The Speakeasies in Manhattan
マンハッタンのスピーキージーズ
ナイト・ライフが盛んなニューヨークでは、常に新しいバーやラウンジが次から次へとオープンしているもの。
そんな中、経営者側も バーやラウンジを訪れる客側も、やはり他店に差をつけるユニークなスポットを追求するのは当然の事。
その結果 インテリアに凝っていたり、セレブリティがパートナーに加わっていたり、ユニークな名物カクテルを
発案したり と 様々な試みが 各ナイト・スポットで行われています。
そんな中、昨今のマンハッタンでちょっとしたブームになっていたのが "スピーク・イージー (隠れ酒屋)" のコンセプト。
既にCUBE New York では、このコンセプトの火付け役となったスポットをご紹介しているけれど、
新たにこのページで紹介するのは、”スピーキージー” を コンセプトに
看板も出さず、勿論 大々的に宣伝をすることもなく、口コミで人気を集めているバーやラウンジ。
「誰にも知られていない、自分だけのスペシャル・スポット・・・・・」 と思わせる点が、
メジャーな遊び場に 飽きを感じているニューヨーカーの心をくすぐっているようです。
124 Rabbit Club / 124 ラビット・クラブ

2007年12月にオープンしたばかりの 124 ラビット・クラブは、何件もの飲食店が立ち並ぶ賑やかなブロックに位置しています。
学生が多く騒がしい NYU (ニューヨーク大学) エリアにあるにも関わらず、同店では騒ぎ立てるような若者の姿はなく、
外の喧騒を忘れさせてくれる落ち着いた雰囲気で、 同エリアの新しい穴場として口コミで人気を集めています。
同じビルの1階にはエチオピアン・レストランがあるけれど、向かう先はその横にある階段。
階段を下りた所には何のサインもない黒いドアがあり、その横のブザーを押して中に入ると そこが 124 ラビット・クラブ。
天井が低く、細長く狭い店内は、倉庫のような剥き出しのレンガに無骨でラフなインテリアが穴ぐら的雰囲気を演出しています。
そして同店のもうひとつの魅力は、ビールの種類が非常に豊富な点。
ベルギー、ドイツ、イギリス等、あらゆる国の珍しいビールが揃っている為、ビール好きの間では特に大きな支持を得ています。
124 Rabbit Club
124 MacDougal St. ( bet. Bleecker St. and W.3rd St. )
Tel: (212) 254-0575
Death & Co / デス・アンド・カンパニー

外の騒音を完全にシャットアウトする重々しいドアの奥に潜むデス・アンド・カンパニーは、
2007年1月にオープンしたイースト・ビレッジのナイト・スポット。
1ブロック北にあるブルジョア・ピッグのオーナーであるラヴィ・デロッシと、ナイト・クラブ・ビジネスの
ファースト・タイマーであるデイビッド・カプランがプロデュースした 居心地の良いバー・ラウンジ。
庶民的なバーが多いイースト・ヴィレッジにあって アップ・スケールでスノビーなイメージを売りとしている同店は、
まずすんなりと入れることは殆ど無いという。
中はそれ程 混雑していないのに 客を待たせる理由というのは、同店では立ち飲みが禁止である為。
バーの喧騒を好む傾向にある ニューヨーカーの間では、このルールは賛否両論であるけれど、
人を掻き分けながら バーでドリンクをオーダーするのも一苦労 というような 混み合ったスポットが苦手な人には最適。
店内はシックなスウェードのソファーにブラックのテーブル、そしてクリスタル・シャンデリアが飾られた落ち着いたインテリア。
そしてドリンク・メニューはヘッド・バーテンダーのフィリップ・ワードがクリエイトしたオリジナルのカクテル、良質のワインや蒸留酒が揃っています。
中でも絶賛を浴びているのは レポサド・テキーラ、メスカル、アガーヴィ・ネクター、オレンジ・ツイストで作られるマティーニ。
また トリュフ・オイルを使用したマカロニ・アンド・チーズやフィレミニョンのベーコン巻き等の軽食メニューも用意されています。
Death & Co
433 E.6 St. ( bet. 1 Ave. and Ave. A )
Tel: (212) 388-0882
Employees Only / エンプロイーズ・オンリー

「レストラン?それともバー?」 と多くのニューヨーカーが首を傾げる、ウエスト・ビレッジのホット・スポットが”エンプロイーズ・オンリー”。
禁酒法時代のアメリカ、すなわち隠れてアルコールと社交を楽しんだ時代を再現したのがこのレストラン・バーです。
他のレストランと同様、ブランチやディナーが楽しめる同店では、アペタイザーが$13前後、メインは$25前後で、このクラスの店にしては、
高めの値段設定。
でもレストランというよりは バーとして知られている為、週末の賑わいぶりはかなりクレージー。
店の外には強面のバウンサーを擁しており、ディナーに出向いた人々にとっては クラブのような雰囲気に
驚いてしまう場合もあるよう。
良き古きアメリカをモチーフとしたインテリアが 親しみ感を与える同店は、禁酒法時代のバーをモデルに作られただけに
初めはスピーキージーとして知られるスポットだったけれど、その後メディアに多数登場するようになって、
今では ”店の雰囲気に見合わない人はお断り ” 、という店側の姿勢以外は 特にスペシャルな雰囲気は無くなりつつあるのが現状。
同店の良さを味わいたい方は、比較的静かで落ち着いた客層が集まる火曜、水曜がお勧めです。
Employees Only
510 Hudson St. ( bet. Christopher St. and W.10th St. )
Tel: (212) 242-3021
Angel's Share / エンジェルズ・シェア

イースト・ビレッジにあって、今ではアメリカ人に大人気となっているのが日本居酒屋、”横丁”。
エンジェルズ・シェアは、その横丁の店内の隅にあるドアの奥に潜んでいます。
イースト・ビレッジでレストランや日系スーパー・マーケットを持つ日本人によって経営される同店は、
エクスクルーシブさを大切にしている為、「4人以上のグループ、立ち飲みはお断り」 というルールを守り通している
スピークイージーの先駆け的存在の店。
キャンドル・ライトが灯されたメローな雰囲気の店内は、バー・カウンターと10席程のテーブルが用意された小ぢんまりとした作り。
同点のスタッフは、日本人を含むアジア人のみで構成されており、いずれも凄腕のプロフェッショナル・バーテンダーばかり。
なので、ドリンクのテイストもかなりの高評価を獲得しています。
また、お隣の横丁から 料理をオーダーできるのも 魅力。
以前はウマ・サーマン、イーサン・ホーク等もよく訪れたことで知られる同店。
現在でもファッション業界やエンターテイメント業界の大御所がよく現れますが、
そんなクールな客層と肩を並べて飲んでみたい場合は、学生やアウト・オブ・タウナーが来ない日曜から水曜がお勧めです。
Angel's Share
8 Stuyvesant St. 2nd Fl. (at 3rd Ave.)
Tel: (212) 777.5415
Milk & Honey / ミルク・アンド・ハニー

ロンドンで有名なメンバーズ・オンリーのバーやラウンジを経営するミルク & ハニー。
グレードによって1200〜3000ポンド近くのメンバーシップ・フィーを設定しているアップスケールな同社が、
ニューヨークのローワーイーストに "グロウン・アップ (成熟した大人)" の為のバーをオープンしたのは2000年のこと。
ロンドンと同様エクスクルーシブさを売りとしている為、看板も出ていない店の外観はまるで空き家。
当初は口コミのみでしか知られておらず、しかも 「一見 お断り」 のポリシーで、電話予約をした人だけが入れるというシステムであったけれど、
その電話番号はもちろん電話帳に載っている訳ではなく、付き止めるのは至難の業。
このため同店の存在は "アーバン・ミス (都会の神話)" だとまで言われたほど。
ニューヨークのスピーキージー・シーンは、同店を訪れずには 語れないと言っても過言ではない伝説のバーです。
今ではすっかり有名になってしまって、同店のインフォメーションはすっかり出回っているけれど、
現在でも事前の電話予約が必要な他、「セレブリティお断り」、「ナンパ禁止」、「大きな声を出さない」 等のルールは勿論厳守。
そのお陰で、週末でも メローで 大人の時間が過ごせることは請け負いです。
またミルク & ハニーを最も有名にしたのはその美味なカクテル。
同店のオーナー、サーシャ・ぺトラスキーは今では幾つものバーのカクテル・デザイナーとしても活躍しているけれど、
その味やセンスの良さは ニューヨーク No.1の呼び声が高いものとなっています。
Mild & Honey
134 Eldridge St. (at Broom St.)
Tel: (212) 625-3397
The East Side Company Bar / ザ・イースト・サイド・カンパニー・バー

同店もミルク & ハニーのオーナーであるサーシャ・ぺトラスキーが経営する、ローワー・イースト・サイドのバー。
こちらも やはりセレブや派手好きの ニューヨーカーはお断りで、スピーキージーの隠れ家的なバイブが感じられるスポットです。
でもミルク & ハニー程厳しいドア・ポリシーは無く、もっと気軽でアット・ホームな雰囲気で、しかも事前の電話予約は必要なし。
古いフランスの地下鉄をイメージして作られた店内には、ブリキでできた天井と壁、そして70年代を感じさせるブースが・・・。
ミルク & ハニーと同じく、ダークで独特の雰囲気がある店内は、ニューヨークの喧騒を忘れさせてくれる落ち着いた空間になっています。
ドリンクに対するこだわりは ミルク & ハニー同様に徹底していて、カクテルに使うフルーツ・ジュースは
全て絞りたてのフレッシュなものを使用。 他店では味わえないような カクテルを作ってくれます。
クオリティーはミルク & ハニーと同じだけれど、レス・フォーマル (あまりかしこまらない) で、レス・エクスペンシブ (あまり高くない) をモットーにしてるとのことです。
The East Side Company Bar
49 Essex St. (at Grand St.)
Tel: (212) 614-7408
Little Branch / リトル・ブランチ

元々ゲイ・バーがあったロケーションにオープンしたリトル・ブランチ。
外観からは中に何があるのかさっぱりわからない同店も、やはりミルク & ハニーの姉妹店。
他2店との大きな違いは、日曜から水曜まで入っているジャズ・バンド。
その為、若干 パブリックにオープンなバーとなっています。
10時半頃に現れるバンドは、スタンダードなものからブラジリアンまでジャンルは様々。
内装にはミルク & ハニーのシグニチャーとなっているブリキがあしらわれているけれど、こちらは暖色を取り入れてオールド・アメリカン的な少し違ったテイスト。
大声で話したり、周囲に迷惑をかけないようにする、というポリシーは他2店と勿論同じ。
アップスケールな同店のカクテルの値段は少々お高いけれど、
好きなリカーや好みの味を伝えるだけで、サスペンダーを着用したフォーマルな出で立ちのバーテンダーが、
期待以上の味を披露してくれるため、やみつきになるニューヨーカーが非常に多いスポットです。
Little Branch
20 Seventh Ave. South (at Leroy St.)
Tel: (212) 929-4360
|