June. Week 3, 2021
”Microblading”
施術は短時間で比較的安価! マイクロブレーディング


私が4月前半に予約を入れて、ようやく先週実現したのがマイクロブレーディング。 これは日本で言うアートメークではあるけれど、マイクロブレーディングは一般的には眉のみの施術を指し、所要時間は30分前後でお値段はサロンにより120~200ドル程度。
日本のアートメークはアメリカでは1970年代からパーマネント・メークアップとして存在してきたもので、その施術は初回は2時間前後、タッチアップで1時間前後を要するもの。 パーマネント・メークとマイクロブレーディングをどうカテゴライズするかは非常に微妙なところで、 専門家も違いについてはかなり曖昧。 でも過去数年のアメリカで大ブレークしたのがマイクロブレーディングで、 施術が短時間な上に、気に入らなければレーザーで消せることから20代、30代の若い女性を中心に大きな支持を集めてきたのだった。
私が突如、マイクロブレーディングをすることにしたのは4月から自宅ビル内のジム通いを復活させたためで、 セントラル・パークを走るのであればベースボールキャップを被ってサングラスをするのでノーメークでOK。 でも屋内のジムとなるとマスクを着けていても眉くらいは描かないとみっともない訳で、 その手間を省こうという気持ちと、マイクロブレーディングへの好奇心も手伝ってトライすることにしたのだった。




マイクロブレーディングの施術は手動で行うケース、毛足のみを手動で入れてオンブルと呼ばれる全体のシェイディグを電動のペンで入れるケースなど、テクニックは施術者によって様々。 電動ペンは早い話がダーマペンで、マイクロブレーディング用のニードルヘッドに付け替えるだけ。 実は私は何年か前に日本のアートメークをNYに持ってくるリサーチのために NY州のタトゥー・ライセンスを取得しており、 自分でも合法的にタトゥーが入れられる立場。
NYでのライセンス取得のためには 衛生や感染病、法律に関する筆記テストを受けることになっていて、類似したテストはシェフやクッキング・インストラクターにも義務付けられているもの。 タトゥー系と飲食系では若干テスト内容が異なるものの 試験会場は一緒。 飲食系の受験者が比較的地味で真面目な印象の人々で占められていたのに対して、タトゥー系はバイカーやラッパーをクライアントにしていると思しき 過激なパンクロッカーのようなタトゥー・アーティストと、 ネールサロンでパーマネント・メイクを行う韓国系の地味な中年女性という支離滅裂な人種の集まりで、何故彼女らが韓国系だと分かったかと言えば韓国語でテストを受けていたため。 受験者が多い人種は母国語のテストが設けられていて、他にもNYのセカンド・ランゲージであるスペイン語のテストも用意されていたのだった。
ちなみにパンクロッカーと韓国系中年女性のどちらが優秀そうかと言えば圧倒的に前者。彼らは凄まじいスピードでテストを終えて、しかも全員がパス。 私はこの時初めて身体中にタトゥーとボディピアスをしているようなタトゥー・アーティスト達のIQの高さを思い知ったのだった。

結局、全80問のライセンス・テストは 英語がかなり分からないと時間内に80点以上を取得してパスするのは難しいことから、日本とのビジネスもそこでストップしてしまったけれど、 お陰でいろいろ分かったのがパーマネント・メークを含むタトゥー業界。 アメリカでタトゥーの出来栄えに大きな差がある理由が、資格取得に実技が無関係であるためだと悟ったのもこの時なのだった。
でもマイクロブレーディングは、眉を描くポジショニングを決める”マッピング”がガジェットによって簡単に行える上に、 使いこなすブレードの数やそれを使うアングル、テクニックが極めて限られているとあって、さほど高度なテクニックは必要無い施術。 とは言ってもビューティシャンのセンスは大切なので、私を含め多くの女性が口コミに加えて、そのビフォア&アフターのフォトを幾つもチェックをしてサロンを選ぶのが一般的なのだった。




私が選んだのチェルシーにある総合ビューティー・サロンで、人気が高いとあって7週間待ち。30分置きにアポを入れていても そんなにウェイティング・リストが長いのは マイクロブレーディングの担当者が若いヒスパニック系女性1人しかいないため。 ちなみにアメリカではマイクロブレーディングが流行り出した過去数年で急増したのがアジア人以外の若い施術者なのだった。
彼女にしっかりした経験があると直ぐに分かったのは、私のスッピンの眉を見るや否や 以前アートメークをしていたことを察知して、 新しい眉は以前入れた眉を被う形でしか入れられないこと、そして施術の前に”カラー・コレクション”というエクストラ・プロセスをしないと、 以前のアートメークの赤茶系の色素が皮膚に残っているせいで、新しい眉に色ムラが出来てしまうことを簡潔に説明してくれたため。 私が最後にアートメークをしたのはおそらく5年ほど前。その時にはもちろん黒インクで眉を描いたけれど、 アートメークのような やがては消える深さで入れた黒インクは、それに含まれる緑の色素が先に落ちてしまい、赤い色素だけが皮膚に長く残る傾向にあるのだった。
カラー・コレクションのプロセスには60ドルが‎チャージされたものの、それを行っても施術は約30分で終了。 1つ誤算だったのは このサロンではリタッチが別料金であったことで、再び7週間待った後に140ドルを支払ってリタッチするかはオプション。 眉はインクが入り難い箇所があるのに加えて、2週間ほど経過するとインクの色素が早く落ちてしまう箇所が出ることもあるので、 取りあえず私はリタッチの予約を入れてサロンを去ったのだった。




マイクロブレーディングの問題点は、いかにも「マイクロブレーディングをしました」という印象の同じ雰囲気の眉に仕上がることで、特に眉頭の毛足の描き方はマイクロブレーディング特有のもの。 前述の通り マイクロブレーディングは基本的に さほど難しい施術ではないことから、 インターネット上ではダーマペンを利用したDo It Yourself版のインストラクション・ビデオも登場しているほど。 それを見ていると 私はタトゥー・インクもブレードも所持しているので、「わざわざサロンに出掛けてリタッチをしなくても…」とも思えてしまうのだった。
写真上右が私のBefore & Afterで、Afterの写真で皮膚がボロボロした印象に映っているのは、この日の私の肌が3度目のTCAピーリングを行った後の 脱皮状態であったため。Beforeの写真を撮影した午前中に突っ張っていた皮膚が、午後にはボロボロ剥け始めていたのだった。 ビューティシャンはそれを察知していて、私の頬のメラズマ(色素沈着)をチェックしながら「TCAピーリングだったら あと2回程度でこの色素が全部キレイに落ちるわよ」とアドバイスしてくれたけれど、 それと共に言われたのが ピーリングを行っていない目の周りの皮膚や 眉が生えている部分の地肌が 「顔の他の部分の皮膚に比べて明らかに硬くて、厚くて、テクスチャーが粗い」ということ。
彼女が天眼鏡など使わず、肉眼でそう言い切ったのにショックを受けてしまった私は、今まで迷っていた目の周りのTCAピーリングを行うことを決心。 でもふと考えれば、今まで行ってきたTCAピーリングが確実に効果を上げている訳で、歓迎すべき指摘と言えるのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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