Feb. Week 3, 2015
” Surprising Detail of Lady Gaga's Engagement Ring ”
レディ・ガガ婚約指輪のサプライズ・ディテール


ヴァレンタイン・デイに レディ・ガガが2011年から交際を続けてきた俳優、テイラー・キニーと婚約を交わしたのは 既に大きく報じられている通り。
テイラーは、レディ・ガガに写真下左のハート・カットのエンゲージメント・リングをプレゼントし、 レディ・ガガは そのスナップをインスタグラムにアップしてファンに報告したけれど、 このリングを見た メディアや一般の人々のリアクションは 賛否両論。 リングを受け取るのがレディ・ガガなので、「平凡なソリテアーであっては物足りない」というのは 人々に共通した意見であるけれど、ハートカットのリングがアニヴァーサリー・リングやバースデーのギフトではなく、 エンゲージメント・リングというのは、あまり女性には好まれないアイデア。
私自身もこのリングには冷めたリアクションであったけれど、 このコラムを書いている2月19日にレディ・ガガが やはりインスタグラムで公開した 同リングのディテール・ショットを見て、その考えを改めたのだった。

というのもまず、ユニークなのは リングのバンドの石の正反対の部分に ”T ♡ S”の 文字がパヴェであしらわれていること。 これはもちろん”テイラー・ラブ・ステファニー(レディ・ガガの本名)”の意味で、 テイラーはレディ・ガガをいつも本名で呼んでいるそう。
通常こうした文字は リングの内側に彫り込むものであるけれど、 リングのバンド本体にパフェでフィーチャーするのは極めてユニークなアイデアと言えるのだった。






それだけでなく、石を支えるプロング(爪)やそのフレーム部分には、裏側までダイヤが埋め込まれていて、 石のベースになる部分もハート・シェイプ。その部分にもハートがあしらわれているという凝りに凝ったデザイン。 カスタムメイドならではのディテール・ワークが随所に盛り込まれているのだった。

メディアの推定では、ハートカットのダイヤモンドは約10カラットで、リングのお値段はハーフ・ミリオン・ダラー、 すなわち50万ドル(約6,000万円)。 このリングをクリエイトしたのは、セレブリティのエンゲージメント・リングを数多く手がけている ニューヨークのジュエリー・デザイナー、ロレーヌ・シュワルツ。
でも、彼女はセレブのリングを手がけると多数のパブリシティが得られることから、 セレブリティに対してはディスカウントをオファーしていることでも知られる存在。 したがって、リングのお値段は50万ドルよりは安価であることが見込まれているのだった。

でもセレブリティがロレーヌ・シュワルツにカスタム・ジュエリーを依頼するのは、彼女がディスカウントをするからではなく、 なかなか手に入らない希少なダイヤを用いて、 詳細にまでこだわったリングを仕上てくれるため。
彼女はこれまでにビヨンセ、ブレーク・ライヴリー、キム・カダーシアン などのリングを手がけており、 特にジェイZがビヨンセに贈った約6億円のリングは、セレブリティ・エンゲージメント・リングの 最高額記録を維持しているのだった。








クレージーなファッションで知られるレディ・ガガであるけれど、ドレスアップしている時の彼女は、 かなりシリアスな高額ジュエリーをつけていることが多く、 2月2週目に行われたグラミー賞でも、レッド・カーペット上では写真上、上段のエメラルドのロング・ネックレス、イヤリング、 バングルで登場。ちなみに、ネックレスにフィーチャーされたペア・シェイプのエメラルドは50カラット。イヤリングにあしらわれたエメラルドは、トータル45カラット。
パフォーマンスの最中には下段のヴィンテージ・アール・デコ・スタイルのネックレスとブレスレットで登場。 ネックレスにはやはりエメラルドがあしらわれているのだった。

レディ・ガガがグラミー賞で身につけたジュエリーはいずれもロレーヌ・シュワルツの作品。 グラミー賞の際には、ビヨンセもロレーヌ・シュワルツの合計100カラットのエメラルドのリングとイヤリングをつけてレッド・カーペット上に登場。、 そのお値段は12億円といわれたけれど、彼女のジュエリーもやはりロレーヌ・シュワルツ。 それ以外にも、テイラー・スウィフトが やはりロレーヌ・シュワルツの1億2000万円のエメラルド・イヤリングをエリー・サーブのドレスに合わせて登場。
今週末のオスカーでどんなジュエリーが注目を集めるかで、今年のジュエリー・トレンドが決まるけれど、 現時点では、エメラルド人気が再浮上しそうな気配なのだった。

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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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