May 7 〜 May 13 2018

”Best Diet Method? Time-restricted Eating”
シャリース・セロンも立証した、タイムリストリクテッド・イーティングの効果







さて、5月4日にアメリカで公開されたのが シャリース・セロン主演の映画「Tully / タリー」。 この映画の中で、低所得者の3児の母親を演じるために約23キロ体重を増やしたのが彼女。
シャリースと言えば、長身&スリムな元モデルで、生まれた時から痩せ型の体型。 その彼女が急速に増やした秘訣は、加工食品と砂糖で、特に努めて食べていたのがポテトチップス。 最初の2週間ほどは、好きなものを好きなだけ食べられるのでかなり楽しかったようでで、朝からメープルシロップをたっぷりかけたパンケーキを食べ、 ポテトチップをスナックにして、ランチにファストフード・バーガー、ディナーでも フライド・チキンやクリームソースのパスタ、デザートを食べて、とにかくダイエットの大敵と言える 食生活をしていたとのこと。
やがて彼女が驚いたのは、そんな砂糖や加工食品が精神に及ぼす影響で、 精神的に落ち込んだだけでなく、常に疲れて無気力になってしまったという。 同様のことは、2004年に公開された「ブリジット・ジョーンズ・ダイアリー」に出演するために スターバックスのフラペチーノでクリスピークリームのドーナツを流し込んでいた レネー・ゼルウェガーも当時語っていたけれど、 シャリースの場合、その精神的な落ち込みとの闘いがかなりの苦痛になっていたようで、 加工食品や砂糖が、体型や体重だけでなく、精神にも大きな影響を及ぼすことを初めて悟ったと告白しているのだった。

シャリース・セロンは、オスカーの主演女優賞を受賞した2003年公開の映画、「モンスター」に出演した際にも、大幅に体重を増やしているけれど、 この当時の彼女は27歳。そもそも代謝能力に優れた体質の彼女は、スナックを食べるのを止めただけで、あっという間に体重を落とすことが出来たとのこと。 しかしながら、この映画の段階の彼女は42歳を迎えており、 エイジングによるメタボリズムの低下が響いて、増やした体重を完全に戻すまでには半年近くが掛かったという。

でも、シャリース・セロンのように生まれつき痩せていて、エイジングで衰えつつあるとは言え、ある程度のメタボリズムを維持している場合、 一度増やした体重を維持し続けるのは大変なこと。というのも人間が食べられる量には限度がある上に、 彼女は短時間で体重を増やしているので、徐々に食べる量が増えて行く慢性的な肥満とは異なり、何日も大食を続けているうちに 胃が疲れて、食べられなくなってくるため。
そこで、シャリース・セロンが食事の量を増やさずに太る手段として実践したのが、 一度眠ってから 夜中の2時に目を覚まして、チーズ・マカロニを食べて、再び眠るという 睡眠の合間の夜食。 これにより、彼女は食事を増やすことなく、更に体重を増やすことに成功しているのだった。




このシャリース・セロンの体重増加法は、カロリーもさることながら 食事の時間とタイミングが如何に体重に影響するかを改めて立証するもので、 それを逆に 減量に活用しているのがタイムレストリクテッド・イーティング。 これは1日のうちの食事をする時間を制限するダイエットで、最も一般的なのは、「エイト・アワー・ダイエット」とも呼ばれる 1日8時間の間に食事をして、残りの16時間はファスティングをするという、いわゆるプチ断食。 このうちアメリカで最も一般的なのが朝食を抜いて、一日のうちの正午から午後8時の間で食事を摂取するというもの。
ファスティングの時間には、本来は水しか飲んではいけないようで、例えばブラック・コーヒーはノー・カロリーであるけれど、 それに含まれたカフェインを肝臓が代謝しなければならないので、お茶やコーヒーを飲んでしまったらファスティングと見なされないのがより正当なタイムレストリクテッド・イーティング。 でもミルクや砂糖、炭酸、人工甘味料を含まないノンカロリーの飲み物であれば、 タイムレストリクテッド・イーティングの減量効果に栄養を及ぼさないと言われるのだった。

タイムリストリクテッド・ダイエットが健康に与えるベネフィットとして挙げられるのは以下のようなもの。


これらのベネフィットがもたらすのが、がんの予防、長寿とアンチ・エイジング、ホルモンレベルの安定等。 そもそも 1日の中に、飢餓状態をクリエイトすることによって、生存と防衛のための酵素、SIRT1を活性化することが出来るので、 これが老化によるDNAのダメージをリバースするため、体重に限らず健康面のメリットが非常に大きいのがタイムリストリクテッド・ダイエット。




タイムリストリクテッド・イーティングは、特定期間のダイエットとして行うのではなく、ライフスタイルにするべきと言われるけれど、 ダイエット効果と、アンチ・エイジング効果を高めるために有効なのが、食事時間を1日4時間に抑えて、ファスティングの時間を20時間にする実践法。 4時間の間は、ヘルシーな食事をお腹一杯食べることが奨励されるけれど、 4時間で食べられる食事の量はさほど多くないので、結果的にかなりカロリーが抑えられるという。 このやり方の場合、午後4時〜8時 といったタイムテーブルで実践している人が多いけれど、ディナーの時間を早くして、 空腹で眠れば眠るほど、ダイエットの効果がアップすることが指摘されているのだった。
タイムリストリクテッド・ダイエットの場合、大切なのは毎日同じ時間帯で食事をすること。 それによってインシュリンの分泌がコントロールされる等のメリットをもたらすとのことで、 食事時間が安定しない場合、激減するのがその効果。
というのも人間の身体にとって、細胞修復およびホルモンシグナル伝達のような生物学的機能を管理するための概日リズムが非常に大切なためで、 これが若さと健康を保つ秘訣。 若い年齢の段階では さほど影響しない不規則な生活や、時差がある場所への移動も、50歳を過ぎてこれを続けた場合これを続けた場合、 血圧や血糖値が徐々に悪化し、それに伴って体重も増えるというようなエイジング現象にどんどん拍車が掛かって行くのだった。
タイムリストリクテッド・イーティングをしながら筋肉を増やして、より代謝能力のある若々しいボディにしたい場合には、 ファスティングの時間にエクササイズをすることが奨励されていて、 一般的なのが、朝食抜きをして 朝にエクササイズをするというライフスタイル。
エクササイズの前ににBCAA(ブランチト・チェーン・アミノ・アシッド)とコーヒーを摂取すると、 更に脂肪の燃焼スピードが高まるだけでなく、 筋肉の疲労回復が早まることが指摘されていて、タイムリストリクテッド・ダイエットをする人にとって、 BCAAのサプリメントは、マストテイクになっているのだった。
エクササイズは、ヨガやウォーキングのような穏やかなものではなく、短時間でも筋肉を使うウェイト・トレーニングや、 長距離よりも短距離の全力疾走、ボクシング等が理想的。

同じ1600カロリーを摂取する場合、200カロリー&300カロリーのスナック程度の食事を5〜6回に分けて食べるのが 効果的なダイエット法と言われてきたけれど、これを1日の間の4〜6時間の間に食べた方が、 少なくとも1日に一度は満腹感が味わえて、しかも細胞の修復を含むアンチ・エイジング効果、 より効果的な脂肪燃焼効果が望めるのがタイムリストリクテッド・イーティング。
年齢が若い方がタイムリストリクテッド・イーティングで体重を落とすスピードが速いことが指摘されているけれど、 アメリカの報道番組では、60歳を過ぎた糖尿病の女性がエクササイズをする事無く、タイムリストリクテッド・イーティングによって 大きく体重を落としただけでなく、血糖値まで改善させたことが伝えられていたのだった。この女性の場合、 朝の5時起床、午後9時就寝のライフスタイルで、最初は食事時間を午前10時〜午後5時での7時間でスタート。
これでかなり体重が落ちたものの、更に痩せたいという欲が出てきたため、食事時間を前倒しして、時間を短縮。 午前10時〜午後2時という4時間にして更に体重を落とすことに成功。現在は標準体重を維持しているという。 食べる量と摂取カロリーは、どちらの時間帯の場合も あえて同じにしていたとのことで、 タイムリストリクテッド・イーティングのダイエット効果を見事に立証しているのがこの女性のケース。
このことは、ファスティング状態の時に体内の細胞レベルで行われる活動だけでなく、 1日最後の食事を早めて、空腹で眠るのが如何に大切かということを立証しているけれど、 実際に代謝は夜間よりも日中の方が高まる人間機能の代表的なもの。
これを痛感してからは、ディナーの時間を努めて早くするのが私のダイエット法になっているのだった。



執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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