New Restauranteur Duo Presents
Edgy Old-Italian Cusine "Carbone"

新進レストランター・デュオが手掛ける
エッジーな オールド・イタリアン・キュジーヌ “カーボン”



2009年にローワー・イースト・サイドにオープンし、たちまち大評判になったレストランが、 “Torrisi Italian Specialties / トッリシ・イタリアン・スペシャルティーズ(写真下)”。
予約を取らないため、人々が行列することで知られた同店は、 オープン当時、4コースから成る プリフィックス・メニューのみを、たった45ドルでサーブするという ユニークなコンセプトもさることながら、そのユニークかつ、美味なイタリアンで 瞬く間に人気レストランの仲間入りを果たしました。
ダウンタウンの小さく、安価なレストランということで、「アンダーグランド・グルメ」として知られた同店ですが、 4年が経過した現在では、そのプリフィックス・メニューが、アペタイザー4種、パスタ、メイン、デザートの全7コースになり、お値段も$75にアップ。 それに加え、$165のシェフ・スペシャル20コースも登場し、さらには予約が取れるシステムにチェンジ。
価格はアップしたものの、以前同様に 支払う値段以上の 質の高い料理をサーブする姿勢は 引き続き、プロの批評家から、 フード・ブロガーにまで高く評価されており、その人気も衰えること知らず。 最も予約が取り難いレストランの1軒に数えられています。





このセンセーションを巻き起こした トリッシ・イタリアン・スペシャルティーズを手掛けたのは、リッチ・トリッシ(写真上右、右側)と  マリオ・カーボン(写真上右、左側)。
リッチ・トッリシは元々、フレンチの巨匠、ダニエル・ブリューの傘下レストラン “Cafe Boulud / カフェ・ブリュー”や、 パリのミシュラン星付きレストランで修行を積んだ、フレンチのバックグラウンドを持つシェフ。 フランスから帰国後は、カフェ・ブリュー時代に慕っていた先輩シェフで、2013年4月に話題のレストラン、「ラファイエット」 をオープンした アンドリュー・カーメリーニに誘われ、ミシュラン・スターを獲得しているニューヨークのイタリアン・レストラン、 “A Voce / ア・ヴォーチェ”でスー・シェフとして活躍。
本場フランスとダニエルの下で学んだフレンチ・スタイルのクッキングに、ニューヨークを代表するトップ・シェフ、カーメリーニの影響が加わり、 彼は、コンテンポラリー・イタリアンの独自のスタイルを磨く結果となりました。

一方マリオ・カーボンは、ニューヨーク・イタリアンの巨匠、マリオ・バターリの元で修行を積んだシェフ。 バターリが手掛けるニューヨークのトップ・イタリアン・レストラン “Babbo / バッボ”、そして姉妹店の “Lupa Osteria Romana / ルパ・オステリア・ロマーナ” で活躍し、 その後は 本場でイタリアンのキュジーヌを深く追求するために、イタリアに渡っています。 ですが帰国後に彼が 勤めたのがフレンチの カフェ・ブリュー。この時に現在のパートナー、リッチ・トッリシと出会い、2人はルームメートになります。
その後 カーボンは もう一度バターリ・グループへ戻り、当時バターリの新プロジェクトであった ミシュラン2つ星レストラン、 “Del Post / デル・ポスト” でシェフを務めますが、その2〜3年後には独立を決意。丁度同じように独立を考えていたトッリシとコンビを組み、トッリシ・イタリアン・スペシャルティーズが誕生しました。


一流シェフの下で修行を続けた彼らだけあって、トッリシ・イタリアン・スペシャルティーズがオープンした際には、 レストラン業界から注目を浴びただけでなく、メディアからのパブリシティを獲得するのにも、全く問題がありませんでしたが、 そんなグルメ層だけでなく、一般のニューヨーカーにも広くアピールするビジネスとしてスタートしたのが、 2人にとって2軒目の レストラン “Parm / パーム”。
トリッシ・イタリアン・スペシャルティーズのすぐ隣にオープンした同店は、バーガーやサンドイッチなどの軽食をサーブする、小さなカジュアル・イタリアン・ダイナー。 近隣住民や周辺のブティック等で働く人々が、毎日のようにランチやディナーに訪れるスポットとして成功を収めていましたが、 その後、ヤンキー・スタジアム内のフード・スタンドの1つとして選ばれたことにより、ニューヨーク中で知名度がアップ。
これによって トッリシ&カーボンのデュオは、更に勢いを付けていきました。

そして今年2013年に入ってから、同デュオが新たにオープンしたのが、ここにご紹介する話題のイタリアン・レストラン、”Carbone / カーボン”。 今回は、マリオ・カーボンのラスト・ネームを店名にしていますが、 これまでの2軒とは異なり、カーボンはアペタイザーが$16〜38、パスタが$19〜31、そしてメインが$29〜140と かなりのハイ・エンド。 デュオにとって、初のファイン・ダイニングへの挑戦となりました。
彼らの目指すキュジーヌは元々、イタリアンではなく、「アメリカン・イタリアン」。 トリッシもカーボーンもイタリア系アメリカ人である上に、前述のようにフレンチやコンテンポラリー・イタリアンのバックグラウンドを持っているため、 オーソドックスなイタリアンではなく、アメリカ風にアレンジした モダンなスタイルが彼らの料理の特徴。
そして新レストランを手掛けるに当たってインスピレーションとなったのは、移民であるイタリア人達が 自分達の血筋を広げ、アメリカという国に根付きはじめた1950年代。 英語を流暢に話すようになり、アメリカの文化に馴染み、それに従って料理も 徐々にアメリカナイズされてきた イタリア移民の世界を再現したのが “カーボン” なのです。



店内はダークなブルー基調にした、50年代のインテリアにエッジが聞いた空間。 ドラマティックなコンテンポラリー・アートがドドラマティックなインパクトを与える一方で、アンティーク超のランプや、 タイルの床がクラシックなイメージを演出する同店内では、デザイナー、ザック・ポーゼンがデザインしたクラシックな赤いタキシードを纏ったウェイター達が、 いかにも50年代のイタリアン・レストランという雰囲気で、フレンドリーなサービスを展開。

そんな同店が まず誇るのは充実したワイン・リスト。その殆どはイタリアン・ワインですが、 アメリカやフランスのワインも吟味したラインナップが見られ、その価格帯は$60〜2400と幅広いセレクションになっています。
フード・メニューは、いかにもイタリアン・レストランというアイテムがズラリ。 とは言っても、トリッシ&カーボンのコンビなので、グリル・ランゴスティンにフレンチ系のハーブ・ソースが添えられていたり、 アスパラガスのプロシュート巻きにはクリーミーなポーチト・エッグがアクセントになっていたり、 各ディッシュがソフトなフュージョン仕上げ。

同店で人気の高いリガトーニ・アラ・ヴォッカは、スパイシーに仕上げられていますが、濃すぎず、辛すぎないソースが人気の秘密。 魚料理が充実しているのも同店の特徴で、どのディッシュも魚本来の味を生かした絶妙な味付けと 香り高いソースが好評を得ています。
デザートは ジェラート、ティラミス、レモン・チーズケーキ、チョコレート・ムース・ケーキ、キャロット・ケーキなど、 イタリアン&アメリカンのコンビネーション。 その中には、アメリカン・ダイナーの定番デザート、バナナ・スプリットもありますが、 バナナの上に乗せられたチョコレート、ストロベリー、バニラのジェラートに、それぞれのカラーを強調する同色のソースを掛けたプレゼンテーション。 典型的なアメリカン・デザートでありながら、非常にイタリアンな仕上がりになっています。






価格帯こそは高めであるものの、同店はスタイリッシュなカジュアル・ダイニングで、客層も様々。
スーツを着た ビジネスマンから、若くファッショナブルなカップルまで、いかにもニューヨークらしいエクレクティックなミックス・クラウドが、 それぞれにダイニングを楽しんでいて、気取りの無い 心地良いバイブが広がっています。 トッリシ&カーボーンのデュオによれば、同店では料理だけではなく、 「自分達のイメージする世界観を 空間でも味わって欲しい」というコンセプトで展開しているとのことで、 「モダンでエッジーなオールド・イタリアン」の雰囲気も存分に楽しんで欲しいとのこと。
加えて彼らが もうひとつ重視しているのは、訪れる人々をハッピーにすること。 そのため、高級レストランには珍しく、 リクエストがあればエビの殻を取って料理するなど、来店客のリクエストに 極力応えるのがポリシー。
ここにも2人が掲げる アットホームなオールド・イタリアンへのこだわりが感じられて、 そんな気遣いもリピーターを増やしている要因の1つになっています。



カーボンは、オープン前から 話題と注目が集まっていたレストランですが、オープン直後からは ニューヨークで最も予約が取り難いレストランに仲間入り。7〜9時台のプライムタイムは、1ヶ月先まで予約で埋まっている状態。 また近隣に住むサラー・ジェシカ・パーカーや、ジェイク・ジーレンハールといったセレブリティから、マリオ・カーボンの恩師である シェフ、マリオ・バターリ、ビジネス業界のVIPなどが同店を訪れていることもレポートされています。
既に同店に寄せられたレビューでは、”今、ニューヨークで最もホットで旬なレストラン” という声が圧倒的ですが、 批判されているのはその価格の高さ。キャビアもフォアグラも無しに、パスタやシーザース・サラダ、魚料理を2人で味って400ドルというお値段は、 「ショッキング!」という声が聞かれるほど。それでも 「ニューヨークのグルメならば 足を運ばずにはいられない」と言われるほど 気になる存在になっているのも同店です。 

最後に、同店を訪れる際に気をつけなければならないのは、同じマンハッタン内に、全く同じ ”カーボン” というネーミングの イタリアン・レストランが存在するということ。
こちらは ” カーボン・リストランテ・イタリアーノ ” というネーミングで、ポート・オーソリティ・バス・ターミナルに程近いミッドタウンのロケーション。 著名なフード批評家でさえ、間違って 同店にやってきたほどなので、当然のことながら一般の人々も 「予約が取れた!」と大喜びして、間違ったカーボンに来店してしまうケースが非常に多いとのこと。
一方突如、アップスケールな客層が 黒塗りのリムジンで来店するようになった カーボン・リストランテ・イタリアーノ 側も この事態に驚いていたことが伝えられていますが、同店スタッフによれば、 来店客は自分達の間違いに気付いても、「もう1つのカーボンの半分のお値段で、美味しいイタリアンが食べられた」と 大満足で帰っていくとのこと。
したがって、イタリアンを安価に味わいたい場合には、同じカーボンでも、カーボン・リストランテ・イタリアーノの方がお薦めかもしれません。

Carbone
181 Thompson Street
Tel: (212) 254-3000
Website: www.carbonenewyork.com






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