Michael Jordan's Chicago Mansion Became
Share House for Riches

67%ディスカウントで売却されたマイケル・ジョーダンの邸宅が
大金持ちのシェアハウス、”チャンピオンズ・ポイント” に

Published on 3/13/2025


2012年に2900万ドルで売り出され、その後12年間買い手が付かず、2024年12月にほぼ3分の1に当たる950万ドルにまでディスカウントをしてようやく買い手がついたのが マイケル・ジョーダンのイリノイ州ハイランドパークの邸宅。
ジョーダンがシカゴ・ブルスでプレーをしていた現役時代の1995年に建てられた邸宅の総床面積は、2973平方メートル、敷地面積にして7エーカー。 バスケットボール・コートはもちろん、テニス・コート、ムービー・シアター、充実したジム施設、インフィニティ・プール、 使用人が滞在するコテージまでを備えた邸宅は、個人宅というよりもリゾート施設のような作り。
ちなみにアメリカの不動産市場では、大邸宅ほど買い手がつかないのはありがちなことで、 そうなるのは買い手が限られてしまうため。 大金持ちが住みたがるカリフォルニアやフロリダの物件でもそうなってしまうので、イリノイ州シカゴの物件となれば 更に売却が難しいのは推して知るべしなのだった。






この物件を950万ドルで買い取ったのは、ネブラスカ州リンカーンの不動産業者のパートナー、ジョン・クーパー。
シカゴに10年暮らした経験があり、自らをジョーダン・ファンと認める彼が この膨大な物件を購入したのはビジネス目的。
物件を買い取ったクーパーは、すぐに邸宅を「チャンピオンズ・ポイント」と改名。 超富裕層のための高額シェアハウスへのコンバートを始めたのだった。
「スポーツに熱中する人のために細心の注意を払って設計された、このゲート付きのワールドクラスの邸宅を借りる生涯に一度のチャンス」 を謳った物件を賃貸するには、まずジョーダンの現役時代の背番号にちなんだ23万ドルという高額な前払い金と、 5万ドルの保証金の支払が必要。さらに共同オーナーは、不動産の年間維持費用の2%を負担する取り決めで、 この費用は推定で2万5000ドル程度になると見込まれるのだった。



プレスリリースで、「我々のゴールは、共同所有者が比類のないアメニティと、それに伴う繋がり、コミュニティ感覚が楽しめる共有体験の空間を創り出すこと」と 分かり難いコンセプトを掲げたシェアハウスの共同オーナーになると、 毎年同じ時期の1週間のアクセスが許可され、1人のオーナーが複数週を買い取ることも可能。 買い取った1週間のシェアタイムはレンタルも可能で、いずれは売却も許されるとのこと。
共同オーナーは、子供を含む最大20人のゲストを招待しての、 結婚式や企業研修を含む、様々なパーティーやイベントの開催が出来、そのイベントのための プライベートな交通手段、グルメ・ケータリングを含む滞在中の全ての料理、 イベント開催アシストなど、広範囲かつ贅沢な追加オプションも用意されているのが「チャンピオンズ・ポイント」。
長く売れ残っていた物件だけに、クーパーが購入前に 綿密なビジネス・プランを練っていた様子を窺わせるのだった。






「この場所はこのままで素晴らしい」と語りながらも、「物件本来の威信を維持しながら、 最新のテクノロジーを統合することで、チャンピオンズ ポイントが今後長きに渡って素晴らしい場所であり続けると確実する」 と語るクーパーは、今後株式公開の可能性も模索するとのこと。
ちなみに個人オーナーの買い手がつかない大規模物件を、ビジネスが買い取る例は昨今増えており、 ヤンキーズのデレク・ジーターが現役時代からフロリダ州タンパに建設し、引退後に数年暮らした 大邸宅も、個人オーナーには価格もさることながら、維持費が掛かり過ぎる物件であったことから、 せっかく建てた邸宅を解体し、敷地を切り売りする目的で不動産業者が買い取っているのだった。
セレブリティやスポーツ選手が 「生涯暮らす城」としてエゴとこだわりで建てた大邸宅が、 売れ残って大幅ディスカウントを強いられるケースは多く、庭にロッキーの銅像がそそり立つシルヴェスター・スタローンのビバリーヒルズの大邸宅も、 売り出し価格の1億1000万ドルでは全く買い手が付かず、5800万ドルまで価格を下げたところで カリフォルニア州の高額不動産投資に熱心なシンガーのアデルによって買い取られているのだった。






1995年に建てられてから、ジョーダン自身が15年以上に渡ってメインの私邸として暮らしてきた 「チャンピオンズ・ポイント」の物件は、そのプロセスで様々なアメニティ施設と改装が加えられた結果、 総建築費は5000万ドル。950万ドルという売却価格は完全に買い叩かれたようなお値段。 しかし物件は既に時代遅れのスタイルで、垢抜けないデザインや、アプライアンスの古さが指摘されていただけに、 マイケル・ジョーダンとしては、買い手がついて、維持費や税金を払う必要が無くなっただけでも有難いと言われる状況。
そのジョーダンは、引退してからナイキとのエア・ジョーダンのビジネスで ビリオネアになったアスリートで、 現在のプロ・アスリート達のビジネス・モデルになった存在。現在彼は1250万ドルの邸宅を購入して、元モデルの妻とフロリダへ移住。 ナイキから支払われた最新の年間ロイヤルティは、約2億6000万ドル。 この物件を大幅値引きしたところで痛くも痒くもない経済状態。
それよりも買い取ったジョン・クーパーが、果たして「チャンピオンズ・ポイント」の黒字経営できるかが 見守られているのだった。


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