Beyonce's ”Ivy Park”, Fashion Industry Slavery?
ファッションの奴隷制と批判された
ビヨンセのアスレティックウェア・ライン、
”アイヴィ・パーク”!?




2016年4月にアメリカで発売になったのがビヨンセのアパレル・ライン、”Ivy Park / アイヴィ・パーク”。
自らの娘の名前をネーミングにしたこのラインは、ワークアウト・クローズのブランドで、 200以上ものアイテムから校正され、子供用サイズまで製作されている大規模なブランド。 アメリカでは トップショップ、コールズといった小売店や、オンライン・ストアを通じて販売されていて、 発売当日には、ビヨンセがプロモーションで着用していたアイテムが こぞって完売しただけでなく、 トップショップのサイトがダウンしてしまったことが報じられたほどの人気ぶり。

ビヨンセのファン・ベースの総称、”ビーハイブ”のツイートによれば、ビヨンセがプロモーションでつけていたヘッドバンド(写真下)の購入は、 ビヨンセのコンサート・チケットの入手よりも難しいとのこと。 多くのアイテムは比較的手ごろな価格で販売されていて、ビヨンセのファンベースに幅広くする価格設定になっているのだった。






ところが、発売からほぼ1か月が経過した2016年5月に入ってイギリスのメディアが報じたのが、 アイヴィ・パークのプロダクトの多くを生産しているスリランカの工場が、従業員を 1日わずか6.17ドル(日本円にして700円弱)でこき使う、 いわゆるスウェットショップであるというニュース。
取材に応じた22歳の従業員によれば、彼女の月収は125ドル(約13800円)。 スリランカは物価が安いとは言え、この金額は同国の平均的な給与の約半分。 このため、彼女は自立した生活が出来ず、工場のすぐ近くにある宿舎に暮らさなければならず、 1日中働いて、帰宅しては 眠るという 殆ど奴隷のような生活。 3メートル四方の小さな部屋に妹と一緒に暮らし、約4日分の給与をレントとして支払っているという。
その宿舎は、部屋にキッチンや水道がないのはもちろん、バス&トイレを大勢とシェアしており、 その中には男性も多く混じっているので、女性の従業員は常に 性的嫌がらせ等に脅える毎日。 ただでさえ収入が少ない彼女達であるものの、家への仕送りをしなければならないので、 ほとんど自由になるお金はないという状況を訴えているのだった。




これに対してアイヴィ・リーグを販売するトップショップのエグゼクティブは、 ”トップショップで販売されるプロダクトは、すべて人道的な見地から良好と判断される労働環境で生産されていなければならないことを 工場側に通達済み”とコメント。<br> また、こうした欧米のスタンダードでは ”スウェットショップ”、すなわち生産コストを下げるために過度に低賃金、 長時間労働を強いる工場は、スリランカでは違法という訳ではなく、 アイヴィ・リーグの生産工場を所有するスリランカの著名ビジネスマン、マヘッシュ・アマリーンと彼の2人の兄弟のビジネスは、 先進国のモラルに反するとは言え、スリランカのような国では 合法なビジネスと見なされているのだった。<br><br> とは言っても、ファッション業界からスウェットショップの存在を排除しようとしている団体は、 「ビヨンセのアイヴィ・パークの生産体制はスウェットショップを利用して、 大きな利益を上げている典型的かつ、悪質なモデル」と指摘。 ”ファッションの奴隷制”という言葉を用いて批判しているのが実情。<br> でも、こんな専門家のコメントよりも、この報道で人々が ビヨンセに失望、 もしくは反感さえ抱いているのは、 アイヴィ・パークの立ち上げに当たって彼女自身が語った以下のようなコメント。

「アイヴィ・パークのゴールは、アスレティック・ウェアというカテゴリーを超えて、 美しさとは外観を超えたものであると、女性たちにインスピレーションを与えること」

「本当の美しさは、心、精神、身体の健康。 私は精神的に強いけれど、 私がクリエイトするブランドは、多くの女性たちを同じように強くできるものにしたかった」






インターネット上には、ビヨンセについて「自分がクリエイトするブランドの利益のために、多くの女性の人生を踏みにじっている」、 「ビヨンセ、トップショップ、スリランカの工場オーナーは、高笑いをしながら売り上げをチェックしているに違いない」 とかなり厳しい書き込みも見られている状況。
その一方で、アイヴィ・パークはプラスサイズもカバーすると言いながら、そのサイズ展開が欧米の 肥満の女性のボディに対応しきれていないといった批判も受けているのだった。

ビヨンセ以外にも、キャリー・アンダーウッドや、ケイト・ハドソン、リタ・オラらがワークアウト・クローズのラインを 販売しているけれど、ビヨンセのラインはその中でも最大の規模。

そんな中、もっとアップスケールでエッジーな客層を狙っているのは、 プーマとのコラボレーションでクリエイトされるリアーナのブランド、”フェンティ”(写真上)。
こちらは、2シーズン前からメガ・トレンドになっている800ドルのお値段のパーカーのブランド、 ヴェトモンの影響が感じさせるセクシーなスタイル。 ワークアウトというよりも、過去数シーズン、ファッション業界で話題になってきた ”アスリージャー(アスレティックとレジャーを合わせた造語)” がコンセプトのブランド。

こちらはスウェットショップで生産するには、生産数が限られた高額ライン。 今のところシューズしか販売されておらず、アパレルは2016年9月からの発売。 でもシューズは発売される度に、メンズ&ウーマンズ共に あっという間に完売しているのだった。


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