Power Nap Showcasing "The Dreamery"
45分、25ドルのパワー・ナップのショーケーシング
眠りにアピールして煽る購買欲!? ”ザ・ドリーマリー”

Published on 8/3/2018


マンハッタンのソーホーに2018年7月にオープンしたのが ここにご紹介する"The Dreamery / ザ・ドリーマリー"。
これが一体どんなスポットであるかと言えば、早い話がマットレスのショールーム。 近年アメリカでは、従来のようなデリバリーマンによって配達されるようなコイル入りの嵩張るマットレスではなく、 ハイテク素材を用い、ロールアップされた状態で箱に入ってデリバリーされる新しいタイプのマットレスがトレンディングになっているけれど、 その先駆者的なブランドが”Casper / キャスパー”。 ザ・ドリーマリーは、そのキャスパーが経営するショールームで、同時に パワーナップ(昼寝)を提供するスリープ・サロンとして営業されているビジネス。
それだけを聞くと、何の変哲もない ただスタイリッシュなだけのスリープ・サロンと思えてしまうけれど、 実はザ・ドリーマリーは今マーケティング業界が注目する 新しいタイプの”ショーケーシング”。 ショーケーシングとは、アメリカでオンラインショッピングが盛んになり、店で買い物をしなくなった消費者に アピールするためショーケースとしてのストア。 オンラインショッピングでは分からない着心地、触り心地、使い心地を体験してもらうことを目的としたストアで、 オンライン&オフラインの売り上げに貢献すると同時に ブランド・ロイヤルティを高める役割を果たすのだった。




ザ・ドリーマリーでは利用者は45分の眠りに25ドルを支払うことになっているけれど、 これはパワーナップを提供する他の競合ビジネスとほぼ同じお値段。 競合のビジネスは通常、Googleのオフィスにも設置されているという リクライニング・チェアにカバーが付いたようなブースで眠るケースが殆ど。 でもザ・ドリーマリーは さすがにマットレス会社のショールームとあって きちんとベッドやピローがあるセッティング。 それぞれのベッドが円形のカプセルのようなスペースに収められているので、 完璧にプライバシーが守れるようになっているのだった。

来店客は、まずラウンジ・エリアで、ハーブ・ティー、ウォーターといったドリンクや ナッツ、アップル等のヘルシー・スナックを味わって 落ち着いてから 着替えのコットン・パジャマを渡されるけれど、 これは故ケイト・スペイドの夫、アンディ・スペイドが経営するラグジュアリー・パジャマ・ブランド、 ”Sleepy Jones/スリーピー・ジョーンズ の製品。 そして、スリープ・サプライ・ステーションで必要なグッズをピックアップしてから向かうのが ”リフレッシュ・ステーション”。 カーテンで仕切られ洗面台が設置された中で パジャマに着替え、洗顔、歯磨きをして眠りに備えるのがこのスペース。
その歯磨きのトゥースペーストや歯ブラシは ザ・ドリーマリーのパートナーになっている ”Hello / ハロー” というブランドから無料で提供されるもの。 ちなみに同ブランドは、フロライドを含まないヘルシーなホワイトニング・トゥースペーストで知られる新しいブランド。
洗顔料やトーナー、セラムなどは、 高額スキンケア・ブランド、”Sunday Riley / サンデー・ライリー” から やはりフリーで提供されていて、 ここで使用できる同ブランドのミニチュア・サイズの製品の総額だけでも50ドル以上。 25ドルの料金の元がこれだけでも十分取れるのだった。






ザ・ドリーマリーには、読書で眠たくなる人のために 思い切り退屈そうな本のセレクションも揃っているけれど、 ヘッドフォンを持っていたら ザ・ドリーマリーのパートナー、”Head Space / ヘッドスペース” の 心地好いサウンドを聴きながら眠りに導かれるのがお薦め。 ヘッドスペースは メディテーション用の有料アプリで、 そのプログラムの中に含まれているのが リラクセーションやスリープ・プログラム。 科学的に分析されたメソッドとサウンド効果が 精神に有効に働きかけることで定評があるけれど、 どうしても サロン内で人の声が聞こえるケースがあるようなので、 イヤフォンやヘッドフォンでそれをブロックした方が快眠が取れるというのが体験者の証言。
タオルはサプライ・ステーションでフレッシュなものがピックアップ出来るのはもちろんのこと、 シーツやピローケースは 必ず1回ごとに取り替えるので、ベッドバグの心配は無用。 多くのホテルが衛生上の問題を抱えると言われるだけに、ザ・ドリーマリーの方が ホテルより安心して眠れるという指摘も聞かれるのだった。

目を覚ましたら 再び洗顔をしても良いし、着替えてラウンジでコーヒーを楽しむことも可能。 ラウンジでサーヴィングされるドリンクやスナックも全て無料。 ここでゆっくり休憩が出来るので、ザ・ドリーマリーを十分に満喫すれば するほど 25ドルというお値段が 手頃に感じられるのだった。





ザ・ドリーマリーの営業時間は日曜を除いて午前11時から午後8時まで。 日曜のみ午前11時から午後6時までの営業で、ウェブサイトを通じてあらかじめ予約が必要。
利用者は日中にパワー・ナップを必要としている 忙しいニューヨーカーはもちろんのこと、 ディナーやクラビングの前に休息を取りたいという人々、 帰路のフライト前や ホテルのチェックイン前に ひと眠りしたいという旅行者も居れば、 キャスパーのマットレスの購入を考えていて、実際に眠ってみたいという人も多いとのこと。
前述のように25ドルを支払っても十分に元手が取れるだけでなく、 ソーホーの一等地というロケーションも手伝って、既に人気を博しているのが同店。 マーケティングの世界で同店が注目されるのは、 他社とパートナーシップを結ぶショーケーシングで、”Hello / ハロー”、”Sunday Riley / サンデー・ライリー”、 ”Head Space / ヘッドスペース” にとってザ・ドリーマリーは、確実に消費者にサンプルをトライしてもらえる空間。 歯磨き粉やスキンケアはサンプルを配布しても、消費者に使用してもらえる確率は30%程度と言われるだけに、 これらのブランドにとってザ・ドリーマリーは 例え無料でミニサイズの商品を提供したとしても ソーホーの高額レントを支払わずに便乗出来る 恰好のショーケーシングとなっているのだった。

Dreamery
196 Mercer St, New York, NY 10012
Website : https://dreamerybycasper.com/ 


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