Oct. Week 4, 2017
”Must Haves for Beauty Impact”
”インパクトのある秋冬メークのマスト・ハブ”


先日ミッドタウンのセフォラに久々に出かけて驚いたのが、ゲイ男性の店員の数が非常に増えていること。 彼ら自身も念入りにメークをしていて、コスメの知識は驚くほどに豊富。 そのうちの1人が 完璧なアイブローをしているので、何処のプロダクトを使っているのかを尋ねているうちに、 セフォラ以外の製品の話にも及んで、フォローするべきビューティー・ブロガー等についても話し込むことになってしまったのだった。

私が惚れ込んだ彼の完璧なアイブローを実現していたのは、CUBE New Yorkでもヒット商品となった コントアー・パレットをクリエイトしているアナサターシャ・ビバリーヒルズのディップブロウ・ポマード。 ハイピグメントでカラーがヴィヴィッドに出るのに加えて、ロング・ラスティングでにじまないこと。 私は長年アイシャドウ・パウダーでアイブローを描いてきたけれど、シャドウよりも細かいコントロールが効くのも魅力なのだった。


このプロダクトを愛用するビューティー・ブロガーは驚くほど多くて、同プロダクトのチュートリアル・ビデオがYouTube上に山ほど見られるけれど、 昨今のYouTubeは長いビデオの方が儲かるとあって、不必要に時間を掛けたものが多いので、比較的短いものを以下にご紹介。
でも専用のブラシを遣えば、普通のオケージョンであれば ビデオほどは念入りに描かなくてもOKで、仕上げはビデオの中に登場するようなクリア・ジェルを使うよりも、 数週間前にこのコーナーでご紹介したブロウ・フードの色付きのジェルの方が 立体感が出るだけでなく、育毛セラムの役割も果たしてくれるのだった。






秋と言えば、最もリップ・プロダクトが売れるシーズンで、特にマット・テクスチャーに人気が集まるけれど、 マットなリップ・プロダクトの問題は 唇の縦シワやテクスチャーの粗が目立つこと。
私は、かつては10年近くラメールのリップバームを愛用していたけれど、英語で「Pouty Lip/ポーティ・リップ」と表現されるような ふっくらしたリップのためには物足りないプロダクトで、過去3年ほど愛用しているのが日本で未発売のローダン&フィールズのリップ・セラム。
(米国内の方は、ここからご購入いただけます)

驚くべきは、セフォラの男性店員がローダン&フィールズの存在を知っていて、 睫毛用の育毛ジェル、ラッシュ・ブーストをストアでは買えないので、Eベイで購入していたとのこと。 実は私はこのアイブロウ・ジェルの存在は知っていたものの、あまりに高額なので その4分の1の価格のラピッド・ラッシュの愛用を続けてきた状況。 でも私は彼の睫毛を見てこのジェルをトライしてみる決心をして、彼は彼でリップ・セラムをトライしてみると言っていたけれど、 その彼が「セフォラ以外のプロダクトだけれど…」と言って教えてくれたのが、サラー・ハップのリップ・スクラブとリップ・マスク(写真下)。
サラー・ハップのリップ・スクラブはCUBE New Yorkで以前から扱っていたけれど、彼女が昨年クリエイトした リップ・マスクは、ビューティー・ブロガーのインスタ・スナップに数多く登場しているプロダクトとのことで、 マット・リップスティックをつけた唇のテクスチャーを美しく演出するためには ”マスト・プロダクト”とのことなのだった。






そのマット・リップスティックは、この秋もややダークで シックなレッドがメイン・ストリーム。 でもなかなか気に入ったカラーが見当たらなくて、オンラインショッピング専門の私がわざわざこの時セフォラに出かけたのも、 実際に気になっているカラーをトライするためなのだった。
残念ながら広いセフォラのフロアを歩き回っても、妥協する程度のカラーしか見当たらなかったけれど、男性店員が薦めてくれたのが 以前このコーナーでご紹介したパット・マクグラスのマット・トランスの中の”エルソン”。 これはモデルのカレン・エルソンをイメージしたカラーだけれど、つい最近ビューティー・エディターが選ぶベスト・リップカラーに選ばれたとのこと。 リミテッド・エディションなので既に完売したのを残念に思っていたけれど、つい最近、パッケージを変えて再発売されているのだった。




それとは別に、ビューティー・ブロガーの間でバズをクリエイトしているのが、シャーロット・ティルベリーのリミテッド・エディション・カラー「シャンハイ・ナイト」。 ビューティー・ブロガーはシャーロット・ティルベリーのファンが多いので、このカラーが注目を浴びるのは納得であるけれど、 これは”ディープ・スカーレット”という言葉を具現化したようなレッド。
どちらも惚れ惚れするようなマットなレッドの発色なので、気に入ったカラーが見つからないジレンマが どちらにして良いか分からないジレンマに変わってしまったのだったけれど、 いずれにしても秋冬シーズンは 着る物の素材やカラーの影響もあって、特にナイトアウトの際はインパクトのあるメークの方が映える季節。 その意味で、眉と唇は最も重要なチェックポイントになっているのだった。


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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