Aug. Week 4, 2021
”5 Days Fasting for Change”
久々の5日間ファスティング for Change


6月末に友人と外食をした際、2年ぶりに着用したサンドレスのウエストがキツく感じられたことから私が決心したのが断食。
私はパンデミック中、とにかく太らないように気を付けていたので 2年前よりも1キロほど軽かったのが私の体重。 にもかかわらずウエストが太くなっているというのは、身体の代謝能力が衰えて老化が進んだサイン。 そもそもコロナウィルスの問題が長引くストレスや倦怠感で これまでとは違う毒素が身体に溜まっているのは春先からずっと感じてきたこと。
食事に気を付けても、ワークアウトをしていても、パンデミックの状況下では誰もが 身体に貯まる毒素を避けられない様子は 同じビルの住人達を見ていても感じられていたこと。 私が通うジムは私が住むビル内にあるので、ジムの常連には顔見知りが何人も居るけれど、 特にジムがクローズしていた時に見かけた彼らの姿は、明らかに体型が緩んで 体重が増えていない人でも太目になっていたのがウエスト。 それ以外の住人達も 老若男女、体型を問わず、腹部が前に張り出ている人があまりに多い様子には内心驚いていたのだった。




そんなお腹の出っ張りやウエストラインの緩みは、ヴァケーションで水着姿をスナップされるセレブにも見て取れる様子。 スタイル抜群のシャリース・セロン(写真上左)、ヨガで日頃から身体を鍛えているシンガーのスティング(写真上左から2番目)も腹部が緩んでいるし、 カート・ラッセル&ゴールディ・ホーンのカップル(写真上右)は最初から痩せていた訳ではないものの、お腹の立体感は2020年のヴァケーション時に比べてほぼ2倍。 パーソナル・シェフが付いて栄養バランスの良い食事をしているはずのビル・ゲイツ(写真上右から2番目)にしても 離婚のストレスか、これまでにないほどお腹が張り出た姿がスナップされているのだった。

私が断食を決心したのは 腹部をスッキリさせたいこと、デトックスもさることながら、いろいろな意味で自分の全てをリセットしたいと考えたため。 パンデミック以降 同じルーティーンを繰り返す毎日を送っていたせいで、 生活に新鮮味が無くなり、感動する機会が少なくなったせいか、学んだと思ったことが知識にならなかったり、 楽しいと思ったことでも 時間の経過と共に簡単に色褪せてしまったりで、感情や精神面でも自分を活性化させる必要性を感じていたのだった。

ちなみに私が最後に真剣な断食をしたのは2012年のこと。この時は10日間の断食、その後12日間の流動食という厳しいプログラムで、 私が望まずして「にわかヴィーガン」になったのがこの頃。 その直後には低体温に悩まされ、断食の3カ月後には髪の毛がどんどん抜ける恐怖を味わったので、 決して健康的とは言えなかったのがこの時の苦しい経験。 その2年後である 7年前からは1日1食生活を実践するようになったので、 以来、特に断食の必要性は感じてこなかったけれど、同時に「1日1度の食事が無かったら人生真っ暗」という気持ちも強かったのだった。




断食を始めるに当たっては、決心が揺らがないように 7月半ばの特別に意味がある日を選んでスタート。 ふと気づくと1日1食生活の私の場合、1食を抜いただけで ほぼ2日間断食をしたことになり、5日間の断食は事実上6日に等しい計算。
何故5日にしたかと言えば 20代、30代の新陳代謝のスピードが速い男性が最も断食の恩恵を受けるのが72時間プログラム。 特に48時間を経過してからの効果が絶大と言われるけれど、私の場合はサバイバル型のため込み体質で、腸の活動や身体のリアクションが普通の人よりスローであることから、 「100時間は続けるべき」と考えて5日の目標を設定したのだった。 その結果、今回の5日間断食は 今までで一番楽で、全く苦しいとは思わなかったけれど、その理由は既に1日1食生活を実践していたからに他ならないのだった。

欧米では”One Meal A Day”の頭文字を取ってOMADダイエットと呼ばれる1日1食生活は、ソーシャル・メディア上でBefore & Afterの例が 山のように紹介される人気ぶり。 でも私のように7年間続けていると、身体がそれに慣れてしまい 僅か1食を食べ過ぎただけで体重が増えることはしばしば。 1日1食生活を何年続けても辛いのは、朝起きて空腹を感じた時に「今日も夜まで何も食べられない」という絶望感。 この気持ちは朝のコーヒーを飲む頃には収まっているけれど、1日に何度も空腹感と向き合うことになるのが1日1食生活。
今回の断食では 初日の夜だけ「今日は食べない!」と自分に言い聞かせる必要があったけれど、 それ以外の時は空腹を感じても 逆にその状態に慣れているとあって 全く意識しなかったのが「断食をしている」ということ。 そのため 断食の苦しさの1つである「あと何日食事が食べられない」という空腹のカウントダウンをせずに済んだことが 楽に断食を終えられた理由だと思うのだった。

断食中は3日目までは普通にワークアウトも行っていて、2日目は日ごろよりも早く走ることが出来て、3日目はストレッチをすると日頃より身体が柔らかいという状態。 4日目以降はヨガ&ストレッチと歩行だけにしたけれど、特に頭がフラフラするようなことは全く無かったのだった。 不思議だったのは断食を始めて4日が経過しても便通があったことで、「私の腸は何てスローなんだろう?」と思ってしまったけれど、 どうやらこれは宿便だったよう。断食を終えた時点で、日本の友人に教わった「梅流し」(大根と梅干のスープによる宿便除去)というものを初トライしたけれど、 普通の人が「スープを飲んでいる最中にもよおす」という便意は私の場合ゼロ。スープを完食しても何も起こらなかった私は かなりガッカリしてしまったのだった。

断食をして良かったと思う変化は、今では朝起きて空腹感を覚えても それが「今日も夜まで何も食べられない」という絶望感ではなく、 「夜になれば食事が出来る」というポジティブな希望に変わったこと。 加えて消化器官が休まったことで体調や肌の調子が良くなり、自分が如何に食べるという行為で内臓を酷使してきたかを 実感したのも良い経験。多くの人々はこのことを様々な病気や体調不良によって思い知らされているのだった。
断食は脳もデトックスしてくれたようで、これまでだと やる事が山積している時に それらをこなす順番や予定を考えるだけで感じていたのがストレス。 ところが断食の最中から 突如考えが変わってきて、出来るところから1つ1つ片付けた成果に着眼するようになったことから 効率アップとストレス・フリーが同時に実現。 また断食中には毎日 記録のために日記をつけていたけれど、 それも頭がクリアになった一因。以来、朝は1日の目標と予定、夜に1日の成果を書き込む日記が習慣化したのだった。




さて私が断食中に何を摂取していたかと言えば、まず私の日常生活に欠かせないコーヒー。 欧米の断食専門家の中はコーヒー、紅茶、緑茶のカフェインはOKという意見が多く、 そもそも「コーヒー・エネマ」(腸内洗浄)というものがあるくらいなので、私は断食中でもコーヒーを飲む派。 加えて今回の断食で私が努めて飲んでいたのがボーン・ブロスで、これは日頃から骨付き肉を買ってきた時に自分で作っているもの。 冷蔵庫に入れるとゼリー状に固まるくらいコラーゲンがタップリで 温製スープとして飲む日と、冷やしたジェルスープとして食べる日があったけれど、 空腹感が最小限だったのは恐らく これのお陰。
それ以外にコロナウィルス対策として接取していたのが、エマ―ジェンCという強力ヴィタミンCドリンク。これはインフルエンザのシーズンになるとアメリカでは完売が相次ぐほど、 ウィルス対策のジュースとして医療関係者までが薦めるドリンク。 そして体内の炎症を抑える目的で接取したのがCBDオイル。食べ物による新たな炎症が抑えられている時のCBD摂取はダメージ修復を可能にしてくれるのだった。
サプリではNMNレスヴェラトロールバーべリンの組み合わせが今回の断食のマストハブで、 老化を防ぐサーチュイン遺伝子に働きかけるサプリは 1日の空腹時が長ければ長いほど効果が高いもの。 日常でこれらのサプリを摂取する場合、 脳に飢餓状態だと錯覚されないようにするためにも 1日に1回は適度な満腹感を覚えるのはとても大切なこと。 でもそれを通り越して「食べ過ぎた」という状態になると 激減するのがサプリの効果。 したがって「適度な満腹感」が「食べ過ぎ」にならないように理性でコントロールすることが これらのサプリの効果を最大に引き出すポイントなのだった。

ところで世の中には「栄養素は全て食べ物から摂取出来るし、そうするべき」と唱える人は多いけれど、 私は食べ物による摂取が大切と思う反面、食べ物だけでは必要な栄養素は全て摂取出来ないという考えの持ち主。 理由は 特に女性の場合、1日の摂取カロリー内で 必要な栄養素全てを摂取するのが不可能であること。 加えて野菜、果物はオーガニックを選んだとしても オーガニックの規定範囲内で農薬が使われているので、それに含まれるケミカルと栄養素が相殺されてしまうケースが少なくないこと。 もちろん それがオーガニックでなければ さらにケミカルの悪影響が深刻。 また生鮮食料品は、鮮度が少しでも落ちれば それに従って栄養素も失われるのは容易に想像がつくところ。もちろん調理や保存の過程でも栄養素が破壊される訳で、 カロリー以外は成分表示通りの栄養素が食材から得られることは無いのだった。
サプリを否定する人の中には、「食べ物には沢山の栄養素が含まれているのでその相乗効果が望めるけれど、サプリは特定の栄養素に限ったものなので相乗効果が無い」と唱える人も居るけれど、 サプリの栄養素とて消化吸収の段階で食べ物や別のサプリの栄養素と結びついて立派に相乗効果をもたらすのだった。
そのサプリで特に断食中、断食後に摂取が奨励されるのがプロバイオティック。というのも断食をすると腸内のバクテリアが餌を失って減少してしまうためで、 その意味で腸内バクテリアのバランスを一気に改善したい人に奨励されるのが72時間の断食とプロバイオティックの摂取。 でも1日3食だった人ならば1日1食のOMADダイエットでも腸内環境大改善の効果が望めるので 是非試してみる価値があると思うのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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