Jan. Week 3, 2012
” Rita Hazan Root Consealer ”
” リタ・ヘイザン ルート・コンシーラー ”



私にはブロンドの友達が居るけれど、彼女がヘアダイに使っているお金は月に数百ドル。
彼女はナチュラルなブロンドであるけれど、そもそもダークなブロンドであったのに加えて、20歳を過ぎた頃から、 どんどんブロンドのトーンがダークになっていっったとのこと。 なので、最初はハイライトを入れ始めたというけれど、ある時、カラーリストのアドバイスを受けて、ヘア全体のトーンをもっと明るいブロンドにした途端、 猛然とモテ始めたのだそうで、以来、本来のヘアよりも明るめのブロンドに染めて、それからハイライトを入れるというプロセスを定期的に行なってきているのだった。
どんなヘア・カラーでも自分のヘアより明るく染めている場合は、日にちが経てば、カラー自体は落ちていなくても、発色が褪せてくるので、 最低月1回の全体の染め直しが必要と言われるもの。 特にブロンドの場合は、定期的に全体を染めていないと カラーが褪せるだけでなく、輝きが劣って、バサバサに見えてくるのだった。
さらに、髪の毛が伸びてくれば、その根元の部分から本来のヘア・カラーが出てくる訳で、 私の友達は 月に1回、全体のヘアを染めた2週間後には、必ず伸びてきたヘアのタッチアップ(部分染め)をして、ブロンド・ヘアを保っているのだった。

なので、彼女は月に2回はカラーのためにヘアサロンに通っている訳だけれど、 リセッションに入ってから、だんだんお金が続かなくなってきたという彼女は、 様々な一流サロンの トレーニング中のカラーリストにヘアを染めてもらうことによって、 バジェットを抑えてきたとのこと。
そんな彼女が数週間前にトライしたのが、ヘア・カラーで最も定評があるマンハッタン5番街のリタ・ヘイザン・サロン。 もちろんバジェット・コンシャスの彼女がヘアを染めてもらったのは、トレーニング・レベルのカラーリストであったというけれど、 サービスや仕上がりに非常に満足しただけでなく、サロンで薦められて購入したルート・コンシーラー が非常に優秀ということで、 私に教えてくれたのだった。

かく言う私は、ファッション目的のヘア・ダイには全く興味が無くて、サロンで染めてもらった事もなければ、ハイライトを入れたことも無いのが実情。 そうなったのは もう何年も前の夏に、ヘアのトーンがもうちょっと明るい色の方が涼しげに見えるかと思って、 自分で ダーク・ブラウンに染めてみたところ、まるで整形手術に失敗したかのように周囲から、「どうしてそんな風にしちゃったの?」などと言われたのが きっかけ。特に男性からの評判が悪かったのを覚えているのだった。
その私も、33歳を過ぎてから使っているのが白髪染め用のヘア・ダイ。 そもそも私は20代の頃から白髪があって、それは姉も同様だったので DNAだと思って 全然気にせずにきたけれど、 年を重ねるにつれて変わってきたのが、白髪が出る場所。
20代の若白髪と呼べた時代は、髪を分けるとその中に2〜3本白髪が混じっているという程度だったけれど、 だんだんと目立つエリアに生えてくるようになって、33歳で初めてヘアを染めた際は、当時付き合っていたボーイフレンドが ドラッグ・ストアでヘアカラーを買ってきてまで、私に白髪を染めるように薦めたので、渋々染めることにしたのだった。




こんな白髪の問題を抱えているのは私だけではないようで、 写真上左側のケイティ・ホルムズでさえ、油断していると白髪交じりになっているし、 ファッション目的でヘアダイをしている人の場合、新たに伸びてきた地毛の部分に白髪が混じっているのは、 さらに見場が悪いと言われているのだった。
この場合、タッチアップをしても、しっかり染まるのはナチュラル・カラーのヘアだけで、白髪が染まり難いのは周知の事実。 でも染まるまでヘアダイを繰り返すことは、手間とお金が掛る上に、頭皮からケミカルが入りすぎるという問題を招くもの。
さらにヘアダイをし過ぎると、年齢に関係なく、どんどん頭髪のボリュームが減っていくようで、 ヘア・ダイは月に2回以上はしない方がベターというのが専門家のアドバイスなのだった。

これまでの私にとって 、突然見つけた白髪対策は もっぱらマスカラであったけれど、 マスカラの問題はさっと塗って、これで大丈夫!と思っていると、別の角度からは全然白髪がカバーされていない場合があること。
そこで友達が薦めてくれたリタ・ヘイザンのルート・コンシーラーを試してみようと思ったけれど、 自分で購入しておきながら、正直なところ、私はこのプロダクトをトライするのにそれほど乗り気ではなかったのだった。
というのも以前、バンブル・バンブルというサロンが出していた同様のスプレーを使ったことがあって、 スプレーした部分を触ると手が黒くなってしまったのに加えて、白髪だけでなく、地肌までスプレー・ペイントをしたように真っ黒になってしまい、 それを洗い流していたら、待ち合わせに遅れてしまったという苦い経験があったのだった。
なので、購入してから2週間放置されていたのがこのルート・コンシーラーであったけれど、 先日、ふとしたきっかけで試してみたところ、思いの他 優秀なプロダクトだったので、驚いてしまったのだった。

リタ・ヘイザン(写真下、左側)は、90年代に一世を風靡したセレブリティ・ヘアスタイリスト、オリベのサロンで修行をしたカラーリストで、 ジェシカ・シンプソン、ケイト・ハドソンなど様々なセレブリティのヘア・カラーを手掛けてきた人物。
彼女のサロンで一度ヘアを染めてしまうと、ロレアルなどの市販のヘア・ダイなど決して使えなくなると言われており、 特にブロンドの場合、ナチュラルに仕上がるだけでなく、ヘアが生き生きして見えると評判なのだった。
なので、彼女のサロンのファンはブロンドの女性が多いと言われているけれど、そんなリタ・ヘイザンがクライアントから 最も頻繁に訊ねられた質問というのが、次にサロンでカラー・トリートメントを受ける前に 生え際や分け目にカラーの違いが目立ってきたり、 白髪が出てきた場合、どうすれば良いかというもの。
そこで彼女が、過去数年を費やしてデベロップしたのがこのルート・コンシーラーなのだった。




ルート・コンシーラーは、約10cm程度距離を置いてスプレーするだけであるけれど、 スプレーの先端が、短いノズルのようになっているので、スプレーするエリアのコントロールが効く上に、 非常に細かいミストが出てくるので、スプレーした部分がベタつく心配は全く無し。 ルート・コンシーラーはスプレーしてから3〜5分程度で安定するとのことで、その後は髪に触れても染料が手につくことはなく、 エクササイズなどをして汗をかいても大丈夫。もちろんそのまま眠ってもピロー・ケースが汚れる心配も無く、 次にシャンプーをするまでしっかり染まっているのだった。
またこのスプレーの不思議なところは、ヘアはしっかり染まるのに、その液体自体の色はさほど濃くなくて、 顔にスプレーが掛ってしまっても直ぐにティッシュで拭き取ることによって簡単に落ちるということ。
さらに白人の女性は、生まれつき髪の毛が非常に薄い人が少なくないけれど、 そうした女性はルート・コンシーラーで、毛の根元だけでなく、地肌に薄っすら色が付くことによって 髪の薄さが驚くほどカバーできるとのこと。もちろん頭皮には何の悪影響も与えず、 地肌についたカラーも次にシャンプーするまで、そのままキレイに残るという利点があるのだった。

このルート・コンシーラーは、ブロンド用、レッド・ヘア用、ブラック&ダーク・ブラウン用、そしてライト・ブラウン用の4種類であるけれど、 ブラウンの根元を ブロンドにスプレーしたり、ブラックのヘアの根元をレッドにスプレーしたりと、 オリジナルのヘア・カラーを問わず使用できるのは大きな魅力。
また白髪が数本目立つ部分のみに小さくスプレーする場合でも、分け目のカラーの違いを隠すために広範囲にスプレーする場合でも ナチュラルに仕上がる上に、重ねてスプレーしてもヘアが重たくならないのも非常に優秀な点。
私はこのスプレーを使い出してから、ヘアを染める頻度が減った上に、 出かける直前に白髪を見つけても、全く慌てる必要が無くなったけれど、これは大変なライフ・セイバーと言えるのだった。

以前は、生え際に白髪を見つけると抜いていた時期もあったけれど、これを続けていると そのうち髪の毛が生えて来なくなると 知人に脅されてしまったので、もはや白髪と付き合うのは生きている限り私の宿命。
白髪を防ぐというチャイニーズ・ハーブを試したこともあるけれど、 全く効かなかったので、やはり白髪というのは 防ぐよりも出てきてから対処するしかないというのが 私が悟ったこと。
ところでリタ・ヘイザンのスプレーは、サイズが小さいので持ち歩きに便利という解釈もあるけれど、 小さい割にはお値段が高いというのが私の感想であり、同プロダクトに対する唯一のクレームなのだった。





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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。
丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。
FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。
その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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