May 28 〜 June 3 2018

”Hype or Not, Join the Game!”
クリプトカレンシーの明るい未来を立証する これだけの身近なファクトシート



今週アメリカで最大の報道になっていたのは ABCのヒット・コメディ「ロザンヌ」が、同番組の主演で ハリウッドでは珍しいトランプ支持者として知られる女優兼コメディアン、ロザンヌ・バーの人種差別ツイートが原因で 突如キャンセルになったニュース。 問題のツイートはオバマ政権のアドバイザーだった黒人女性を ”イスラム教男性と猿の子供” 呼ばわりしたもので、 多方面からの批判を受けて あっさり高視聴率番組をキャンセルしたのがABC。とは言っても彼女を起用してまで白人至上主義者を含むトランプ支持者の 視聴率を取ろうとしたABCに対する批判が聞かれていたのも また事実。
その一方で、経済の世界ではトランプ大統領がカナダ、メキシコ、EU諸国からの鉄鋼とアルミニウムの輸入に対してそれぞれ25%、10%の関税を科す Tariff / タリフ の実施を宣言したことから木曜には株が暴落。翌日金曜には アメリカの失業率低下を受けて株価が反発したけれど、 その背景には前日に この数字を報告されていたトランプ氏が市場オープン前にそのニュースのツイートを行い、 現役大統領としてはルール違反と言える 株式相場に影響を与える情報を発信。 この行為は いずれは報じられるニュースであったことから、「フライング」扱いで済んではいるものの、 多くの市場関係者は 「トランプ氏が貿易戦争を嫌った更なる株価下落を食い止めようとした」と見ているのだった。




その一方で 今年に入ってから下がり続けているのがビットコインを始めとするクリプトカレンシー(仮想通貨)。
私は個人的に 日本ほど クリプトカレンシーについて世代によって温度差がある国は無いように思うけれど、 当然のことながらクリプトカレンシーを全く信用せず、もうすぐ無くなるものと思っているのは40代アップの人々。 その一方で今年4月にR25リサーチ・インスティテュートが発表した調査によれば、日本人男性25〜30歳の14%が クリプトカレンシーに投資をしているそうで、そのうちの4分の1はクリプトカレンシーが初めての投資。 90%がビットコインのブームが最高潮に達した2017年10月〜12月に投資を始めたと回答しているのだった。
アメリカに住んでいると 日本の方がクリプトカレンシーにおいて ずっと進んでいるというイメージを受けるので、 正直なところ日本の足並みが揃わないリアクションについては少々意外という印象を受けるのだった。

一方のアメリカは、既に3540億ドル(約38.8兆円)に達したクリプトカレンシーのマーケットキャップの約半分の投資を占めていると言われ、 ゴールドマン・サックスのようなビッグプレーヤーも乗り出してきたとあって、どんなにビットコインの価格が下落しても クリプトカレンシーを一過性のブームと捉えるような傾向は既に卒業。 現在は証券取引委員会による規制待ちの状態。国が規制を設けるというと 取り締まりに動いていると勘違する傾向が強いけれど、 一般の投資家を巻き込んで市場自体を拡大するためには どうしても必要なのがルールで、同様の規制措置は既にロシアや韓国が一足先に行っているのだった。
実際 ロシアは クリプトカレンシーの導入に最も積極的に動いている国家で、 イーサリアムの若き共同創設者、ヴィタリック・ブテリンがプーチン大統領に招かれて クリプトカレンシーの未来について説明したのは2016年のこと。 そのヴィタリック・ブテリンはロシアのステート・バンクとパートナー契約を交わし、 新たなカレンシーと金融システムの構築に取り組んでいる状況。 そもそもロシア、ヴェネズエラ、イラクのような アメリカからの経済制裁で過去に痛手を被った国、これからもそれが見込まれる国にとって 通貨に国籍の無いクリプトカレンシーの導入は そんな経済制裁を逃れる格好の手段。
またイタリアのように新政権誕生によってユーロ離脱の可能性が出てきた状況や、銀行口座を持てない国の人々にとっても クリプトカレンシーは フィアットカレンシー(通常の貨幣)に比べて遥かに財産を移行するメリットが多いのだった。




アメリカでは規制を設ける前段階として 70ものクリプトカレンシー詐欺行為が摘発されたばかりであるけれど、 その中にはボクサーのフロイド・メイウェザーや DJ カレドがプロモートするコインも含まれていたというので、 セレブリティ・スポークスマンの存在など当てに出来ないのが ICO(イニシャル・コイン・オファリング)。
そもそもクリプトカレンシーはトラストレス、すなわち信用の無い投資対象と言われるけれど、 それでも昨年末のビットコインの急騰のせいで、そのブームに乗り遅れまいと多くの人々が投資を始めたのがアメリカ。 早くからクリプトカレンシーに投資をしていた人々の間では、 ビットコインのメガブーム以降に投資を始めた人々のことを「リテール・バイヤー(小売りバイヤー)」と呼んで その存在を軽視する傾向があるけれど、そんな新たに投資を始めた人々の間では あまりに価格が大きく上下動するマーケットに 精神的に翻弄されるケースが少なく無いのが実情。 そのためイギリスでは、クリプトカレンシーの価格変動に惑わされないためのセラピーまで登場していることが報じられているのだった。

でも変動が激しいとは言え、クリプトカレンシーはデイトレーディングをしている人の方が 労力に見合った利益が得られないと言われるマーケット。 また「 ビットコインに投資した人が一番儲かった」と思われがちであるけれど、 それは よほど安い段階でビットコインを買っていたか、そうでなければ2017年前半までに有り余る資産をビットコインに投資した人々。 過去2年以内に 僅かな投資からスタートしてミリオネアになったような人々は、ビットコインやリップルのような名前が知れたコイン以外の投資が当っているケースが多いのだった。
例えば あまり多くの市場で取引されていないものの、大金持ちを生み出したことで知られるのが ビットコイン・プラス。 名前は似ていても ビットコインとは全く別物で、同コインが 8セント前後だった2015年9月に 1000ドル(約10万円)を投資していた場合、その1年8か月後の2017年5月には その1000倍の81.99ドルを付けているので、その時点で億万長者になっているのだった。 普通に投資をしている人なら 誰もが 「そんなに上手く売り逃げられるはずは無い」と思いがちであるけれど、 その後6週間に ビットコイン・プラスの価格はさらにその2倍以上の189.5ドルまで急騰。 一度は下落したものの、ビットコインブームが最高潮に達した2017年12月にも再び ほぼ同じレベルを付けているのだった。
このように株式だったら20年、30年かかるような100倍、1000倍という跳ね方を僅か2年足らずでやってのけてしまうのが クリプトカレンシーの相場。したがって市場規模が拡大している今、安く確実なコインを買っておくのは極めて賢い投資と言えるのだった。




そんなビットコインの普及ぶりを感じるのは、昨今ダイヤモンド・ディストリクトを歩いていると ビットコインの取引を始めたというサインを見かけるようになったこと。 それだけでなく 今ではビットコインのATMまで登場していて、これは現金を入れると スマホにビットコインが入るというシステムで、 よほどビットコインを信じていない限りは何となく騙されているような気持ちになるマシーン。 既に同様のマシーンは、世界中に3000台設置されており、その数は2017年に3倍に増えたことが伝えられるのだった。
今週 HBOの報道番組「VICE / ヴァイス」を観ていたら ビットコインATMのニュースが出てきたけれど、 それを設置している店のオーナーによれば、ストリッパーの利用者が非常に多いとのこと。 要するにストリッパーがお客からのチップのキャッシュをATMでビットコインに替えている訳だけれど、 私はそれを聞いて「クリプトカレンシーの未来は明るい!」と確信してしまったのだった。
というのも日本でいう”リーマンショック” が起こった2008年に史上最高値を付けたのがゴールドの価格。 その金相場の高騰の前に熱心にゴールドを買い漁っていたことが伝えられるのがストリッパー達。 ストリッパーというと、手に職が無い女性の仕事と思っている人は少なく無いけれど、 実際には 大学の学費を短時間で稼ぐため、稼いだお金を投資してリタイアするためなど、 驚くほど建設的にお金を稼いでいる人々。 そのストリッパー達は 金回りの良いお客の会話や、酔っぱらって何に投資をすれば大儲けできるかを 息巻いている様子に耳を傾けては 直ぐにグーグルでリサーチをするそうで、 もちろんストリッパー同士の間での情報交換も盛ん。そんな手堅く 効率良い投資を行う ストリッパー達がビットコインを買っているというのは、クリプトカレンシーに投資する人々にとっては非常に明るいニュースなのだった。
事実、今年2月にはマイアミで北米ビットコイン・カンファレンスが行われ、その高額インベスターを集めたアフター・パーティーがストリップクラブで行われたことが 問題になっていたけれど、そんなことからもストリッパー達が 通常の人々には伝わらない情報に アクセスできる様子が窺い知れるというもの。
ちなみに、この時の北米ビットコイン・カンファレンスは5000人もの参加者を集め、10時間にも渡るセッションが続いたけれど、 こともあろうに そのチケット代の支払いに ビットコインが使えなかったという不思議なイベントでもあったのだった。



執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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