ハドソン・ヤーズのファースト・フェイズ・オープンで
マンハッタンの新名所となったヴェッセル、そのヴィジティング・ガイド
Published on 3/22/2019
3月15日にファースト・フェイズが一般公開となったのが 開発に過去10年の月日を掛けたハドソン・ヤーズ。
ロックフェラー・センター以来の大開発と言われるハドソン・ヤードは、高級コンドミニアム、オフィス・スペース、商業施設、アートセンター、パブリック・スペースの
コンプレックスで、2025年の完成時にはモダンでエッジーな高層ビルが建て並ぶ予定の大プロジェクト。
なので周辺では今も建設工事が行われ、レンダリングに描かれているようなゴージャスな雰囲気とは異なる部分がまだまだ見られるのが実情。
でもファースト・フェイズに含まれるショッピング&ダイニング・エリア、”The Shops at Hudson Yards / ザ・ショップス・アット・ハドソン・ヤーズ” は
鳴り物入りでオープンとあって、その直後の週末には
ビル入れない人々がストリートに大行列する賑わいを見せていたことが伝えられています。
そんなハドソン・ヤーズの目玉アトラクションとなっているのが、パブリック・スクエア&ガーデンの中央に位置する 建物であり、スカルプチャーでもあるヴェッセル。
ショッピング&ダイニング・ビルディングの真正面に位置するとあって、
そのウィンドウからも独特のダイナミックなアーキテクチャーが見て楽しめるようになっています。
ハドソン・ヤーズは長年マンハッタンの中にありながら忘れられていたエリアで、
広い敷地がMTAの地下鉄の駐車エリアとして使われてきたハドソン・リバー沿いのミッドタウン。
上はヴェッセルが建設中の写真ですが、ビルの谷間からエンパイア・ステート・ビルディングが見える通り、
エンパイアの西の延長線上にあるのがハドソン・ヤーズ。
具体的には10番街と11番街の間の30〜34丁目の間がそのロケーションで、地下鉄7ラインの
34St. ハドソン・ヤード駅 が敷地内にあります。
写真下はヴェッセルを訪れた人が必ず撮影する ヴェッセルの中央から空を見上げたショット。
同じショットでも晴天と曇り空では写真写りが全く異なるのがヴェッセル。
またハドソン・リバーにほど近いとあって、このエリアは強風の日は河風がさらに強烈。
したがってヴェッセル体験も、写真写りも 天候に大きく左右されることになります。
以下はヴェッセルについて説明したビデオ。
トータル2500段、 154のインターコネクトしたステアーケース(階段)、80の通路が
高さ150フィート(45.72メートル)の3Dパズルのように組まれた構築は、
イタリアの製鋼工場で考案、製作されたピースをニューヨークに運び込み、組み立てることで完成に漕ぎつけたもの。
建築に3年、2億ドルの費用を投じたヴェッセルは ハドソン・ヤーズのシンボルであり、訪れた人々のプレイグラウンドとして
デザインされています。
ヴェッセルが一度に収容できるのは700人まで。そのためハドソン・ヤーズでは1時間置きに入場者を制限し、
事前にウェブサイトでチケットの申し込みをするシステムを取っていますが、
当日券がウェブサイトで午前8時にオファーされる他、現時点ではチケット無しで出かけても 1時間待ち程度で
入場が可能。でも夏休みに入って世界からの旅行者がやってくるようになると
そうは行かないことが見込まれているので、やはりチケットの事前予約はマスト。
オープンの段階では2週間先までの予約でが一杯で、その後の予約の受付は徐々に行われるとのこと。
入場時間は週7日とも午前10時から午後9時まで。チケットは無料です。
現時点では、とてもオーガナイズされたオペレーションが伝えられるヴェッセル。
周囲にはヴェッセルのインフォメーション・スタッフが何人も待機して人々を誘導しているので 混乱は皆無と伝えられています。
1つの通路や階段が支えられる人数は70人と言われますが、だからといって交通規制がある訳ではなく、
入場者が自由に歩き回れるようになっているのがヴェッセル。それもそのはずで、入場者がひっきりなしに動き回っているのがヴェッセルの中。
階段を上る体力や気力が無い人のためにはエレベーターが用意されていますが、ヴェッセルは歩きながら階段を上って、
徐々に変わっていく周囲の景色を360度のアングルで眺めながら、それをヴェッセルのアーキテクチャーと一緒に写真に捉えながら
歩き回るのが正しい楽しみ方。
そして一番上の通路に到達した時に、一番ダイナミックなビューと共に満足感が味わえると言う意味では、
山登りにも似ているのがヴェッセル体験です。
一番天辺の通路まで登ったら、誰もが撮影するのが下を見下ろした上のショット。
周囲の景色よりも 通路が幾何学模様を描く この見下ろしショットがヴェッセル体験の醍醐味となっています。
ここからは歩いて階段を降りながら 取り損ねたアングルを撮影する人と
エレベーターに乗るのも体験の一つと考えて エレベーターを選ぶ人に分かれますが、
多くの人々が20分前後を過ごして 楽しむのがヴェッセルです。
ヴェッセルを訪れる時間帯で最も写真写りが良いといわれるのは、ハドソン・リバーに沈む夕日のが差し込む前後の時間帯。
日が沈んだ後には夜景が眺められますが、ヴェッセルのロケーションからの夜景はそれほどドラマティックではないので、
夕暮れ時のライトが点き始めたばかりの段階が最もフォトジェニックなタイミング。
またヴェッセルの全景を捉えるにはライトアップが控えめな夕方や夜よりも昼間の方が各段にキレイな写真が撮れると言われます。
もちろん商業施設のウィンドウやテラスからもヴェッセルの全景を眺めてドラマティックな写真を撮影することが可能。
サマータイムに入り これから夏にかけてニューヨークは日没時間がどんどん遅くなるので、 夕方以降が益々絶好の時間帯になりそうです。
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