July. Week 3, 2017
”Have an Office Affair”
30種類の氷を使い分けるシカゴの天才シェフのカルト・バーがNY進出
ビリオネアの不倫メッカ、「ジ・オフィス」



シカゴの天才シェフで、レストラン ”アネリア” で毎年ミシュラン・スターを獲得しているグラン・アケッツのニューヨーク進出第一号店となったのが、ここにご紹介する ”ジ・オフィス”。 ジ・オフィスがオープンしたのはコロンバス・サークルにあるタイム・ワーナー・センター35階のマンダリン・オリエンタル・ホテル内。
2017年の春先にここへの出店が発表されたのが、グラン・アケッツが手掛けるシカゴのカルト・バー、アヴィアリ―の初の支店であったけれど、 未だ準備中のアヴィアリ―よりも一足先にオープンしたのが、スピーキージーとして別セッティングで運営されるジ・オフィス。 スピーキージーとは、隠れ酒場のことで、本来はアメリカの禁酒法時代に法の目を逃れて経営されていたバーのこと。 でも禁酒法とは無関係のご時世になってからは、あえて一般の人に知られないように運営されるバーを指す言葉で、 アヴィアリ―が高層階からのビューを眺める全90席のオープンなセッティングになるのに対して、 ジ・オフィスはその半分以下の40席のインティメートなスペースになっているのだった。





ニューヨークにおいては、マンウォッチングがレストランにおいても、バーやラウンジ、クラブにおいても大切な要素になっているけれど。 ジ・オフィスはあえて空間を細かいセクションに分けていて、それぞれに異なる雰囲気を演出すると同時に、 隔離されたプライバシーが守られる空間。
そのため、既にグルメ・ニューヨーカーの間で囁かれ始めているのが、同店がリッチな既婚男性が マンダリン・オリエンタル・ホテルの客室を利用する前に 愛人とドリンクやキャビア&オイスターを味わう 不倫のメッカになるという評判。 そもそもタイムワーナー・センターは タイムズスクエア同様、ニューヨーカーよりも旅行者の方が多いロケーションの1つ。 それだけに 人知れずデートをするには絶好のスポット。
しかもネーミングが ”オフィス” であることから、”Meet me at the Office” と、堂々と人前で 不倫デートのアレンジが出来るというメリットまであるのだった。










ジ・オフィス自体は 極めてシリアスかつカルト的なバーで、バーテンダーはシェフ同様の厳しいトレーニングを積み、 カクテルに用いるハーブはすべてオーガニックで、その日に摘んだフレッシュなもの。 氷だけで30種類を使い分け、ドリンクをサーブするグラスからデザインするような凄まじいこだわりを見せているのだった。 そんな同店のドリンクは6種類、一律23ドルと高額であるけれど、 いずれも他では味わえない 芸術的にクリエイティブでユニークなものばかり。
また天才シェフ、グラン・アケッツの妥協を許さない完璧主義ぶりは、そのバーフードにも表れていて、 一流の食材に、ミシュラン・シェフのクリエイティブなツイストが加わっているため、 フォアグラのテリーヌが40ドル、プライム・リブのタルタルが40ドルと、レストランのメイン・ディッシュ並みのお値段。 しかもバーにも関わらず 全7コースのテイスティング・メニューがサーヴィングされていて、そのお値段は265ドルという イレブン・マディソン・パーク並みの高額ぶり。 このお値段に18%のチップが自動的に加算されることになっているのだった。

したがって、ここを頻繁に利用して不倫が出来るのはビリオネアやマルチミリオネアとジョークで言われているけれど、 実際、グルメのビリオネアやマルチミリオネアの中には、グラン・アケッツの料理を味わうだけのために シカゴに出向いてアネリアで食事をする人々が決して少なくなかったのが実情。
でも不倫相手との密会の約束が無かったとしても、同店のカクテルはわざわざ出向いて味わうだけの価値があるのだった。


執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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