Apr. 30 〜 May 6 2018

”Love at Facebook Site?”
フェイスブックのデート・アプリ
個人情報を使ったマッチメーキング?



今週のアメリカでも引き続き、トランプ大統領がポルノ女優ストーミー・ダニエルズに2016年の大統領選挙直前に支払ったと言われる 不倫の口止め料を巡るニュースに報道時間が大きく割かれていたけれど、 ビジネスやITの世界でちょっとした話題となっていたのが、5月1日、火曜日に行われたフェイスブックの毎年好例の F8デベロッパー・カンファレンスで、同社がデートビジネスのコンポーネントをサービスに加えると発表したこと。
このニュースを聞いてユーザーの中には混乱した人も居るというけれど、 それというのはフェイスブックを既に不倫を含むデートアプリとして使っている人々が多いため。 そもそもフェイスブックのビギナーがまず最初に行うのが、自分の初恋の人や以前の交際相手のサーチ。 離婚した男性がフェイスブックをスタートするのも、デート相手を探す目的で、 会ったことが無くても ルックスが気に入った女性に対して 友達になるオファーをクリック1つで送れるというのは、 デートサイトのプロフィールを作成するのに抵抗がある男性にとっては、 かなり魅力的なことなのだった。




F8デベロッパー・カンファレンスにおける フェイスブックCEO、マーク・ザッカーバーグのプレゼンテーションによれば、 新しいデート・アプリはプライバシーの安全を考慮してデザインされたもので、 共通の興味や趣味、お互いに参加予定のイベントといったカテゴリーをブラウズして、 気に入った相手にコンタクトが取れるようにデザインされているとのこと。 すなわち自分が興味があって出掛ける予定のフード・フェスティバル、コンサートなどに やってくるシングルに、現地で会うためのコンタクトが取れるのがこのアプリ。
ティンダーのように相手の写真を何百枚も見ながら指でスワイプするだけのデート・アプリではなく、 興味が一致する者同士がフェイス・トゥ・フェイスで出会える機会を提供するという オフラインのアクティビティにフォーカスしたもので、マーク・ザッカーバーグ曰く「真剣な交際相手が探せるサービス」とのことなのだった。。
これを受けて火曜日にはフェイスブックの株価が1.1%アップしたのに対して、”ティンダー”、”マッチ・ドットコム”といった アメリカの最大手のデートアプリ&サイトを運営するマッチ・グループの株価は18%も下落しており、 マッチ・グループのCEO、ジョーイ・レヴィンは 「フェイスブックは、(2016年の大統領選挙に際しての) アメリカとロシアの関係を見事に結びつけた功績がある」と皮肉たっぷりに語っているのだった、




フェイスブックのデート・アプリのユーザーは、写真、名前、住むエリア、年齢をフィーチャーした 新しいプロファイルの製作が必要で、相手とのコンタクトは テキストによるメッセージのみ。 現時点で未だ明らかになっていないのが、フェイスブックがデート・アプリのユーザーの友達を 閲覧出来るようにするか否か。
これまでのデートサイトや、デート・アプリは、 本人のプロフィールがどんなに詳細に記載されていても、その交友関係や自分と共通の知り合いが居るか等が 全く分からなかっただけに、プロフィールで学歴から仕事、年収、年齢、趣味に至るまでウソをつくことが可能であったけれど、 もしフェイスブックのデート・アプリでユーザーの友達が閲覧できる場合、 相手についてのより確実で詳細の情報が得られる訳で、 そうなれば 「21世紀のデートシーンを変える」とまで言われる革命的なデート・サービスになり得ることが指摘されているのだった。

その一方で、オンライン・デートサービスの先駆者であるマッチ・ドット・コムは、 毎年のようにユーザーに詳細なアンケートをして、 そのデータによって分析しているのがデート・トレンドや、その時々のシングルの心理。 それによれば、シリアスな交際を望んでいる男女でも その相手の理想像には隔たりがあるようで、女性はやや肉付きが良い典型的な父親体型、収入の安定した職業に従事し、料理や バーベキューなどを楽しんでやってくれる男性を好み、デートには映画とディナーを楽しみたいと回答。 これに対して男性は、痩せ過ぎではないフィットしたヘルシーな体型で、スタートアップ企業等のアントレプレナーが理想の職業で、 スポーツ観戦やスポーツが一緒に出来る女性を望んでいるとのこと。デートの際にはハイキングなど身体を動かすアクティビティを 好むことがレポートされており、 女性と男性がそれぞれ異なる異性像を求めている様子を感じさせているのだった。




大金持ちの男性になると、今も高額を支払ってプロのマッチメーカーを雇うケースが少なく無いけれど、 そんな高額マッチメーカーによれば、男性がこだわる外観のポイントは、 1位が スマイル、2位が目、3位がヒップ4位が バスト、5位が髪の毛で ヘアスタイルはストレートのロングが圧倒的な人気とのこと。
内面的にこだわるポイントは、1位がインテリジェンス、2位が女性らしさ、3位が遊び心やユーモアのセンス、 4位が自身、そして5位がセックスに積極的であることであるという。

その一方で、デート・アプリ、Badoo/バドゥーのデータによれば、 ミレニアル世代が精神的な成熟度や経済的な安定を求めて、男女共に 自分達よりも年上のデート相手を探す傾向が高まっており、 18〜24歳の26%が35歳以上の相手とデートをしたいと回答。 驚くべきは同年代の男性の9%が自分より20歳年上の女性でも喜んでデートすると回答していること。
アメリカでは銃乱射事件の舞台となったパークランドの高校生が、親の世代よりも 大人びて、理論的であることが指摘されていたけれど、 今時の大人びた若い世代は、インテリジェンスをセクシーと見なすサピオセクシャルが多いと言われ、 自分より上の年齢層のコネクションを使いこなすだけの知恵もついているだけに、 男女とも年上との交際に価値を見出す傾向があると言われる世代。
そうかと思えば、アンドロイド・ユーザーとアイフォン・ユーザーが、 お互いに好感を抱かない傾向が最も顕著なのがミレニアル世代。 特にアイフォン・ユーザーは、よりアンドロイド・ユーザーを好まない傾向が強いと言われるのだった。



執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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