Sep. Week 2, 2017
”4 American Brand to Watch”
”ファッション・ウィークに要チェックの4つのアメリカン・ブランド”


ニューヨークでは、私がこのコラムを書いている前日9月6日、水曜日からファッション・ウィークがスタートしていて、 レストランに出かけても、ミッドタウンを歩いていても、とにかく見かけるのがモデル達。
この時期に限らず、日本からやって来た人に良く尋ねられるのが、 「今ニューヨークではどのブランドがホットであるか?」という質問。 私自身は 以前ほどはランウェイ・ショーをフォローしなくなっているものの、 それでもバズを生み出しているブランドや、個人的に相性が良いブランドは毎シーズン・スタイルをチェックするのが常。
何を基準にホットと判断するかは、やはりセレブリティやモデル達が着用してパブリシティを獲得しているブランド、 安価なブランドにスタイルがコピーされているブランドということになるけれど、 ここ数シーズンの間に大手ブランドは クリエイティブ・ディレクターがどんどん入れ替わって、アイデンティティが希薄になる一方で、 新しいブランドがどんどん力をつけてきて、世の中のライフスタイルを反映したファッションの世代交代が起こってきているのは紛れもない事実。
以下は私が今注目してるアメリカン・ブランドで、 このファッション・ウィークで発表される2018年春シーズンのコレクションを心待ちにしている存在なのだった。



Monse / モンセ




かつてオスカー・デ・ラ・レンタのスタジオ・ディレクターだったローラ・キムと、主席デザイナーだったフェルナンド・ガルシアがスタートしたモンセは、 2016年春シーズンに鳴り物で入りでNYファッション・ウィーク・デビューを果たした 誕生から2年ほどのブランド。 デビュー以来、ファッション・トレンドに多大な影響を与えてきたのがモンセで、 目下最もコピーされるブランドの1つ。
オスカー・デ・ラ・レンタが生前に指名した後継デザイナーで元ニナ・リッチのデザインを手掛けた ピーター・コッピングが僅か数シーズンでブランドを去ったため、2017年秋冬シーズンからは 古巣のオスカー・デ・ラ・レンタのクリエイティブ・ディレクターも手掛けているのがローラ・キムとフェルナンド・ガルシア。 2人の持ち味はデザイナー・ブランドとしてのエレガントさや高級感を型にはまらない、若々しいモダンなスタイルに具現化していることで、 過去数シーズン人気を続けているパジャマ・スーツや、シャツ・ルックをいち早くランウェイで展開したのもモンセ。
写真上、上段はその2017年秋冬シーズンとリゾート・コレクションからのアウトフィット、 下段は過去のシーズンのアウトフィットであるけれど、ファッション・エディターやブロガーもニューヨークで今最も注目しているのがモンセ。 ミレニアル世代にアピールするデザイナー・ブランドの筆頭に挙げられるのが同ブランドです。


Brandon Maxwell / ブランドン・マックスウェル


ブランドン・マックスウェルを一躍有名にしたのはレディ・ガガ。彼女が事あるごとにレッド・カーペット上で彼の作品を着用し、 彼のショーに姿を見せるなど大々的にバックアップしてきたのが同ブランドで、 中でも最も有名な作品は写真下、左から2番目の2016年のオスカーのレッド・カーペット上でレディ・ガガが着用した ジャンプスーツ・イヴニング・ガウン。
レディ・ガガがブランド知名度を高めたお陰で、今ではナオミ・キャンベルや、写真下一番左のドゥ―ツェン・クロース、一番右のゼンダイア、ジェニファー・ハドソン、カーリー・クロス、ブレーク・ライヴリー等、 数えきれないほどのセレブリティが着用するようになっているけれど、彼の持ち味は構築的でクリーンなシルエットと 余計な装飾の無いモダンなラグジュアリー。 デビュー以来、スペシャル・オケージョンのアイテムばかりを手掛けていた彼は 2017年の秋冬シーズンから お値段は高額ながらも 徐々によりカジュアルなオケージョンで着用出来るアイテムを増やしていて、それと同時に増えてきたのが大手デパートからの買い付け。 シーズンごとに評判を上げてきているのに加えて、商業的なサクセスが伴ってきただけに ここ数シーズンは目が離せない存在になっているのだった。





Ben Taverniti Unravel Project / ベン・タヴェルニティ アンラベル・プロジェクト


ファッション・ウィークではランウェイ・ショーを行ったことはないけれど、2017年秋シーズンからパリでビジュアル・プレゼンテーションを行ってきているのが同ブランド。 でもモデルやファッション・エディターが好んで 頻繁にストリートで着用するため、ランウェイ・ショーを行う以上の宣伝効果を得ているのがアンラベル・プロジェクト。 未だ取り扱い店が少なく、一般の人々には殆ど知名度が無いブランドであるものの、 写真下のように、ジジ・ハディドやケンドール・ジェナ、キム・カダーシアン、ヘイリー・ボールドウィン、ミランダ・カー、ビヨンセ、 リアーナ、ベラ・ハディド等、様々なセレブリティが着用しているので、その作品を見たことがある人は非常に多いはずで、 目下ダントツでストリート・ブランドにコピーされている存在。
ブランドのクリエーターであるベン・タヴェルニティはウルトラ・スキニー・ジーンズで知られるロサンジェルスのブランド、ハドソンを手掛けていたデザイナーで、彼とガールフレンドのジョイス・ボネーリの パートナーシップで、ロサンジェルスでデザイン&生産されているのがこのブランド。 商業的なサクセスは度外視して、MA1やレースアップ・レザーパンツ、フーディーズ等、ストリート・ファッションのクラシック・アイテムの 贅を極めるのがブランド・コンセプト。したがって素材にも非常にこだわっていて、レザー・パンツやカーゴ・パンツが2400ドルといったお値段。 カットに優れ、スタイルが良く見えるのがセレブリティに大きくアピールする理由になっています。、






Allbirds / オールバーズ






最後は、ファッション・ウィークの直前に大手投資会社の タイガー・グローバル・マネージメントが約19億円の投資を発表したシリコン・ヴァレーのIt スニーカー、 オールバーズ。ちなみにタイガー・グローバル・マネージメントはこれまでにスポルティファイやフェイスブックに投資をしてきた存在。
今や世界最大のファッション小売業がアマゾン・ドットコムとなり、 アクセサリーが3Dプリンターで作られる時代。それだけにファッションの発信元や流通経路がどんどん変わってきているけれど、 オールバーズは その95ドルのスニーカーをグーグルのラリー・ペイジを始めとする シリコン・ヴァレーのITリッチ達が愛用し、マシュー・マコナヘイやライアン・シークレスといったハリウッド・セレブリティの間に どんどん浸透しているブランド。 このスニーカーの何が特別なのかと言えば、素材がニュージーランド産のメリノ・ウールであること。 ブランド創設者はニュージーランドの元サッカー・スター、ティム・ブラウンと元ゴールドマン・サックスのアナリスト、ジョーイ・ズウィリンガー。
メリノ・ウール素材はサステイナブルで ハイレベルの環境基準を満たしているのに加えて、靴の中のムレを防ぎ、足の温度を一定に保つ効果があり、 しかもルーム・スリッパのような履き心地の良さと軽さが特徴とのこと。 9月中にソーホーにショップがオープンすることになっているので、 是非その履き心地を試してみようと思っているのだった。


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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