Aug. Week 3, 2017
”Inversion Table & Therapy”
骨と歪みを直して、エイジングによる身体の縮みを防ぐ
インヴァージョン・マシン&セラピー



私が過去20年近くに渡って、ずっと買おうと思いながら決して実現しなかったのが、アメリカで ”インヴァージョン・テーブル”と呼ばれる 逆さ吊りのマシン。
私が最初にインヴァージョン・マシンの存在とその効果についての知識を得たのは、 まだインターネットがこの世に普及する前の 夜中のTVショッピング番組。 日本にも かなり以前に ”ぶら下がり健康機” というものがあったけれど、 これは手ではなく、足でぶら下がるマシンで、自分の体重を使って背骨や首の骨、骨盤等のゆがみを治す効果があるのだった。
アメリカの成人の80%以上が腰痛、肩や首、背中のコリや痛みに悩んでいると言われるけれど、 インヴァージョン・マシンを1日5分程度使うことで、それが大きく改善されるだけでなく、 80歳になっても縄跳びが出来るような足腰の強さも実現できるとのことだけれど、 私がこのマシンを購入したかった最大の理由は、 エイジングに伴う身体の縮みと歪みを防ぎたいと思ったためなのだった。



人間の背骨の脊椎の間にはディスクが挟まっていて、エイジングに伴うそのディスクの縮みは 30代からスタートしているもの。 とは言っても、ディスクの問題は 左上の図のように縮みだけに止まらず、膨張もあれば ヘルニアのような症状もあって、 そうしたディスクの問題を未然に防ぐだけでなく、身体の歪みの矯正もしてくれるのがインヴァージョン・マシン。
私の場合、姿勢は悪くないし 腰痛等も無いけれど、スポーツするので それによる身体の歪みを心配していたのに加えて、座って仕事をしている時間が 長いのも問題点。
五体五感満足で、身体が動く状態での長生きを目指している私としては、インヴァージョン・マシンを使ったセラピーを ずっとトライしたいと思ってきたけれど、今まで実現しなかったのは自宅内のどこに置くかで迷っていたことや、 市場に出回るマシンの中から どれを購入するべきかが分からなかったため。 でも骨が歪んだり、ディスクが変形してからでは遅いと悟って、ベッドルームに設置スペースを作って、遂にマシンをオーダーしたけれど、 事故を防ぐためにプロによる組み立てを依頼したところ、マシン本体よりも高額だったのがその組み立て費。 加えて実際にデリバリーされたマシンは、予想よりもずっと大きく 重たくて、事前の目算よりもベッドルームの景観が損なわれる結果になってしまったのだった。

さらに予想外だったのは、逆さ吊りになるのが思いの他 難しかったことで、最初から真っ逆さまの状態をトライしてしまった私は、 僅か2分ほどで気分が悪くなってしまったのだった。でも気分の悪さとは裏腹に、背骨や肩のコンディションは極めて良かったで、 翌日からはアングルを45度にして、1日3分を目途に続けていて、慣れてから時間を長くし、角度を上げていくことにしたのだった。 人によっては、逆さ吊りになった状態で腹筋をしたり、ダンベルを持ってエクササイズをするようだけれど、 私の場合、エクササイズはジムで行えるので 背骨とディスクの矯正が最重要課題。
インヴァージョン・マシンの使用は食後には奨励されず、空腹時に行うべきもの。 なので、私はもっぱらディナーの前に行うことにしているけれど、 逆さ吊りを2〜3分をすると食欲が萎えるので、食べ過ぎが防げるのは嬉しいメリット。
加えてインヴァージョン・マシンは成長期のティーンエイジャーが使用すると、脚が長くなるという効果も見込めるのだった。




人間は、写真上のように年齢と共に縮んでいくもので、前述のようにその縮みは30代からスタートしているというけれど、 その原因は脊椎骨の間のディスクの縮小だけでなく、骨粗しょう症もその原因の1つ。 また女性は、平均で30歳から10年ごとに5%ずつ筋肉が落ちて行くけれど、 そんな身体のフレームを支える筋肉の減少も身長が縮む要因。
1年に2cm以上身長が縮んだ場合には、脊柱および股関節骨折の可能性があるだけでなく、 男性の場合は心臓病を患っている可能性があるため、医師の診断を仰ぐことが奨励されているのだった。

エイジングによる身体の縮みを防ぐために ライフスタイルで心掛けるべきことは以下の通り。

  1. 日頃から姿勢を正すこと
  2. 定期的にエクササイズをすること
  3. タバコを吸わない
  4. 過剰なカフェインやアルコールを摂取しない
  5. ステロイドを摂取しない
  6. バランスが取れた、栄養価の高い食事を心掛ける


エクササイズについては、激しい運動や筋肉を鍛えるウェイト・トレーニング等が出来なくても、ヨガやストレッチをするだけで それなりの効果が得られるとのこと。 物が縮むと固くなるというのは一般的なセオリーであるけれど、 逆に柔軟性を保つことが出来れば、人間の身体の縮みも最小限に防げるようなのだった。


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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