Jan. Week 3, 2016
”Black Tap's Over the Top Milkshake!”
有り得ないボリュームとクリエイティビティ!
ブラックタップの圧巻ミルクシェイク!!
多くのアメリカ人がデトックスやダイエットに勤しんでいる中、ニューヨーク・メディアでヴァイラルになっているのが
圧巻のボリュームとクリエイティビティを誇る、メガ・カロリーのミルクシェイク。
ミルクシェイクとは言っても、そのトッピングの巨大なクッキーやケーキが一切れ乗ってしまうような凄まじさであるけれど、
これをクリエイトしているのは、Black Tap Craft Burgers & Beer / ブラック・タップ・クラフト・バーガーズ&ビアーというバーガー・レストラン(写真下左)。
ソーホーとミートパッキングに店舗を構えるブラック・タップがこの壮絶ミルク・シェークを
生み出すきっかけになったのが、オーストラリアのPatissez’sというカフェがクリエイトしたミルクシェーク、
その名も”The Freakshow / ザ・フリークショー(奇妙な見世物のショー、写真下右側)”
今や世の中はソーシャル・メディアの影響で、世界中何処にレストランを構えていても、
人を驚かすようなアイテム、人の関心を惹き付けるようなメニューをクリエイトすると、
それがインスタグラムを通じて 世界中に発信されるのは周知の事実。
そんな写真を撮影してインスタグラムにアップする価値があるような フォトジェニックな物のことは、食べ物だけに限らず、
景色でも、グッズでも、人の行為でも ”Insta-Worthy / インスタウォーシー”と言うけれど、
ブラック・タップでは、ミルクシェイクを生み出したアメリカに 世界一インスタウォーシーなミルクシェイクが存在するべきと奮起して、
アイデア溢れる圧巻ミルクシェイクの数々を生み出したという
例えば写真上、左は、プレッツェル、M&Mでコーティングしたプレッツェル、ピーナッツ・バターとチョコレートのキャンディ・バー、リースなどでデコレートした”
ソルティ&スウィート”。
写真上、右はグラハム・クラッカーにチョコレートとマシュマロを挟んだお菓子 ”スモア”をトッピングした、ジャアント・ジャー・オブ・スモア。
定番的なシェイクもあるものの、常にメニューに3種類ほどリストされているミルクシェイクは、
シーズンやその季節のイベントを反映したデコレーションが施されて、
ユーモアのセンスと話題性に溢れた仕上がりになっているのだった。
写真上 左は バースデー・ケーキとネーミングされたミルクシェークで、本当にヴァニラ・スポンジのケーキがトッピングされたもの。
写真上 右は ”クッキードー・ドリーム”。チョコレート・チップ・クッキーと、クッキー・ドウがこれでもか!の量でトッピング。
写真上 左は レッド・ヴェルヴェット・ケーキとハーシーのキス・チョコでデコレートされた 名物メニューの1つ。
写真上 右は アイスクリーム・クッキー・サンドをトッピングしたミルクシェーク。
写真上 左は コットン・キャンディ(わた飴)と、パステル・チョコボール&キャンディをあしらった”コットン・キャンディ”ミルクシェーク。
写真上 右は ピーナッツ・バター、生クリーム、マシュマロ、ポップコーンをトッピングした”ピーナッツバター&フラッフ”。
これまでの ユニークなクリーエーションは全てインスタグラムで公開されていて、クリスマスにはオレオ・クッキーやキャンディー・ケインをトッピングしたもの、
クラッシュト・キャンディ・ケインでコートしたホームメイド・マシュマロをあしらったシェイク、キャラメル・アップルを丸ごとトッピングして、ホームメイド・キャラメルと
キャラメル・ソースをふんだんに掛けたシェイクなど、とにかく クリエイティブでアイデアに溢れ、
容赦無しにハイ・カロリーなのがブラック・タップのシェーク。
ブラック・タップ側はカロリーを公開していないものの、専門家の推定で、1200〜1800カロリーと見積もられているのがこれらのシェイク。
したがって、ヘルシーには程遠いけれど、ここまでやってくれると、話のタネにオーダーしたくなるのがこのミルクシェイク。
お値段は一律15ドル。これを高いと思うか安いと思うかは別として、
これまで見たことが無いような巨大で、カラフルで、トッピングが山のようレイヤーされたシェイクがテーブルに運ばれてきたら、
甘党の人ならずとも 心がときめくもの。
中には 年明けから続けていた デトックスを途中で休憩してまで、このシェイクをエンジョイする人々も多いとのことで、
新しい物好きのニューヨーカーに アピールするエンターテイメント性と話題性を併せ持つ、まさしく”インスタウォーシー・デザート”と言えるのが
このブラック・タップのミルク・シェイクなのだった。
でも、ネット上、ソーシャル・メディア上で あまりにヴァイラルになってしまったため、
現在これを味わうには 2時間待ちになっています。
Black Tap Soho
529 Broome St, New York, NY 10013
Phone:(917) 639-3089
Website: http://blacktapnyc.com/
執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。