今やアメリカで 音楽、ファッション、フード等、ありとあらゆるもののトレンドが生まれるSNSと言えば圧倒的にTikTok。
そのTikTokで2025年12月からトレンディングになっているのがここにご紹介するSuka Sushi/スカ・スシのチューブ型パッケージに入った
押し出し型のスシ。
TikTokでは、アイス・キャンディのポップアップ・スティックと同じコンセプトであることから ”スシ・ポップアップ・スティック”でハッシュ・タグが付いていて、
これが売られているのはNY マンハッタンのキップスベイ・エリアにあるスカ・スシ。
年末年始の厳寒の中、連日大行列が出来ており、その動画映えするパッケージ、
歩きながらでもスシが食べられるコンセプトで、SNS上で大きな話題を提供していたのだった。
スカ・スシの”スシ・ポップアップ・スティック”は、太めのストローのような容器に入った醤油のチューブを取り外し、
プラスティックの蓋を外して、醤油を適量スシ・ロールに流し込み、その醤油スティックをチューブの底に差し込んで、プッシュすると
スシ・ロールが出て来る仕組み。
スシ・ロールは、予め10ピースにカットされていて、男性だったら簡単に一口で食べられるサイズ。
容器には、図解のインストラクションが記載されているけれど、醤油は一度に全部使わず、2~3回に分けて注ぐのがコツで、
通常の醤油よりも塩分控えめの味。
以下にご紹介する7種類のロールが販売されているものの、現時点では1人1本のみという購入制限があり、
1人で同じスシ・ロールを10個食べるのは、スシ好きなアメリカ人でも飽きてしまうのが正直なところ。しかもホールフーズやデリで売られているスシに比べて高額で、
同店ならではのクリエイティブな創作ロールがある訳ではなく、どこでも売られている極めて一般的なロールばかり。
なのでパッケージ以外は特別感が無いことが指摘されているけれど、
実際にお値段が高い理由は、しっかりした厚手のボール紙のチューブを用いたポップアップ・スティック容器。
でもこの筒状容器のお陰で、スシ・ロールの断面が空気に触れにくいとあって、フレッシュなコンディションが保たれると言われるのだった。
写真上はニューヨーカーがレストランやフードショップのレビューをチェックし、書き込むYelpのウェブサイト。
これだけヴァイラルになっていても、22件しかレビューが寄せられていないのは、行列していた殆どが年末年始の休暇でNYを訪れていた旅行者であることを示しているけれど、
レビューでは、やはり不評なのは1人1本という購入制限と、メニューが平凡でクリエイティブでないこと。
店側は「フレッシュな状態で提供するためには、販売数が限られる」と、大量生産が出来ないことを説明し、購入制限は続く気配。
行列については現時点では平日のランチ・タイム(午前11時半から午後1時半)に早めに出掛ければ 並ぶ時間は15~20分程度とのこと。
ディナー・タイム(午後5時半から午後7時半)は今も40分以上の行列のようだけれど、待ち時間が長い原因は店側のオペレーションがスムーズでないのも一因。
プロのフード・レビューワーは、「電車や車の中などで、どうしてもスシが食べたい時には、テーブルが無くても、箸や醤油皿が無くても食べられるので便利。でもわざわざ並んで食べるスシかと訊かれれば、答えはNo」と評しており、
フード・ブロガーも「SNSのアクセスが稼げる画期的なアイデア。ビジュアルも面白く仕上がるけれど、もう一度食べたくなる味ではない」というリアクション。厳しいレビューには「その名の通り ”スカ”」というものも見られるのだった。
要するにパッケージによるアイデア勝負のノベルティ・スシというのが大方のリアクションであるけれど、この画期的と思われるパッケージには特許などは出願されていないようで、
早くもフード・パッケージの企業がオファーしているのがコピーキャット容器。
もしホールフーズ等の大手がパッケージを量産してコストを落とし、1本のロールが5コ入り7~8ドル程度になるとすれば、その方が従来の容器よりもスシ・ロールがフレッシュに保たれて、持ち運びに便利。出先で簡単に食べられるなど、良いことづくめ。
そのためSuka Sushi人気はブームと共に下火になるかもしれないけれど、チューブ型の容器は新しいスシ・パッケージとして生き残る可能性は大と言えるのだった。
Suka Sushi
61 Lexington Ave Unit B New York, NY 10010


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