" Crypto Billionare, Matthew Mellon Die, Questions Remain "
"金融界のサラブレッド&クリプト・ビリオネア、
マシュー・メロンの死に、今疑問が投げかけられる理由"

Published on 4/24/2018 


アメリカのメディアの社交欄だけでなく、ビジネス欄でも伝えられたのが、2018年4月16日にメキシコのカンクーンで死去した マシュー・メロン(54歳)のニュース。
金融のエリート・ファミリーに生まれ、一時はジミー・チューの共同設立者であるタマラ・メロンと結婚し、常に社交シーンでは セレブリティ的存在であったのが彼。 最近では、クリプトカレンシー・ビリオネアとして 注目を集めていたマシュー・メロンが死亡したのは、 カンクーンにあるドラッグ・リハビリ施設、クリア・スカイ・リカバリー・センターに入所する直前のこと。
この施設は、アメリカでは違法の”イボゲイン” という薬草を用いたトリートメントで知られるリハビリ・センターで、 彼はプライベート・ジェットでカンクーンに到着後、直ぐに施設入りをせず、「高級ホテルにチェックインした1〜2時間後に 心臓発作で死去した」とメロン家のスポークスマンが発表ているのだった。

彼はもう何年もコカイン、ヘロイン中毒で、合計50回以上もリハビリしており、ここ3年ほどは処方箋痛み止め薬の中毒に苦しんできた存在。 しかしリハビリ入り直前の彼は、70日間に渡ってドラッグを断つことに成功し、本人も真剣にドラッグ・フリー・ライフに取り組んで 希望に満ちていた状況。 また生前の彼が、 クリプト・ビリオネアになって以来、パラノイア的に自分の身の安全を危惧していたことにや、 その死に不審な点が出てきたことから、 彼の友人達の間やクリプトカレンシーの世界を中心に囁かれ始めたのが、 「マシュー・メロンがクリプトカレンシー絡みで殺害された」という説なのだった。





マシュー・メロンはニューヨーク生まれで、父親は 19世紀にトーマス・メロンが設立したメロン銀行の五代目。 母親もアメリカの大手銀行、ドレクセル・バーナム・ランバートの創設者であるアンソニー・ジョセフ・ドレクセルの親族。 金融界のサラブレッドとして生まれた彼であるものの、19歳の時に父親が自殺。 21歳にして2500万ドル(約27億円) のトラストファンド(信託基金)を得ており、 これ以外にも彼のためには合計13のトラストファンドが家族によってセットアップされていたという。 したがって若くして働く必要が全く無いほどの財産を相続したものの、これらのトラストファンドはロックされて 彼が手を付けることは出来なかったため、有り余るほどの財産を使うことが出来ず、頻繁にキャッシュ・プアーの状態に陥っていたという。
その一方で、彼は名門、ペンシルヴァニア大学ウォルトン・スクール在学中からドラッグでリハビリ入りをしており、 父親同様に双極性障害であったことが伝えられるのだった。 同校を1989年に卒業後は、音楽やファッションのキャリアを模索していたものの、 ドラッグの問題は続いており、やがて彼が2000年に結婚した1人目の妻であり 後にジミー・チューの共同設立者となったタマラ・メロン(写真上)と出逢ったのも、 麻薬中毒者のリカバリー・プログラムのミーティングであったという。

セレブリティが多数列席するウェディングで結ばれたタマラとマシューの間には娘1人が生まれたものの、 2004年には離婚。 その理由について、マシューは「ジミー・チューのビジネスでサクセスを収めた妻が 100億円を稼ぐようになって、 自分が夫としての権威を失った気がした」と後のインタビューで語っているのだった。 でも実際には、タマラは マシューにジミー・チューのメンズ・ラインの運営を任そうとしており、それが上手く行かなかったことが 家庭でも職場でも2人の関係が 悪化の一途を辿った要因と伝えられ、 その背景にはマシューのドラッグの問題があったのは誰もが指摘するところ。
離婚訴訟の裁判の際には、マシューについて 「普通の人がバスを乗り逃すのと 全く同じ感覚で、飛行機のフライトを乗り逃す」と 法廷で証言したタマラではあるものの、 離婚成立後の2人は親しい友人関係を彼の人生の最期まで続けることになったのだった。


離婚後、マシューは自らのシューズ・ビジネス、”ハリーズ・オブ・ロンドン”をスタート。 それ以外にも”デグリーズ・オブ・フリーダム” というブランドも手掛け、ファッション・ビジネスでの成功を試みていたのだった。 そんな彼が2010年に結婚した 2人目の妻は ハイソサエティ出身のファッション・デザイナー、ニコール・ハンレイ(写真上)。
2人は一緒にファッション・ブランド、”ハンレイ・メロン”をスタート。二児を設けたものの、 2015年に離婚。原因はやはり彼のドラッグ使用で、その問題は 自分の幼い2人の子供達への面会が許されないほどに悪化していたという。 しかしながら、マシューはニコール・ハンレイとも離婚後は友人関係を保ち、 彼の離婚した2人の妻、ニコールとタマラも親しい友人同士。 この極めて珍しい良好な離婚関係は、イギリスの社交界では良く知られていたという。
そんな離婚した妻達との良好な関係が象徴するように、マシュー・メロンは思いやりがあるロイヤルなパーソナリティで知られるチャーミングなキャラクター。 ファッション業界でのサクセスを目指していただけあり、常にファッショナブルに装っていた彼は、 ルックスもマナーも、育ちも良いとあって、ビジネス界にも、エンターテイメント界にも非常に友人が多いことで知られた存在。 2014年の彼の50歳のバースデー・パーティーには、パリス&ニッキー・ヒルトン、リンジー・ローハン、 ホテル・チェーン経営で知られるプレイボーイ、ヴィクラム・チャトワル、ミュージック・プロデューサーのナイル・ロジャース、 マシュー同様に金融のサラブレッドとして知られるトッパー・モータイマー等、 彼のリッチ&フェイモスな友人達が多数出席したことは、当時のゴシップ・メディアで大きく報じられていたこと。
そして、そんなマシューの人脈や金融界におけるネーム・ヴァリューが、 やがては彼を クリプト・ビリオネアへ導くことになるのだった。




マシュー・メロンが ニコール・ハンレイとの結婚生活とビジネスの合間に、 どんどん のめり込んでいったのがビットコインと ブロックチェーンのテクノロジー。
このスピーディーかつ 安価で、効果的なテクノロジーが、金銭の流通を変えると信じた彼は、 早くからビットコインに投資をしたメガ・リッチの1人。 2014年には クリプトカレンシー・セクターのコンサルタント会社、”MellonDrexel / メロンドレクセル” を パートナーのデヴィッド・マーシャックと共にスタート。 マーシャックと彼は、共にビットコインの支払い機関である”Coin.co / コイン・ドット・コー” のアドバイザーであった仲。
この段階でのマシューの強みは、クリプトカレンシーという 当時未だ信頼性の無い金融商品のコンサルタント会社のネーミングに、 "メロンドレクセル" というアメリカで由緒ある2つの金融機関の名前を使う事が出来たという点。 やがて、メロンドレクセルのビジネスを続けるうちにマシューが特に深入りしていったクリプトカレンシーがリップル。 そして 所有していたビットコインを全て売却した彼は、リップルのグローバル・アンバサダーとなり、金融業界のサラブレッドとしての 彼の人脈とコネクションをフル活用してリップルを 売り込んだだけでなく、 セレブリティを含む彼のパワフルな友人達にリップルへの投資を薦め、その存在と将来性を大きくアピール。
キャメロン&タイラー・ウィンクルヴォスが、ビットコインのアンバサダーであったように、 クリプトカレンシーの世界では、メガリッチのブランド・アンバサダーの存在が その信頼性とネームバリューの拡大に大きく物を言うのは紛れもない事実なのだった。
マシュー・メロン自身も、現在のリップル社の前身である Ripple Labs / リップル・ラブスに 200万ドルを投資していただけでなく、自らのコンサルテーションやアンバサダーとしてのフィーも XRPの通称で呼ばれるリップル・コインで受け取るほどに、 リップルの将来を信じていたのだった。

しかしながら、金融の名門であるメロン家では そんなクリプトカレンシーにのめり込む彼の様子は、 彼がこれまでドラッグ等、常にリスキーなものに のめり込んで来た状況と全く同じように見受けられたようで、 家族中が 「クリプトカレンシーに深入りをしないように」と 彼に警告をし続けたという。 それだけでなく、当時は未だ 金融界でもクリプトカレンシーの存在を否定する意見が多かっただけに、 彼を笑い者にするファイナンス・エグゼクティブ も多く、それまで失敗を続けてきた彼の事業の一端としか見なさない声は多かったという。
しかし、やがてリップルXRPの価格が3ドルを付けた時点で 200万ドルの投資が10億ドルに膨れ上がり、 あっという間にクリプト・ビリオネアの仲間入りを果たしたのがマシュー・メロン。
フォーブス誌とのインタビューに応じた彼は、 「クリプトは、恐ろしくもあり、ダークだ。反米思考でもある。 自分は、 アメリカを支持し、ビジネスと銀行を支持している。 だからリップルを選んだ。」と語っているけれど、 彼の言葉の通り、リップルは銀行のシステムと共存するクリプトカレンシーの代表的存在。 その通貨の略称 ”XRP” にしても、”USD” (US=米国+D=ドル)、 ”JPY”(JP=米国+Y=円) 等のフィアット通貨の名称と同様に、 ISO(国際標準化機構) のルールに準じたネーミングになっており、 リップルの場合、X=無国籍+RP=リップル で ”XRP” が取引通貨としての略称。 規制のファイナンスのルールに沿う姿勢が、そのネーミングでもアピールされているのだった。

マシュー・メロンは、リップルに投資したことで「何もしないでビリオネアになった」と語る一方で、 「あの時点で リップルに全てを賭けることが出来たのは自分しか居なかった」とも語っているけれど、 メロンドレクセルのパートナー、デヴィッド・マーシャックによれば、 「彼はテクノロジーの詳細については何も理解してなかったものの、クリプトカレンシーがどうして、どうやって 世の中を変えていくかは理解していた」とのこと。
その一方で リップルは、通貨としての流動性を高めるためのマーケティングに非常に積極的に取り組んできた存在。 2018年1月25日には、大手、MoneyGram/マネーグラムを含む4つの送金業者が、XRPの導入にサインアップしたことを同社のツイッター・アカウントを通じて発表しているけれど、 それだけでなく、銀行が存在しないような世界の貧しいエリアでチャリティ活動を行うゲイツ財団とも提携。 一部のヘッジファンドも送金費用の削減手段としてXRPを活用する姿勢を見せているけれど、 マシュー・メロンがリップルに賭けたのはそんなXRPの従来の金融よりの姿勢なのだった。




マシュー・メロンは、2018年1月3日、リップルの価格が80%下落する6日前に約350億円相当のXRPを売却。 彼の残ったXRPの資産は、その価格下落を受けて一時大きく目減りしたものの、XRP価格の持ち直しと共に再び増えていたのが彼が死去した段階でのこと。
XRPを売却する前のマシュー・メロンはキャッシュ・プアーで、友人の1人が500ドルを立て替えなければならないほどであったというけれど 売却後に伝えられたのが、突如金遣いが荒くなった彼の様子。 ロサンジェルスで最も高額な邸宅のレンタル契約を交わした彼は、 高額アートを購入し、マリブのビーチハウスのサマーシーズン・レンタルに 1億円以上を投じ、1日に3台のフェラーリを購入。 それ以外にも、モナコ・グランプリ期間中に滞在する大型ヨットのレンタル契約を交わす予定であったという。
しかしながら ドラッグ中毒からのリカバリーには真剣に取り組んでいたのがこの頃の彼。 朝の7時30分から薬物中毒者のミーティングに出かけ、朝はコーヒーでなく、グリーン・スムージーを飲み。 食事はプライベート・シェフがオーガニックの食材をのみを用いたものを毎食用意していたとのこと。 唯一好ましくない行動は、毎晩のようにパーティーに出掛けていたことなのだった。
長年コカイン中毒で苦しんだ彼が、近年苦しんでいたのは オキシコーティンという痛み止め処方箋薬の中毒。 オキシコーティンとは、アメリカの処方箋薬中毒を社会問題にした悪名高き痛み止め薬、 オキシコーディンのタイムリリース・ヴァージョン。 マシュー・メロンがその中毒になったのは怪我の痛み止めとして医師に処方されたのがきっかけで、 2016年に彼がメディアに語ったところによれば、当時、毎月1千万円以上を処方箋薬の購入に充て、1日に80錠もの痛み止薬めを摂取していたという。 そして オキシコーティンを「合法のヘロイン」と呼び、医師が無責任に幾らでも処方箋を書くことを厳しく批判していたのだった。

その一方で、彼はパラノイア的に自分とその財産が狙われていると恐れていたようで、 住居のあらゆるところにセキュリティ・カメラを設置し、 常に2人のボディ・ガードに守られていたという。 そもそも彼の人生が、彼が相続する膨大な資産を目当てに寄ってきた人々によって 利用され続けてきたことは本人も熟知しており、 クリプトカレンシーでビリオネアとなった彼に対しても、 ハッキングと暗殺で、その財産を盗もうとする人間が複数居ると常日頃から言い続けてきたのがマシュー・メロン。
特にハッカーを恐れていた彼は、 偽名を使って彼のクリプトカレンシーを管理しており、ナノ・レジャーのメモリー・カードにセキュリティ・コードを保管して、 それをアメリカ中の銀行の金庫に分散して入れていたけれど、それでも彼の心が休まることは無かったことが伝えられるのだった。

そして彼の死後、そのセキュリティ対策のせいで、誰も取り出せないだけでなく、 行方が全く分からなくなってしまったのが、彼の何百億円もの資産。 生前に彼のパラノイア的な様子を 単なる思い過ごしや被害妄想と決めつけていた周囲の人々も、 マシューが自分が恐れた通りの最期を迎えたことから、囁き始めたのが彼の他殺説。
何故、リハビリに向かった彼がカンクーン到着後に直ぐに施設入りしなかったのか?、 ホテルに到着してからの1〜2時間の間に何が起こったのか?、 そして彼がクリプトカレンシーを取り出すためのセキュリティ・コードを遺書等に記しているのか?など、 その謎は深まる一方なのだった。


Shopping
home
jewelry beauty health apparel rodan

Legacy Record キャッチ・オブ・ザ・ウィーク, ニューヨーク, NY時事トレンド情報, Yoko Akiyama, 秋山曜子, フェイバリット・オブ・ザ・ウィーク, ニューヨーク, NY時事トレンド情報, Yoko Akiyama, 秋山曜子

 

PAGE TOP