口から呼吸をする習慣は直るとは限らないのと、口を塞ぐプロダクトは
レビューに「唇が荒れてしまった」、「睡眠を妨げる」、「就寝時にしか着けられないから、日中の口呼吸は改善出来ない」など、様々なクレームが寄せられていたのだった。
なかなかトライしたいプロダクトが見つからずにいたところ、目にしたのが今年で51歳を迎えたグウィネス・パルトローが愛用するウェルネス・プロダクトの記事。
そこで彼女が「恐らくこれが最近見つけたベスト・ウェルネス・ツール」と言って紹介していたのがミオテープ。
グウィネス・パルトローによれば、鼻呼吸は睡眠の質が向上するだけでなく、体内をアルカリ性にするとのこと。
ミオテープはスポーツ用テープを柔らかくして、伸縮性を持たせたような素材で、中央の穴に唇が入るようにして口の周りを柔らかく固定することによって
口呼吸やいびきをストップさせるもの。使い始めた途端にいびきがストップするというレビューが数多く寄せられているのだった。
肌に優しく、口を大きく開けることは出来ないけれど、話したり、水を飲む程度は可能。
そのため周囲の目が気にならない場所では日中につけて生活が出来るというのが他のプロダクトとは異なる点なのだった。
またモイスチャーライザーやフェイス・オイルを使用した肌にもピッタリ粘着するだけでなく、
翌日、2日後もしっかり貼り付くので、リサイクル可能というコスト・パフォーマンスの良さも魅力なのだった。
口呼吸は前述のように いびき、睡眠時無呼吸、睡眠の質の低下の原因になるだけでなく、やがては肉体面、精神面にも様々な悪影響を与えるけれど、
子供達にとっても口呼吸は深刻な発達上の問題をもたらすケースがあるとのこと。
そのためミオテープには大人用だけでなく、子供用、そしてスポーツ用の3種類が登場しているけれど、
コロナが一段落したとは言え 今やアメリカでも日常生活でマスクをつけていても不思議がられないご時世とあって、日中にマスクで隠しながらミオテープを付ける人も少なくないとのこと。
ちなみに写真ではミオテープのカラーはヌード・カラーやオレンジ色であったけれど、私が購入して送られてきたのはブルー。
ミオテープは睡眠の専門家、歯科医、メディテーション・インストラクターなど、さまざまな分野のスペシャリストが使用を奨励するプロダクト。
私自身、ミオテープを使い始めてから 空気の吸い込みで目が覚める現象は起こっていないけれど、それ以上に効果を感じているのは1日20分の朝のメディテーションの時。
メディテーションは鼻呼吸で行うのは基本中の基本であるけれど、全く無意識のまま自然に鼻呼吸が持続するので
瞑想に深く入って行き易いメリットを毎日のように感じているのだった。
執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |