Now Sneaker Boom Comes to End, What's Next?
カジュアル トレンドが続く中、スニーカー・ブームが終焉、
次に誰もが履いているフットウェアは?

Published on 9/1/2026


 過去20年以上に渡って若い男性の間を中心に投資対象になるほどのブームを誇って来たのがスニーカー。
しかし2025年を前後に伝えられるようになったのがブームの著しい減速ぶり。かつてはヴィンテージ・カーやワインと同様に、 年代別にリリースされたスニーカーモデルの希少性や特徴を語るウンチクがもてはやされ、 若いインフルエンサー・リッチの中には、自宅にスニーカー・コレクション用の部屋を作り、品質を保つために湿度、温度を管理し、 超富豪の女性達がエルメスのバーキンやケリーのコレクションを保存するのと同等の環境をクリエイトしてはインスタグラムで見せびらかし、 リミテッド・エディションが出る度に、コレクション用の1足と日常に履く1足を買い足すのが当たり前だったのが以前。
 サザビーズでもスニーカーのオークションが行われた一方で、ファッショナブルな女性の間でもスニーカーは定番の足元。 一流ブランドがアディダスやナイキといったスニーカー・ブランドとコラボレーションをするのも当たり前の時代が続きましたが、 2026年に入ってからはそのブーム終焉を告げる報道が相次ぎ、コレクター用のお宝スニーカーだけでなく、 日常で履くスニーカーの売り上げまで下がる現象が起こっています。




 世界で約3,100店舗を展開するディックス・スポーティング・グッズとその傘下のフット・ロッカーは、スニーカーが売り上げの大半を占めることで知られますが、 8月に売り上げを下方修正する四半期決算を発表し、株価は1日に30%下落。市場がこれだけ大きく反応したのは、投資家たちがスニーカーという日常的なアイテムに対する 自身の考えや価値観の変化を悟った結果とも言われる中、一般に指摘されるスニーカー・ブーム終焉の要因は以下のようなもの。

 過去20年以上に渡って、スニーカー市場を支えたのはジェネレーションX、ミレニアル世代。しかし現在ジェネレーションX世代は子育てと住宅ローンに追われ、ミレニアル世代はAIレイオフを 危惧しながらも時間の経過と共にスニーカー以外の新しいスタイルを模索するようになり、Z世代はそもそもスニーカーへのこだわりが希薄。  これまでのようにリミテッド・エディションやコラボ製品が大きな話題になることは無く、消費を盛り立てる手立てを失いつつあるのが現在のスニーカー業界と言われます。




 3年ほど前からはOn、Hokaといった新しいスニーカー・ブランドが履き心地を優先したハイテク・ソールを掲げて売り上げを伸ばしましたが、 これらのブランドが販売するのは実用品としてのスニーカー。競って買い揃える、集めて部屋に飾るようなタイプではないのは言うまでもないこと。 そんな中、Onは自社製品の値崩れを防ぐために生産数を意図的に制限。結果的に予測を下回る決算発表をしたことで8月11日には株価が過去最大の下げ幅である20%下落。
 最近まで好調をだったブランドまでもが苦戦する様子が窺えましたが、シューズは生活必需品。スニーカーが売れなければ、他に消費が流れている訳で、 代わりに売り上げを伸ばしていると報じられるのが 女性用はUggブーツ、バーケンストック、ローファー、男性はドレス・スニーカー、バーケンストック、ローファー、そしてチャッカブーツ。 フットウェアのトレンドは、純粋なスニーカーからハイブリッド・スタイル、あるいはドレス・カジュアル・シューズへと移行しつつあり、 昨年末から女性市場でトレンディングになったバレリーナ・スニーカー等はその好例。
 この夏はバーケン・ストックのクロッグ・デザイン、ボストンが女性にも男性にも大人気であった一方で、女性の間ではサイドジッパーがついたハイカット・スニーカーのようなショートブーツのニーズがこの秋急上昇。 男性の間では通勤用の足元の定番としてドレス・スニーカーが定着しつつあり、スニーカー・ブームは終わったとは言え、スニーカーのDNAを残したフットウェアはまだまだ人気が高いのが実情。
 その一方で、昨年からファッション・メディアとインフルエンサーが仕掛けていた「パンプス復活」は 消費者の食いつきが悪く、引き続き履き心地が優先される傾向は顕著になっています。

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