2025年の美容整形トレンド、”マーラゴ・フェイス”とは?
その実例と特徴を徹底分析
Published on 4/24/2025

トランプ氏が2024年11月に米国大統領に再選されてから、徐々に耳にするようになってきたのが「マー・ラゴ・フェイス」という言葉。
これはトランプ・ファミリーの女性達や政権関連の女性が、似たような美容施術を行って、似たようなルックスになっている様子を示す言葉で、
具体的にはボトックスとフィラーを駆使した、シワが無く、ピンと張った肌、高い頬骨、ボリュームのある唇、真っ白い歯、
エクステンションを活用したウェイビーで、ボリュームのあるヘア、そして太めの眉とフェイク・アイラッシュ、
仕上げはトランプ氏同様にスプレー・タンで肌をオレンジ系の日焼け肌にするのがマーラゴ・フェイス。
トランプ関税のせいで、ボトックス、フィラーが共に高額になりましたが、
会員制クラブ、マーラゴに100万ドルのメンバーシップ・フィーを支払って出入りする、保守右派のトランプ支持者にとって、
そんな値上げは微々たるもの。トランプ支持者にとってマーラゴ・フェイスは富の象徴であり、
トランプ政権とのコネクションを誇らしくアピールする手段。MAGAハットを被るよりもステータスが上と見なされています。
これまでは、こうした作り物フェイスは 単に美容コンシャスが高じた結果と見られてきましたが、「マーラゴ・フェイス」という言葉が広まってからは、
「過剰な美容整形をしていたら、共和党保守派」という概念が高まっていて、リベラル派からは、「財産があってもセンスが無い人種」というレッテルを貼られがち。
以下では、代表的なマーラゴ・フェイスと、それに関連したトランプ・ファミリーの美容施術についてご説明します。
ラーラ・トランプ (42歳)

ラーラ・トランプは、トランプ氏の次男、エリック・トランプの妻で、元CBSのキャスター。やり手のビジネス・ウーマンで、スピーチも上手いことから、トランプ氏再選に貢献したファミリーの1人として
MAGA(トランプ派)から賞賛されています。以前はキャリア・ウーマンのルックスで、美容にさほど関心が無いイメージでしたが、
今では服装から髪型まで、マニュアル通りに手を加えて、マーラゴ・フェイスの筆頭に挙げられているのが彼女です。
クリスティ・ノエム (53歳)

サウスダコタ州知事から、第二期トランプ政権の国土安全省長官に任命されたクリスティ・ノエムは、2024年夏までは副大統領候補で、トランプ氏に好かれるためにマーラゴ・フェイスにメイクオーバーしたことで知られる存在。
服もボディコンにし、歯の矯正とホワイトニングも行いましたが、その料金を値切るために、当時の州知事のSNSアカウントで歯科矯正クリニックの宣伝を行ったことで大顰蹙を買っています。
副大統領の座はJ.D.ヴァンスに奪われたものの、メイクオーバーの甲斐があって官僚入りし、マーラゴ・フェイスを代表する1人になっています。
キンバリー・ギルフォイル (56歳)

ドナルド・トランプJr.と長年交際していたキンバリーは、元FOXニュースのキャスター。保守に転換する前のナチュラル・フェイスだった時代は、現在のカリフォルニア州知事、民主党ガヴィン・ニューソンの妻。
彼女と結婚していた時のニューソンはサンフランシスコの市長でした。今ではトランプJr.に38歳でブロンドの新しいガールフレンドが出来てしまい、それが原因で彼とは別れましたが、ギリシャ大使に任命されています。
FOXニュースのキャスター時代から度重なる美容整形が始まった彼女は、エクステンションでボリュームアップしたヘア、フィラーで膨らんだ唇、ヘビーなアイメイクなど、
エイジングをカバーアップするマーラゴ・フェイスの代表格でした。
ローラ・ルーマー (31歳)

保守極右派の陰謀説論者として知られるローラ・ルーマーは、昨年の大統領選挙キャンペーン中には、トランプ氏と共にプライベート・ジェットで各選挙区を周り、マーラゴのパーティーではメラニア夫人よりもトランプ氏と仲睦まじい姿を見せていたことから、愛人説が浮上していたほど。その彼女は、若くして自分の生まれながらの魔女のような鼻では何の活動も出来ないと悟って、鼻から始まって、徐々に顔全般を美容整形で直し、
フェイク・アイラッシュと、太い眉、濃いメークで、マーラゴ・フェイスを実践。トランプと同席する際にはトランプ氏好むボディコン・ファッションを身に着けることでも知られます。
マット・ゲイツ (42歳)

マット・ゲイツは、元フロリダ州選出の共和党下院議員。トランプ氏に司法長官に指名されながらも、ティーンエイジャーとの淫行、セックス・トラフィッキング、違法ドラッグの使用という
ジェフリー・エプスティーン並みの容疑が浮上し、その指名を辞退。現在はポッドキャスターをしながら、政治活動をしています。彼の肌はボトックスでパンパンで、
メークをしているような眉、生え際の植毛、フェイク・タン等、男性版マーラゴ・フェイスの代表格と見なされています。
ローレン・サンチェス (55歳)

元キャスターで、アマゾンの会長、ジェフ・ベゾスと今年夏にイタリアで挙式を挙げることになっているローレン・サンチェスは、
フィラーで膨らませた唇と高い頬骨、豊胸手術で手に入れたバスト、脂肪吸引でコルセットをしたように細いウエストなど、美容整形で容姿を作り上げた存在。マーラゴにはベゾスと共に2〜3回訪問した程度ですが、
フェイク・タンに至るまで、マーラゴ・フェイスの全工程を忠実に再現した存在で知られます。
ティファニー・トランプ (31歳)

トランプ氏の子供達の中で、一番影が薄いと言われるティファニーは、トランプ氏の2人目の妻、マーラ・メイプルの一人娘。
一時体重が増えて、トランプ氏が一緒に写真に写りたがらないと言われた彼女は、写真上右の今年の就任式時は妊娠中。
そのため、再び体重が増えていますが、エクステンションを付けた巻き毛や太い眉はマーラゴ・フェイスを地で行くもの。
彼女の場合、未だ若いのでフィラーは使っておらず、ボトックスも控え目。
ちなみにアメリカの富裕層の間では、将来のシワを防ぐ目的で20代からボトックス注射を打つのは
男性も女性も珍しくないこと。しかし専門家の間では、若くして顔の筋肉を麻痺させるのは、老化してからの顔の輪郭の崩れに繋がると言われています。
エリック・トランプ (41歳)

エリック・トランプは、トランプ氏の次男。ひ弱そうな顔立ちのせいでトランプ氏に嫌われ、20代で美容整形を受けたことで知られます。
今も歯並びは決して良いとは言えませんが、口元や目元、そして顔の印象を大きく変えた生え際は整形手術で改善されたようで、今は髭を蓄えて、顔の輪郭を上手くカモフラージュしながら、
マスキュランな印象を高めています。
生え際を含む頭皮の手術は、トランプ氏自身が1990年代から受けて居るもので、毛が薄くなった部分の皮膚をカットして、毛が生えている部分だけで縫い合わせることで、フェイスリフトを兼ねた
ハゲ防止の手立てになりますが、トランプ氏の場合、その縫い合わせによって、毛根から伸びる頭髪の角度が歪んで 独得のヘアスタイルになっていることは、娘のイヴァンカが親しい友人に語ったことで明らかになっています。
イヴァンカ・トランプ (43歳)

ティーンエイジャーの頃からモデルをしていたイヴァンカは、豊胸手術、ライノプラスティ(鼻の整形)を含む美容整形で知られる存在。昨今はオゼンピックで体重を落としたことがレポートされていましたが、
彼女の場合、昨今はマーラゴにさほど入り浸っていないのに加えて、ボトックスはさておき、フィラーが控え目なので、マーラゴ・フェイスという印象は弱く、むしろ ”トランプ・バービー”として知られていました。
メラニア・トランプ (55歳)

若かりし頃は、ナチュラル・ビューティーだったメラニア夫人も、豊胸手術、ライノプラスティ(鼻の整形)、目元の整形などで知られ、美容整形医はトランプ氏と同じ医者というのがもっぱらの噂。
4月26日で55歳を迎えた メラニア夫人は、ボトックスは使用していても、顔の下半分にフィラーは使用していないとあって、笑うと顔の他の部分よりも目立つのがシワ。
ですが、”マーラゴ・フェイス”の不自然さがより、シワが寄ってもナチュラルな頬や顎のラインの方が、一般受けは遥かに良いようです。


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