Supermodel Christy Turlington
How She Trained For NYC marathon

スーパーモデル、クリスティー・トゥーリントン
NYCマラソン完走までの トレーニング&モチベーション


11月6日に行なわれた2011年ニューヨーク・シティ・マラソンには、オリンピック・アスリートのアポロ・オーノやジェニー・フィンチ、R&Bシンガーのマヤ、 元ニューヨーク・レンジャースのキャプテン・マーク・メシエを始めとするセレブリティがランナーとして参加していたけれど、 その約15人のセレブリティらと共に完走したのがスーパーモデル、クリスティー・トゥーリントン。(42歳)
現在もコスメティックのメイベリンや、ジュエリーのロバート・コインの広告に登場する彼女であるけれど、 それと同時に彼女はビジネス・ウーマンであり、夫であり俳優兼 映画監督のエド・バーンズとの間に2人の子供を設ける母親。 その多忙なスケジュールの中、クリスティがトレーニングを続けてきたのがマラソンで、今回のニューヨーク・マラソンは彼女にとって初のチャレンジ。
正式にトレーニングをスタートしたのは何と今年の6月からとのこと。 トレーナーなどはつけず、家族と暮らすウエスト・ヴィレッジの自宅から、マンハッタンのダウンタウンに住む多くのランナー同様、ウエスト・サイド・ハイウェイに沿って 走るジョギング・ルートを走りながら、次第にその距離を伸ばしてという形でマラソンへの準備をしたという。

その彼女は、4時間20分47秒という記録で見事完走。
翌朝、11月7日、月曜のニューヨーク・タイムズ紙は、5時間以内にゴールをしたランナーの名前を全員記載するセクションが設けられているのは毎年恒例のことであるけれど、 そこにも 「Turlington Burns, C.」という記載で彼女の名前とタイムが掲載されていたのだった。
クリスティは、多くのセレブリティ同様、チャリティのためにNYCマラソンに参加したけれど、 彼女のチャリティは「Every Mother Count / エヴリー・マザー・カウント」という妊娠中の女性の安全とケアのためのもの。
ニューヨーク・マラソンでは、毎年、チャリティ団体に対して参加者のスポットをあてがうようにしており、各チャリティがニューヨーク・マラソンを機に 寄付を集められるように配慮しているけれど、そのチャリティ・スポットを振り分けているニューヨーク・ロードランナー・クラブが、 クリスティにオファーしてきたのが、「エヴリー・マザー・カウント」のための10人の参加スポット。 そしてそのうちの1つを自ら走る決心をしたのが、今回クリスティがNYCマラソンに参加するきっかけになったという。
ちなみに、マラソンでどうやったら寄付が集められるのかと言えば、通常はチャリティを代表するランナーが完走した場合、スポンサーや一般のサポーターが寄付をするという 仕組みであるけれど、中には「チャリティ・ランナーが1人のランナーを抜くたびに、スポンサー企業が100ドルを寄付する」というシステムもあり、 寄付の集め方や、集まる寄付金の額はチャリティによって様々。
クリスティのチャリティ、「エヴリー・マザー・カウント」は当初、5万ドルの寄付を目標としていたというけれど、結果的にマラソンを通じて7万5000ドルの寄付を集めることに成功したことが伝えられているのだった。


クリスティ・トゥーリントンと言えば、自らヨガの本を出版し、ヨガをライフ・スタイルとしていることでも知られているけれど、 25年間に渡って本格的にヨガを学んできた彼女は、長い手足とスリムなボディという体型に恵まれたことも手伝って、 その辺のインストラクターなどが足元にも及ばない超ハイ・レベル。
でもあまり知られていないのが、彼女がオン&オフ・ランナー、すなわち時々ランニングをエクササイズにしてきたこと。 スーパーモデルとして世界中で撮影や、ランウェイ・ショーの出演をこなしていた時代から、彼女は必ずスーツ・ケースにスニーカーを入れて旅をしており、 モデル体型を保つことと、健康目的を兼ねてランニングをしてきたという。

なので、彼女が6月にトレーニングを正式に開始した時点では、彼女は既に1〜2マイル(1.6〜3.2キロ)程度を走ってはいたとのこと。
でも自らのチャリティのためにNYCマラソンを走ることになった彼女は、 チャリティを運営する仲間で、既にマラソンを数回走っている男性にアドバイスを仰ぎ、まず3マイル(4.8キロ)を走ることを目標にトレーニングを開始。 その距離を6マイル(9.6キロ)、8マイル(12.8キロ)と増やして行って、6週間後には、ほぼハーフマラソンに当たる 12〜13マイル(19.2〜20.8キロ)を走るようになっていたという。
そうするうちに変わっていったのは、クリスティが走る際に着るウェアと食事。
走り始めたころは、コットンのTシャツで走っていたという彼女であるけれど、今はトップもボトムを汗を吸い取り、直ぐに乾かすアディダスのクリマ・クールのような 素材を着用するようになったとのこと。 また長年、モデル体型を保つために炭水化物の摂取を極力抑えてきたというクリスティであるけれど、 走るようになってからは、直ぐにエネルギーに変わる炭水化物は必須。 なので、バナナ、ホール・グレイン・ブレッドなどを走る前に食べるようになったという。


クリスティがランニングのトレーニングをするのはもっぱら朝。
育児と仕事で多忙な彼女は、1日の終わりには もう走るエネルギーがなくなってしまうとのこと。 マラソンで、26.2マイルを走るために、 クリスティはトレーニングの際にも18マイル、20マイルという距離を走っていたというけれど、 そうした長距離のトレーニングをしていたのはもっぱら週末。
幸い、夫のエド・バーンズがここ数ヶ月、週末は家に居て子供の面倒を見てくれたので、その間にクリスティはアマチュア・ランナーとしてはかなり厳しい距離を 走りこんでいたのだった。

クリスティによれば、ヨガを続けていたことがランニングの助けになっていたというけれど、 それでもヨガの呼吸とランニングの呼吸は別物。 ティーンエイジャー時代から20代半ばまで喫煙をしていて、ヘビー・スモーカーの父を肺がんで亡くしているクリスティは、 ランニングの最中、苦しいと思うたびに、走れるだけの丈夫な肺であることに感謝してきたという。
そんな彼女は、当然のことながらパパラッツィにトレーニング姿をスナップされるのはあまり好きではないようで、 日頃はあまりパパラッツィのターゲットになることが無い彼女ではあるものの、NYCマラソンに参加することを発表してから 時々、トレーニング中にスナップされるようになったと語っているのだった。 朝ノーメークで走っている最中をスナップされるのは、どんなセレブリティにとっても歓迎できないことだけれど、 そんなパパラッツィを無視して、視線をそらして走り続けるのが彼女のモットーであるという。

クリスティによれば、マラソンのトレーニングを続けるうちに変わってきたのが体型。
彼女の場合、既にスリムなボディの持ち主とあってそれほどは体重は変わっていないというけれど、 ランナーズ・ボディになってきたとのことで、特に足は筋肉質になって引き締まったとのこと。 そして、上半身がどんどん細くなってきたこともボディの変化として挙げているのだった。


クリスティが「エヴリー・マザー・カウント」のチャリティをスタートしたのは、彼女自身が現在8歳になる娘グレースを妊娠していた際に、 突然の体調異変が起こったのがきっかけ。
今や全米各地で病院が経営難で閉鎖され、地方都市では、病院に行くまでに1時間、2時間ドライブしなければ何らないエリアも多いのが実情であるけれど、 病院が遠すぎたために妊娠中の女性が命を落とすケースは非常に多いという。 現在世界中で、90秒に1人の割合で妊娠中の女性が死亡しているけれど、そのうちの90%は死を免れることが出来たケース。
自ら、それを経験したクリスティは、その実情とメッセージを伝えるためのドキュメンタリー映画「ノー・ウーマン, ノー・クライ」を自ら監督。 同作品は、2010年のトライベッカ・フィルム・フェスティバル、ロンドン・フィルム・フェスティバルなどで上映されているのだった。

なので、彼女にとってマラソンに挑戦するモチベーションになっていたのは、もちろんそのチャリティのためという目的意識であったけれど、 それと同時に映画の撮影で様々な国を回るうちに出会った母親達の姿や、 NYでトレーニング中に見かける、ジョギング用のベビーカーを押して走る母親たちの姿がインスピレーションになっていたという。
そんな彼女が、マラソンの当日に一番体力的に辛くなるだろうと見込んでいたのが22マイル近辺。 既にマラソンを走った知人から、「苦しい地点で家族が応援してくれると、また頑張れる体力が沸いていくる」と言われたクリスティは、 「天気さえよかったら、夫と子供にそのエリアに居て欲しい」とも語っていたのだった。

ちなみに、今年のニューヨーク・マラソンで最も早い記録で完走したセレブリティは、冬季オリンピックのショート・トラック・スピード・スケートで金メダルを含む、 8つのメダルを獲得している、アポロ・オーノ(29歳)で、そのタイムは3時間25分14秒。
「彼の若さとオリンピック・アスリートという肩書きからすれば、当然」と思う人も居るかも知れないけれど、1分程度でレースが決着するショート・トラック・スピード・スケートの トレーニングを日頃している彼が マラソンを走るというのは全く畑違いの分野。瞬発力と短時間でエネルギーのピークを出し切るトレーニングと 持久力が問われる有酸素運動であるマラソンは、使う筋肉から、精神面の管理までが全て異なるのだった。
マラソンのトレーニングのために、アポロはNFL(フットボール)のプレーヤーとクロス・トレーニングをし、ボクシングをこなし、 夏のシカゴ・マラソンでハーフ・マラソンを走るなど、かなり本格的な準備をしたことが伝えられているのだった。 ちなみに彼は、リアリティTV「ダンシング・ウィズ・スター」で優勝したことでも知られているけれど、オリンピックのトレーニングよりも、「ダンシング・ウィズ・スター」の ダンス・レッスンよりも、マラソンのトレーニングがキツかったとのこと。
彼もまた、サブウェイ・サンドウィッチがスポンサーとなっているチャリティのために走っているけれど、 セレブリティにとって、チャリティという目的は マラソンを完走するためのモチベーションになっているのは事実のようなのだった。







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