Pokemon Go Craze Sweeps The Nation!
全米で大センセーションを巻き起こすポケモンGo、
そのポジティブ&ネガティブ・エフェクト




アメリカで7月6日にデビューしたゲーム・アプリが、”Pokemon Go / ポケモン・ゴー”。
以来、1週間も経たないうちに750万人がダウンロードした同アプリは、 既にメガヒットのデート・アプリ、”Tinder / ティンダー”を抜いただけでなく、 そのアンドロイド・フォンのデイリー・ユーザーの数はツイッターに迫る勢いという大センセーションぶりとなっています。

では”ポケモンGo”とはどんなゲーム・アプリかと言えば、携帯電話のカメラとそのGPSを使って 歩き回ることによって、その実際の世界の中に出現するポケモンのヴァーチャル・キャラクターを捕まえるというオーグメンテッド・リアリティ(拡張現実)・ゲーム。
ポケストップでポケモンをキャッチし、”ジム”で戦いに備えてポケモンをトレーニングする一方で、 他のプレイヤーとポケモンの交換やバトルを行うことにより、プレーヤー同士の繋がりがあるだけでなく、 レベル5を過ぎるとチームを選んで、チーム・バトルをすることになるとのこと。 ちなみにチームはどれを選んでも、大勢に影響は無く、大勢のチームがバトルで集る場所には珍しいポケモンが出現すると言われています。 基本的にゲームはより多くのポケモンを獲得し、より多くのジムを保有するのがポイントですが、ジムは2、3ブロックに1つの割合で存在するので、 マンハッタン内だけでも87箇所以上が存在。それが今後世界中に点在することになるので、 ポケモンGoはプレーヤーが続ける意思がある限りはエンドレスに続くゲーム。したがって”勝利”というコンセプトは無いゲームと言われています。

このゲームは株式会社ポケモンが Niantic / ナイアンティック社と共同で開発したもので、 ナイアンティック社は、グーグルの親会社アルファベットの傘下にあった オーグメンテッド・リアリティ・モービル・ゲームの部門がスピンオフされて設立された企業。 既にグーグル・マップを使ったオーグメンテッド・リアリティ・ゲーム”Ingress / イングレス”を開発していることで知られる存在。
すなわち、ポケモンGoは 日本で生まれたキャラクター、ポケモンを使っているものの テクノロジー、及び製品化はアメリカのナイアンティックによるものなので、 日本における公開が後回しになっているのも理解できるところ。
アメリカのビジネス業界では、ナイアンティックとその親会社のアルファベット(=グーグル)が ポケモンGoの展開に どのような経済的、商業的インタレストを持っているのかが 密かに見守られています。




ポケモンGoのポジティブ・エフェクト


多くのメディアが指摘するポケモンGoのポジティブ・エフェクトは、プレーヤーが知らず知らずのうちに エクササイズをさせられていること。
通常ビデオ・ゲームやゲーム・アプリは、家にこもってプレーするものと相場が決まっていましたが、 ポケモンGoは プレーヤーが実際に街中を歩き回って、ヴァーチャル・キャラクターと インターアクトするゲーム。 このため、プレーヤーは日頃よりも外に出て歩く距離が増えますが、実際、 より多くのキャラクターを捕まえるコツは行動半径を広げること。 このため、シティ・バイクを使うプレーヤーまで居るほどですが、結果的には 運動量が増えるヘルシーなゲーム。
中には「ミシェル・オバマが8年掛かっても、子供達に外で身体を動かす習慣をつけることが出来なかったけれど、 ポケモンGoは それを24時間でやってのけた」と賞賛する声も聞かれるほど。

また、ポケモンGoは、ローカル・ビジネスの強い味方。 わずか10ドルを支払うだけで、レストランやストアにポケモン・キャラクターがやって来るようにアレンジが出来ることになっていて、 これをいち早く実践したクイーンズのピザ・レストランでは、 ポケモン・キャラクターを捕まえにやってきた人々が、ドリンクやピザをオーダーした結果、売上げが75%アップしたことが伝えられています。

もちろんポケモンGoは任天堂にも大きな利益をもたらしていて、発売から5日でその株価が34%もアップし、 企業価値が90億ドルもアップしています。 その任天堂は、株式会社ポケモンの33%を所有していますが、ポケモンGoの iOSにおける利益配分は アップルが30%、ナイアンティックが30%、株式会社ポケモンが30%、任天堂が10%であるとのこと。 ポケモンGoはフリーのアプリですが、ゲームをアップグレードするためのアクセサリーは有料で、 iOSだけで1日に日本円で1億6000万円の売上げが伝えられている 文字通りのドル箱ビジネスになっています。



ポケモンGoのネガティブ・エフェクト


まず問題視されているのは、人々がポケモンGoに夢中になるあまり、本来ゲームのプレーが論外の場所にまで ポケモン・キャラクターが出現していること。 その例を挙げれば、ポーランドのアウシュビッツ収容所、9・11メモリアル・ミュージアム、ワシントンDCのホロコースト・ミュージアムやアーリントン墓地などで、 アウシュビッツ・メモリアルのスポークスマンは、同施設 及びホロコースト・ミュージアムでゲームをアクティブにするのは 不謹慎かつ不適切であると厳しく批判。
またプレーに適さないのは場所だけでなく、オケージョンも然りで、 交通違反で警官に車を止められている最中、葬儀の最中、妻の出産中にまで、 ポケモン・キャラクターを捕まえるのに熱心になるプレーヤーが居ることが伝えられる一方で、 運転中にプレーをする人、道を歩きながらゲームに気を取られて 人や物に激突したり、 道の段差に躓いたり、安全を確認せずに飛び出す歩行者も多いのが実情。 これを受けて、7月12日には NYPD(ニューヨーク市警察)と、 ニューヨークのバス、地下鉄を運行するMTAが ポケモンGoのユーザーに対して、 「歩きながら、運転しながらのプレーを控えるように」とメディアを通じて警告するという異例の事態も起こっている有り様。
それだけでなく キャラクターを捕まえようと、勝手に個人宅の敷地内に足を踏み入れて、 不法侵入の罪に問われるプレーヤーまで出現しているそうで、 そんな人々の警官への言い訳は 「ただピカチューを捕まえたかっただけ」というもの。
ポケモンGoに夢中になっているのはイラク北部やアフガニスタンに駐留するアメリカ兵もしかりで、 彼らのツイートが人々を和ませたり、呆れさせたりしているのが実情となっています。
中にはポケモン・キャラクターを探しているうちに、思わぬところに足を踏み入れて死体を発見した人、 弾がこめられた拳銃を発見した人などが報告されていますが、 それと同時に危惧されているのが、同アプリが性犯罪者によって青少年を誘き寄せる手段に使われるのでは?という可能性。 このため、米国任天堂、及びポケモンGoをクリエイトしたナイアンティック社に対して、レジスタード・セックスオフェンダー(性犯罪の前科者)が ポケモンGoを使用できないようにする要請が出されていることも報じられていますが、 ミズーリ州では4人のティーンエイジャーが、ポケストップにやってきた人に強盗行為を働いて逮捕されるという事態も起こっています。
さらには任天堂、ナイアンティックが ポケモンGoのプレーヤーのプライバシーを 不必要に侵害しているとの指摘も一部の政治家から寄せられていて、これを受けて7月12日には、ナイアンティック社は グーグル・プレーからダウンロードしたケースにおいて、「同社がGメール、フォトアルバム、ドキュメントにアクセス出来る」 というそれまでのプライバシー・ポリシーを改め、これらにはアクセスしない方針としたことを明らかにしています。

それ以外に、ポケモンGoの問題点として一部のメディアが挙げているのは、任天堂、ナイアンティックが この爆発的なリアクションに対する準備が十分に整っていないために、ゲームが頻繁にクラッシュするケースがあること。 更には、同アプリがアテンション・スパンが極めて短いミレニアル世代を中心に人気を博しているため、 果たしてどれだけの期間 この世代が ポケモンGoに夢中になれるか?、寒い季節にはプレーヤーがどう反応するか?という声も聞かれています。 ちなみにアメリカではスマートフォンの長寿人気のゲームのプレーヤーは女性、それもミレニアル世代よりも年齢層が高い世代になっています

それでも、メディアはこぞって ポケモンGoがオーグメンテッド・リアリティ(拡張現実)をマス・プロダクトにして、 ビジネス的に成功を収めた例として賞賛&注目していて、 ポケモンGoが今後どんな展開となるかは別として、 「オーグメンテッド・リアリティのビジネスには、今後大きな期待が寄せられる」という見解で一致しています。


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