July Week 3, 2022
“Crystal Fortune Tree”
クリスタル・フォーチュン・ツリー
クリスタルやナチュラル・ストーンの世界に無いようであるのがトレンド。
過去には、2008年の日本で言うリーマン・ショックを前後して シャンバラ・ブレスレットが
ジャスティン・ビーバーからジェイZといった男性セレブまで 巻き込んだメガ・トレンドになっていたけれど、
これはジェムストーンをあしらったミラーボールのようなビーズとナチュラル・ストーンを交互にあしらったストリング・ブレスレット。
2014年を前後してメディテーションがブームになってからは、CUBE New Yorkでもベストセラーになっているメディテーション・ピラミッドがもてはやされたけれど、
現在 そんなクリスタル&ナチュラル・ストーンのトレンドのメインストリームになっているのが ここにご紹介するクリスタル・フォーチュン・ツリー。
ナチュラル・ストーンをボトムに、コッパー・ワイヤーでビーズを括りつけた樹木のオブジェは一部では”マネー・ツリー”、”風水ツリー” とも呼ばれているのだった。
パンデミックの真っ最中にマイアミやハンプトンに富裕層がこぞって移動していた時期のインテリア・スナップに登場するようになり、
徐々に知名度を上げて行った マネー・ツリーであるけれど、
これを有名にしたブランドのツリーは、エクストラ・ラージが高さ45㎝、ラージが25㎝、最も小さいサイズが高さ15cm。
私はサイズ的にはスモールが良かったけれど、サイズが小さくなると貧弱になるのが木のボリューム。
またクリスタルというのは、ビーズとして売られるサイズはさほど高額ではないもの。
にも関わらず、このブランドのビーズ・ブレスレットは税込みで70ドルとかなり高額。それを反映してツリーのお値段も割高と判断。
そもそもマネー・ツリー、風水ツリーというものは、今脚光を浴びただけで 以前から存在してきたものなので、
私は他のリソースを当たり始めたのだった。
そして見つけたのが ここにご紹介するクリスタル・フォーチュン・ツリーで、ボトムを大き目のナチュラル・ストーンで安定させるデザイン、
ビーズの数が多く、ワイヤーの細工がしっかりしている点などがすっかり気に入ってしまったのだった。
でも、フォーチュン・ツリーの思わぬ副産物となったのが 送られてきた状態からのセットアップで、
聞けば このツリーを購入する醍醐味がセットアップ。
フォーチュン・ツリーは、送付中の安全も兼ねて ワイヤーの枝が閉じた状態(写真上右側)で送られて来るので、
最初に手に取った時には、「あれ?」と拍子抜けしてしまうリアクション。
でもそのワイヤーの枝を開いて、徐々に理想の木の形にしていく作業が 癒しでありながら 物事を達成している気分になれる不思議な時間。
そもそもクラフト系が好きな私にとっては、音楽を聴きながら 頭を空っぽにして楽しめたプロセスなのだった。
コッパー・ワイヤーを開いて木にしていくプロセスには、その時の自分の精神状態や潜在意識が
反映されるようで、枝を横に平たく広げたシェイプを心地良く思う場合は、安定、平和、
交友等の横の繋がり、横に広がるエネルギーを引き付ける、もしくは引き付けようという時。情報やネットワーク関連の仕事に携わる人にとっては そのキャリアの繁栄を意味するとのこと。
逆に枝をあまり開かずにビーズが密集したツリーを好む場合、全体的な雰囲気が縦長に見える仕上がりの場合には、
上昇志向やエネルギー、目標に向けての結束を意味し、体力や学力など様々なパワーがみなぎる 縦のエネルギーを引き付ける、もしくはその引き付けを望んでいる状況。
技術やアート、スポーツ等、何かを極めようとしているケースや昇進を目指す人の中には、自分の更なる向上の余地をツリーを観ながら感じるために、
あえて枝を大きく開き切らないケースもあるようなのだった。
また人間心理が時期や時代によって変わるように、一度は満足したツリーの形でも、時間が経過すると違和感を覚えるようになるようで、
それを直す作業によって 潜在的に自分が何を求めているかが分かるとも言われるのがクリスタル・フォーチュン・ツリー。
逆に願掛け目的で使う場合には、「XXXで大きく羽ばたきたい、花開きたい」という気持ちを込めて、コッパー・ワイヤーの枝を開いていくと、
文字通り運を切り開くラッキー・オブジェにもなってくれるのだった。
執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |
★ 書籍出版のお知らせ ★
当社に頂戴した商品のレビュー、コーナーへのご感想、Q&ADVへのご相談を含む 全てのEメールは、 匿名にて当社のコンテンツ(コラムや 当社が関わる雑誌記事等の出版物)として使用される場合がございます。 掲載をご希望でない場合は、メールにその旨ご記入をお願いいたします。 Q&ADVのご相談については掲載を前提に頂いたものと自動的に判断されます。 掲載されない形でのご相談はプライベート・セッションへのお申込みをお勧めいたします。 一度掲載されたコンテンツは、当社の編集作業を経た当社がコピーライトを所有するコンテンツと見なされますので、 その使用に関するクレームへの対応はご遠慮させて頂きます。
Copyright © Yoko Akiyama & Cube New York Inc. 2022.