Nov. Week 1 2017
★ "Blame Game"
"ご主人の浮気を容認する友達に、彼の浮気を目撃したと言ったら責められました"



秋山 さま、
友達に教わってキューブNYさんのサイトと、このコーナーを知りました。私にも是非アドバイスをお願いします。

少し前の事ですが、私の友人をAさんとすると、そのAさんのご主人が浮気をしている現場を目撃しました。 私はご主人に何度も会っていて、顔見知りですが、ご主人は私に見られているのに気付かず、レストランで若い女性と親密そうに食事をしていて 先に女性とお店を出て行きましたが、 私がお店を出る時に 出口の横の細い通路のようなところで2人がキスをしているのを目撃してしまいました。 その様子が何となく気持ち悪くて、ずっとAさんに忠告しようかを迷っていたので、ある日共通の友達に相談しました。 すると友達の話では、ご主人の浮気はそれが初めてではないようで、Aさんはそれを気にしないで黙認していると言われました。
「そんなものなのか」と思ったせいもあり、Aさんが ご主人について「モテる旦那を持つと苦労するのよ」と笑いながら話してた時に、 「そういえば私この間、ご主人が若い女の子とキスしてるの見ちゃった」と言ってしまったのですが、 そしたらAさんがいきなり怒り出してしまいました。 凄い怒り方だったので私だけでなくて その場に居たメンバーも驚いてしまい、 結局Aさんはその時は1人で先に帰ってしまいました。 そして残された私と何人かの友達は、不謹慎かもしれませんが ご主人の過去の女性関係の話で変に盛り上がってしまいました。

ところがその2日後になったら、私が無神経でAさんの夫婦関係を台無しにするような発言をしたといって責められる羽目になりました。 Aさんが居なくなった後に、私にご主人の浮気についてを教えてくれた人や、最初に私に「Aさんはご主人の浮気を知っていても、気にしていない」と言った友達まで、 私のことを責めていたそうで、私一人が悪者にされて気分が悪い思いをすることになりました。
この時、私はどうするべきだったのでしょうか。「貴方たちだって、さんざん陰でAさんご主人の浮気の噂話をしてたじゃない」と言ってしまいたかったのですが、 我慢したせいで時々悔しくなります。 それに怒って帰ってしまったAさんにしても、どうして皆がご主人の浮気について知っているかと言えば、Aさん本人が皆に喋っているからで、 自分でご主人の浮気を喋っている人が、私にだけ怒鳴るなんてどうしても理解できません。
こういう時の対策などを教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

- Y -





メールを拝読して、私がまずYさんの心に刻みつけて頂きたいと思ったのは「伴侶の浮気を容認する夫婦関係など存在しない」という事です。 例え1グラムの愛情も残っていない夫婦間であっても、伴侶が自分を差し置いて誰かと浮気を楽しんでいれば、 ジェラシーや怒りを覚えるのは当然の人間心理です。 特に夫に浮気された妻は、自分が女性として見下されているように捉える傾向がありますし、 夫の身勝手さが許せないケースも多いので、浮気の発覚が原因で夫に愛想をつかして離婚に至る女性は少なくありません。 経済的な理由や子供の将来等を考えて離婚に及ばないケースでも、浮気を当たり前のように容認する寛大さを女性が持ち合わせている訳ではありません。

ではなぜAさんが 夫の浮気を容認するような態度を取って見せるのかと言えば、それは 浮気をされてもAさんが夫に愛情を注いでいるためで、 もちろんその背景には離婚して1人になりたくないという心理もあるかと思います。 また”女性にモテるだけの魅力のある夫が選んだ妻” というポジションに空虚な優越感を感じている場合もありますし、 カップルで社交をするオケージョン等で、他のご主人と比較して「やっぱり私の夫が一番!」と彼を誇りに思っているケースも少なくありません。 もしくは「夫と別れたら 自分は2度とこんな男性と結婚出来ない」と考えているのかもしれません。
いずれの場合でも、「夫を失いたくない」という一心から、自分のプライドや心が傷付いていても、それをカモフラージュしようとして 夫の浮気を容認するような態度を取る女性は多いのです。

そんな女性は 「お互いを縛り合わず、理解し合うのが自分達の夫婦関係」などと 自分に言い聞かせながら、 「自分が許容範囲が広く、夫とはセックスや恋愛関係より深い部分で繋がっている」と思い込もうとするあまり、 周囲にそれを語って、そのように振る舞う傾向にありますが、 それは見方を変えれば 「そこまで自分を譲っても夫と一緒に居たい、離婚したくない」という気持ちの表れでもあります。

そもそも夫の浮気というのは、単に女性として蔑まれた気分を味わうだけでなく、夫に裏切られたことを意味する訳ですので、 女性が最も傷付くことです。にも関わらず 妻がそれを容認するように振る舞う もう1つの理由と言えるのは 「自分が何も知らずに騙されているのではなく、浮気を知りながらもそれに理解を示して許している」ことを周囲にアピールするためで、 それは妻が傷付いた自分を周囲に悟られないための細工であり、 そうすることによって 「自分の方が1枚上手」と言わんばかりに、自分のプライドや強さ、愛情の深さを示そうとする姿でもあります。
でもそんな振る舞いは、自分の感情をを抑えたり、意思を曲げたりしながら行っているもので、 自分の気持ちを 自分でごまかそうとする自己暗示に過ぎません。 したがってそのプロセスで 突如Yさんが予期せぬ爆弾発言をドロップすれば、突如Aさんがコントロールを失ったF1カーのように スピンをして炎上したところで全く不思議では無いのです。

Aさんの取り乱した態度は、「自分で言うのは構わなくても、他人に言われると腹が立つ」というようなリアクションではなく、 夫の浮気を決して快く思っていなかった Aさんの本音が出たものなのです。 たとえその場に居たお友達が驚くような激怒ぶりであっても、それはAさんの心に負った傷や 弱さを露呈した状態であった訳ですから、Yさんは Aさんの気持ちを思いやる優しさを示してあげるべきなのです。
YさんとAさんの共通のお友達は、Aさん本人から聞いた夫の浮気話のゴシップを楽しんでいる様子が窺えましたが、 そうやって 夫の浮気を容認したように振る舞うAさんの話を 周囲が面白がって聞く様子というのは、正直なところ残酷に見受けられます。 Yさんとて、共通の友達に余計な事を言われなければAさんのご主人の浮気を 「そんなものなのか」などとは思わず、もっと深刻に捉えていたはずですし、ご主人の浮気を 妻であるAさんに不用意にフィードバックすることも無かったと思います。

私は随分前に夫の浮気の容認発言をする女性と同席したことがありますが、それを聞いていた友人が 「ご主人はそれで良いかもしれないけれど、貴方は本当にそれで大丈夫なの?」と親身になって尋ねた途端に、その女性が凍り付いた様子を今でもはっきり覚えています。 ですので本人がどんなに強がりを言って大丈夫そうに振る舞っていたとしても、本当の友達であれば ご主人の浮気を面白がって聞いて、ゴシップのネタとして取り込むのではなく、 その状況に置かれた当人の気持ちを察して、気遣ってあげるべきなのです。
ゴシップを楽しんでいた共通のお友達にしても、Aさんが怒って帰ってしまった直後は、その驚きの反動で ご主人の浮気話で盛り上がったかもしれませんが、後から頭を冷やしてAさんを気の毒に思ったために、Yさんに批判的だったのかもしれませんし、 自分の罪悪感をYさんにシフトしたかったのかもしれません。

いずれにしても 浮気というのは夫婦間の深刻な問題なので、たとえ本人がどんな風に振る舞っていようと、 軽率に話すべきトピックではありません。 それさえ頭に入れていたら、今回のようなことは起こらなかったはずです。
またゴシップや噂話には関わらないのが一番ですが、 それに興じるのであれば、話題にしている人物に対して優しい配慮を見せることが非常に大切です。 ゴシップや噂話の怖いところは、それに興じる人の様子が新たなゴシップを生み出すということで、 好奇心剥き出しで他人の不幸を話題にすれば、それによって自分自身も信頼を失うと考えるのが賢明です。

Yoko Akiyama


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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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