Mar. Week 1, 2018
”Pink Plants & Black Truffle Sandwich"
”ピンク・プラント&ブラック・トリュフ・サンドウィッチ "
先週からアマゾン・ドット・コムがオープンしたのがオンライン・プラント・ストア。
このショップには600ドルを超える盆栽から、20ドル程度のミニチュア観葉植物まで、
インドアとアウトドアのプラントが幅広く揃っているけれど、
アマゾンがそんなセクションをオープンするのも納得なのは、
過去3年ほど都市部ではサキュレント(多肉植物、写真下)を始めとするミニチュア・プラントが空前のブームを迎えているため。
特にニューヨークはアパートが小さい上に、ニューヨーカーが多忙で、
プラントに構う時間もないとあって、サキュレントのようにロー・メンテナンスでコンパクトサイズのプラントは願ったり叶ったりの存在。
なので、自宅からオフィスのデスクの上まで、ミニチュアサイズのサキュレントを幾つも置いている人が多く、
今日のローカル紙には、ブルックリンのアパートにサキュレントを700個も買い揃えたモデルの話が掲載されていたのだった。
私が昨年出掛けたファンシーなランチョンでもテーブルのセンター・フラワーのアレンジメントが
ピンクやレッドのカラフルなサキュレントで、ゲストが皆それを持って帰りたがっていたのだった。
そのサキュレントも昨年あたりでブームがピークを迎えた印象。
その替わりに今注目を浴びてきているのが、ピンク・ハウス・プラント。
植物の種類で言えば トレードスカンティア、ペパロミア、ハイポエステス・フィロスタチアなどで、
いずれもピンクとグリーンがミックスしたプラント。
ピンクの葉っぱが花のような視覚効果を兼ねているのだった。
でもプラントには変わりないので、花のようにすぐに枯れたり、散ったりしないというのが魅力な上に、
メンテナンスも簡単。
部屋のインテリアとカラーコーディネートをすると、視覚効果も抜群とあって、
現在人気が急上昇しているのだった。
ピンク・ハウス・プラントの中で最も人気が高いのがトレードスカンティアで、インスタグラムでハッシュタグが生まれているほど。
ピンク・プラントの人気が盛り上がってきたことを受けて、プラント・ポット(植木鉢)にも
昨今ピンクのものが増えてきたというけれど、ピンクのプラントをインテリアとコーディネートする常套手段は
ピンクのソファー等のインパクトのあるピンクのファニチャーの傍にプラントを置くことと、ウォール・カラーをピンクにすること。
前述のように、ピンク・プラントがトレンドになってきたのは、花を飾っている時間や
手間が無い人々が、花を飾っているのと同様の効果を望んだためであるけれど、
それとは別にインテリアの世界でトレンドになってきているのが、 花をアートやミュラルで取り入れるというもの。
風水の世界でも 花を描いたアートは花と同じ効果と見なされるけれど、
実際に下の写真のようなインパクトのある花や葉のアートは、植物がそこにあるのと同じような存在感を演出できるのだった。
ところで世の中で流行っているかは定かではないものの、このところ先日友達がヤミツキになっていると話していたのが
ブラック・トリュフのサンドウィッチ。
両面にたっぷりフレンチ・バターを塗ったパン・ドゥ・ミー(食パンやイングリッシュ・ブレッドで代用が可)の間に
薄くスライスしたブラック・トリュフを挟んで、一晩冷蔵庫で眠らせてから、オーブンに入れて表面が薄っすら焦げるまで焼き上げれるという至って簡単なサンドウィッチ。
トリュフの風味がパンに染みた絶妙の美味しさで、ミシュラン・スター・シェフのお気に入りでもあるそうで、
是非やってみるようにと薦められたのだった。
それとは別に先日LAからやって来た人も、LAのサンドウィッチ・ショップの名物シークレット・メニューで、前の日にオーダーしなければならない
ブラック・トリュフ・サンドウィッチの話をしていて、こちらはチャコール・ブレッドを使っているので、真っ黒のサンドウィッチとのことなのだった。
そこで私もブラック・トリュフのサンドウィッチにトライしようとしたけれど、「トリュフはやっぱりペリゴール産」
などと言われてしまうと、「たかだかサンドウィッチにペリゴール産のブラック・トリュフ?」と思ってしまうのが私で、なかなか実現せずにいたのだった。
そうするうちにインターネット上で見つけたのが、ブラック・トリュフ・ペーストとチーズのグリルド・サンドウィッチのメニュー。
これもバターとトリュフのペーストをパンに塗って一晩置いて、チーズを挟んで焼きあがるというものだけれど、
ペーストであれば、時間を掛けて使い切れる上に用途が広がるので、こちらをトライしたところ
確かにヤミツキの美味しさ。あっという間にペーストのボトルを使い切ってしまったのだった。
このレシピはオプションで、イベリコ・ハムを挟んでもOKとされているけれど、
個人的にはハムを挟むよりもチーズとブラック・トリュフのペーストをたっぷり挟む方が美味しいと思えたのが正直なところ。
お酒はシャンパンとの相性が抜群。
パン・ドゥ・ミーだけでなく、クロワッサンの間に挟んでも抜群の美味しさで、しばしこのブームが続きそうなのだった。
それとは別に、昨日のQ&ADVのセクションでご紹介させていただいた通り、CUBE New York が設立から19年目に入ったということで、
Q&ADV.のセクションの過去のアドバイスのアップデート版に新たなコンテンツを加えてデジタル出版することにいたしました。
沢山のお祝いのメールとメッセージを頂きましてありがとうございます。
フェイスブックを通じてメッセージを頂きました皆様につきましては、何故かフェイスブック側が昨日のQ&ADVのポストを消してしまったために
タイムラインに表示されなくなってしまいました。本日新たにポストし直しましたが、
原因不明でタイムラインのポストが消えてしまったのは、これが初めてのことでした。
そちらに頂いたメッセージにお礼を申し上げられなかった皆さまにつきましては、この場でお礼申し上げます。ありがとうございました。
執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に
ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。