SNSの劇的若返りはReal or Fake?
70歳のナチュラル フェイスで話題沸騰のドナテラ・ヴェルサーチ、半生の顔の変化
Published on 9/2/2025

8月に入って自身のインスタグラムで公開されたスナップが話題と物議をかもしたのがドナテラ・ヴェルサーチ。
兄のジャンニが50歳の若さで1997年7月15日に男娼のアンドリュー・クナナンに射殺されて以来、ヴェルサーチのクリエイティブ・ディレクターとしてブランドを支えて来たドナテラは、
本人は認めていないものの、度重なる美容整形で知られ、ナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォードといったスーパーモデル同様に
スリムな体型を維持するために 長年ストリクトなダイエットを行ってきたことでも知られる存在。
そのドナテラは今年3月にヴェルサーチのクリエイティブ・ディレクターを辞任。今後は親会社の
カプリ・ホールディングスのブランド・アンバサダーを務めますが、昨今のドナテラがファッションよりも情熱を注いでいるのがビューティー。
これまでのフィラーやボトックスを使った作り物のような老け顔から、ナチュラル・ビューティーに若返ったことでSNS上では話題が集中。
しかしドナテラのナチュラル・フェイスは彼女自身が発信するSNSのフォトでしか見られないことから、様々な憶測を呼んでいるのが現在。
ここではその憶測の背景も含めて、ドナテラ・ヴェルサーチの過去36年間の顔の変化をタイムラインでご紹介します。

写真上は、いかにもイタリアン・ビジネス・ウーマンといった印象のドナテラ。1992年頃からスーパーモデル達がランウェイで着用するのと同じドレスを
パーティ―やイベントで着用するようになり、当時のPRフォトを担当した著名フォトグラファー、スティーブン・マイゼルにヌード写真を撮影させるなど、徐々にスター願望が高まって来たのがこの頃。
ヴェルサーチのセカンダリー・ラインのヴェルサスは、完全にドナテラが仕切っていました。

1994年から眉をブリーチして細くしたのは、当時のスーパーモデル・メークの影響。ロング・ストレートのブロンドヘアは、徐々にプラチナ・ブランドになり、
当時はスーパーモデルの中でお気に入りのクラウディア・シファーのルックスを真似ていたことが伝えられています。

2000年のグラミー賞では、ジェニファー・ロペスがヴェルサーチのグリーンのドレスを着用。世界中で話題になり、
グーグルのイメージ検索が誕生するきっかけになっており、ジャンニ亡き後のヴェルサーチをドナテラが見事に継いだ印象を与えていたのがこの頃。
引き続きブロンドのロング・ストレートヘア、日焼けした肌、分厚い唇のイタリアン・ビューティーが彼女のスタイルでした。

ストリクトなダイエットに加えて、週に7時間以上パーソナル・トレーナーをつけてワークアウトをしていたドナテラは、ボディがどんどんスリムになる一方で、腕は筋肉質。
この頃から唇や頬にフィラーを入れ、レーザー・トリートメントでデコルテのシミを消し去ってからは、日焼けを避けるようになっています。

2010年からはアイメーク、特にダークなシャドウとアイラインで、目を強調したメーク、フィラーでボリュームを増した唇で、
ブリジット・バルドー的なビューティーを目指していたと言われます。しかし人々のリアクションは「マリリン・マンソンのよう」というもの。
2014年はドナテラのルックスが不気味さを極めた年で、この年はドナテラの美容整形失敗のニュースが多数のメディアに掲載されていました。

2014年頃から度重なるブリーチとカラーで頭髪が薄くなっていたドナテラは植毛も噂も聞かれていました。このあたりになると、エイジングで筋肉が衰え、ダイエットで皮下脂肪を落ち過ぎたせいで、欧米でクレーピー・スキンと呼ばれる
細いシワが目立つボディ・スキンになっています。
2018年は前述のカプリ・ホールディングスがヴェルサーチを買収した年で、ヴェルサーチ家は売却額のうち1億5000万ユーロをカプリ株で取得。
ドナテラの個人資産が一気に増えています。その前の2017年には2017年にはナオミ・キャンベル、クラウディア・シファー、シンディ・クロフォード、
カーラ・ブルーに―、ヘレーナ・クリステンセンの5人のスーパーモデルをショーのエンディングに登場させ、2019年には2000年のグラミー賞でグリーンのドレスの復刻版を着用したジェニファーがランウェイ・ショーのトリを飾るなど、
ドナテラのツボを押さえた戦略が光っていたのがこの頃。

この頃になるとヘアはウィッグとエクステンションになったと言われ、肩から腕の皮膚のたるみも目立つようになっていますが、それでも肌を露出する服装を好んだのがドナテラ。
そしてこの頃からヴェルサーチのビジネスはガス欠気味で、カプリ・ホールディングスが進めたライセンス戦略がイメージダウンを招く一方で、
ヴェルサーチのデザインに親会社の口出しが増えてきたことをドナテラが嫌っていたことが伝えられています。

2024年の3枚のショットは、いずれもロンドンでミュージカル「Devil wears Prada(プラダを着た悪魔)」がプレミアを迎えた際のスナップで、左はドナテラが自身のインスタグラムで公開した写真。
これを見たSNSフォロワーはナチュラルな若返りに驚きましたが、パパラッツィが撮影したのが残りの2枚。
そして2025年8月に公開されたのが右の写真で、ソースはドナテラのインスタグラム。
長年の美容整形の不自然さを払拭し、メークもいたってナチュラル。
フォトショップという説と、美容整形の超トップ・クラスがドナテラの手術を行ったという説に分かれています。

写真上は、ドナテラの若返りが本物である場合に、彼女の施術を担当したと言われるドクターの作品。左側はリンジー・ローハンで
彼女の変身ぶりにハリウッドは大激震。彼女のドクター探しにセレブリティが血眼になったと言われ、
同じドクターが担当したと言われるのがデミー・ムーア。2023年のフェンディのランウェイ・ショーにバッカル・ファットと呼ばれる頬の脂肪除去を失敗し、
奇妙なシャドウが出るようになったデミーの顔を復活させたと言われるのがリンジー・ローハンをまともに美しく若返らせたドクター。
同じドクターは2年ほど前にブラッド・ピットの老け顔も復活させたと言われており、ドナテラが本当に写真通りに若返っていた場合は、そのドクターによる美容整形に違いないとの憶測を呼んでいます。


![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |




★ 書籍出版のお知らせ ★


当社に頂戴した商品のレビュー、コーナーへのご感想、Q&ADVへのご相談を含む 全てのEメールは、 匿名にて当社のコンテンツ(コラムや 当社が関わる雑誌記事等の出版物)として使用される場合がございます。 掲載をご希望でない場合は、メールにその旨ご記入をお願いいたします。 Q&ADVのご相談については掲載を前提に頂いたものと自動的に判断されます。 掲載されない形でのご相談はプライベート・セッションへのお申込みをお勧めいたします。 一度掲載されたコンテンツは、当社の編集作業を経た当社がコピーライトを所有するコンテンツと見なされますので、 その使用に関するクレームへの対応はご遠慮させて頂きます。
Copyright © Yoko Akiyama & Cube New York Inc. 2024.