July Week 3 2018
★ " White Man = Your Marriage Goal? "
白人男性=理想の恋愛相手?


初めまして。ある雑誌で秋山さんのことを知り、的確なアドバイスがとても心地よいと感じメール致しました。
とても不純な動機ですが、あるアメリカ人のスポーツ選手のファンになって以来、英語に興味が湧き、白人の男性とお付き合いしたいと考えるようになりました。 英会話スクールにも通い、休日など時間がある時には英語の勉強をしたり、近所のカフェに数人外国の方が来るので その人達と話すために毎週決まった曜日にコーヒーを飲みに行っています。 そこで会う外国の方しか私の周りには白人の方はいないのですが、立ち居振る舞いなど全てが日本人の男性よりカッコよく見えてしまい、 日本人の男性との恋愛経験も少ないくせに、益々外国の方とお付き合いしたくなってきました。 周囲からは「もういい歳(30代前半)なのに、馬鹿みたいなこといってるんじゃない。 英会話スクールに通っているのに英会話もロクに上達しないで何言ってるんだ。」と呆れられています。

しかし、約半年前に私の習い事の先生からALTのアメリカ人男性を紹介されました。 性格も合いそうだし、私が英語に興味があるからという理由でした。 外見も私のタイプで舞い上がってしまいました。それから何回か彼と会う機会はあったものの、 緊張して連絡先すら交換出来ずにいました。ある日このままでは駄目だと思い、勇気を振り絞って彼と連絡先を交換してほぼ毎日やりとりしたり、 食事に行ったりしていた矢先に、あと2週間でアメリカに帰ると告げられました。
日本にもう少し居るように説得しましたが前から決めていたことで、今の自分にとっては良い決断だからということでした。 私は彼が好きだという気持ちを手紙に書いて渡しました。きちんと付き合いたいとも伝えましたが、 彼は私のことは好きだけれどあまりに展開が早すぎて分からないと言っていましたが、アメリカに帰ってからも連絡を取り合おうという約束をしました。 帰るまでの数週間、何度か夜を共に過ごしたりもしました。 がその後のLINEのやりとりがなんとなく彼が私にそっけないような感じがしていましたが、 会えば優しいし「帰国の準備で忙しいんだろうな」とあまり気にせずにいました。 彼がアメリカに戻った後も「君が隣にいたらいいのに。今すぐにでも会いたい」、「アメリカに来て欲しい」とLINEがきたり、 時間がある時には電話をしたりしました。

ある日電話での彼の様子がまたそっけない感じに思う日がありました。その時だけなぜか凄く不安になり、 彼の名前と出身地を検索したところ、ディーティングサイト(日本人女性と出会う目的の)を利用しているとこが判明しました。 そのサイトは最近いつ使用したかも分かるようになっていて、彼の場合は昨日となっていました。 迷った挙句、私は彼に問いただしました。彼は「日本語をもっと勉強したいから利用している、 実際にそのサイトで彼女を作ったことはない」と言っていましたが、あまりにも詳細に書かれたプロフィールに 私の気持ちを知りながら別の人を探している彼を信用できなくなり、連絡は取らないと言ってしまいました。 後日他の人の噂で 日本にいた頃いろんな女性に声をかけて連絡先を交換していたこと、 また一時帰国した際には現地の女友達の家に泊まったりとやたら女友達が多いことを知りました。

凄く彼が好きだったので、私はもしかしたら遊び相手だったのかも!?とショックでした。たまに彼との楽しかった時を思い出し泣いています。 今回のことを経験して、英語力も殆ど無いに等しい私が殆ど日本語が喋れない彼とはコミュニケーションにも限界があったと感じ、 やはり同じ日本人同士の方が合うのだと一旦は思いました。しかしまだ、外国の方との交際を諦めきれません。 外国にも住んでみたいし、英語力も身につけたいし、とても収入の少ない私ですがお金を貯めて、いっそのこと英語圏の国に留学した方がいいのか。 行ったところで彼氏が出来るとは限らないし、大金かけてまでやるリスクはあるのか、 日本に戻ってからの仕事のことや、それこそ婚期を逃しかねないと色々と考えてしまいます。 海外留学をした人の話を聞くとジェラシーが沸き起こりどうしようもありません。

やはり、やりたいと思ったことは突っ走ってやった方が良いのでしょうか?また外国の方と上手く付き合うコツなどありますか? 文章が長くなってすみません。アドバイスをお願いします。

- A -



Aさんのメールを拝読して、私が思い出したのが 2年ほど前に友人から聞いた日本人女性の話で、その女性は日本で英会話学校の先生に恋をして アメリカに帰国したその男性のために 貯金を食い潰すまで アメリカ通いをしていたとのこと。 友人の話のポイントになっていたのは、その日本人女性の外国人男性崇拝でした。
アメリカ生活が長い日本人女性であったら、「日本でALT(外国語指導助手)をしていた」 という外国人男性に出会った場合、真っ先に頭の中で考えるのが「失業中だったのかな?」、「恐らく大した学歴じゃないな」といったこと。 その様子によっては 「日本でチヤホヤされて、デート代を支払ってくれてたり 頻繁にプレゼントをくれる日本人女性とばかり出掛けていたんだろうな?」と 思いを巡らせて、「不良外人」と判断するケースもしばしばです。 ところが日本でそんな外国人男性に接する日本人女性は、 彼らが英語を流暢に話すという 言わば当たり前のことがカッコ良く思えたり、外国人のボーイフレンドをある種のステータス・シンボルだと考えて、 「たとえ利用されているような状況でも、希望を繋いで尽くし続ける」というのが 友人が指摘する外人男性崇拝でした。

誤解なさらないでいただきたいのは、私がAさんのケースがそうだと言っている訳ではありません。
私が聞いた話の日本人女性は 男性がアメリカに帰国した後もラインで繋がり、男性が出張に出かける街で 年に2〜3回落ち合う状況が2年ほど続いたとのこと。 その出張先というのは マイアミや、ラスヴェガス、ロサンジェルス等。男性は「会社のバジェットが安過ぎて、まともなホテルに泊まれない」 のを口実に、必ず日本人女性が滞在する高額ホテルに彼女と一緒に滞在し、 ホテルの宿泊費からルームサービスまでの支払いをするのはもちろん女性側。仕事で出かけるのは僅かな時間で、スーツを着る訳でも 書類を持ち歩く訳でも無かったのだそうで、3時間ほど消えて戻ってくるのが常。 それ以外の時間はずっと2人でバケーションとして滞在を楽しんでいたとのことでした。
ここまで聞くと 普通の大人であれば、 男性が出張とウソをついて女性側にホテル代、その他を負担させるヴァケーションを楽しむために 年に2〜3回アメリカに呼び出しているのでは?と勘繰るものですが、 女性側は全く疑いもせずに 男性が指定する高額ホテルを予約しては その代金を支払っていたとのこと。
それだけでなく彼に会いに行く度にお土産を持参して、 相手のバースデーにはギフトを贈り、日本のヴァレンタイン・デイの習慣をアメリカに戻った彼に対してもやっていたようで、 彼が自分のバースデーにしてくれるのは電話1本、フェイスタイム10分程度。 彼女自身は相手がさほど収入がある訳ではないことを承知しており、ホテル代や食事代などは「自分1人で旅行してもこれくらいかかるから…」という気持ちで 支払っており、要するに相手の財布になることを容認していたとのこと。
友人によれば、彼女が銀行の残高がどんどん減ってもそんな旅行を続けていたのは、 「自分には外国人ボーイフレンドが居る」 と人に言いたいだけでなく、「自分でもそう思っていたい」と考えていたためで、 何時かは彼が「結婚しよう」、「アメリカで一緒に暮らそう」と言ってくれるのを夢見ていた様子は本人も後から認めていたそうです。
結局その日本人女性は「貯金を使い果たした時にようやく目が覚めて男性とのコンタクトを止めた」というのが 友人の説明でしたが、私は女性側が ホテル代を払ったり、プレゼントが出来なくなった自分に自信が持てない、 彼に対して「これからはホテル代の半分は負担して欲しい」とは言えない状況もあったのでは?と思いを巡らせたのを覚えています。

それとは別に、アメリカに居た時は地味な生活をしていた男性が、日本に行った途端にチヤホヤされて 女性にモテたせいで まるで人間が変わったかのように 自信満々の大きな態度で戻ってくる様子を、アメリカでは”ロックスター症候群” と呼んでいます。 ”ロックスター症候群”になっても アメリカでは自分のステータスが向上することは無いので、自分をロックスターに扱ってくれる日本人女性とのコンタクトを続けて、 そんな日本人女性の家に滞在して、ホテル代、諸経費無しの日本旅行に年に何度も出かけるケースは全く珍しくありません。
ロックスター症候群の男性にとって、日本人女性、時に複数の女性との交際は例え恋愛感情が高まっていなくても、 ”遊び” というよりも 自分がなりたい自分のアイデンティティを サポートするための貴重な存在です。
彼らにとってアメリカ生活はリアリティ、日本の女性達とのコミュニケーションは現実逃避であり、自分がなりたい自分になれる時なのです。 ですから女性の好意に甘えて、本人は女性を利用しているという意識を少なからず持っているものの、実際にはその男性のプライドや 精神面の支えになっているのが 彼を慕ってくれる日本人女性であったりします。 アメリカ人女性には声を掛けられなくても、日本人女性であれば積極的にアプローチするのが ”ロックスター症候群” の男性ですが、 本来の自分と 日本で築いた自分の偶像とのギャップが大き過ぎて、アメリカ社会においては 仕事面でも社交面でも それがネガティブに働くケースが多いようです。

さて本題であるAさんについてですが、メールからはご自身も書いていらした通り 恋愛経験があまりなく、現実よりも夢や理想の追及をしているという印象を受けました。 またご自身の人生を 恋愛&結婚相手を中心に構築しようとしている様子も強く感じられましたが、21世紀にそうした恋愛観を持っているとしたら、正直なところ 欧米人男性との恋愛はかなり厳しいように思います。
Aさんは英語力に捉われていらっしゃいましたが、過去のこのコーナーに何度か書いた通り、 欧米人男性との恋愛や結婚にはさほど高度な言語力は必要ありません。 アメリカ人のご主人が居て、英語が流暢に話せない日本人女性は沢山居ます。 その程度の英語力の方が陰湿な口論になることもありませんし、 コミュニケーションが取れないのを言葉のせいにして、何が起こっても丸く収めているカップルは多いのです。

そんな事よりもAさんが真っ先に取り組むべきは、自分という人間の確立です。 アメリカ人男性は 特に結婚においては自分の人生を向上させてくれるパートナーを望んでいますし、 若い世代ほど 女性を養うという意識は希薄です。 自分の世界を持って、キャリアを構築して、女性として輝いていなければアメリカ人男性を引き付けることは出来ませんし、 自分の人生の目的をしっかり定めた将来のビジョンが無ければ、恋愛相手と結婚について語り合うことさえ出来ません。

更に厳しいことを言わせていただくと、30代前半の女性が 恋愛対象について語る際に 相手の資質や 人柄ではなく 「立ち居振る舞いなど全てが日本人の男性よりカッコ良く見える」という理由で外国人男性を望んでいる様子は、 ティーンエイジャーがアイドルを追いかける意識と大差が無いように思えてしまうのが実情です。 Aさんが 外国人男性に対して抱く気持ちは偶像崇拝的恋愛感情であって、そこから展開するのは相思相愛の関係ではなく、 ファンがスターを愛し、スターがファン・サービスをするような関係でしかありません。
Aさんは果たしてどんな男性が好きで、その男性と どんな人生を歩みたいと考えているのでしょうか? ハンサムな白人男性であれば 正義感が強く、知性と理性があって、仕事も出来て 社交に長けていて、一緒に居て楽しいといった人間性までもが パッケージになっている訳では無いことは理解していらっしゃると思います。 でも自分好みのルックスの男性に出会ってしまうと、その男性が自分が思い描く人柄や人間性であるように思い込んではいないでしょうか? ALTの男性の本当の人間性を Aさんは どれだけ深く理解していたでしょうか?

こうした状況で私がAさんにご提案するのは、友達レベルで良いので もっと男性と深く精神的な関わりを持つような付き合いをしてみることです。 お察ししたところAさんはかなりのルックス・コンシャスと思われるので、外観が気に入らない男性には恋愛感情を抱くことは無いと思います。 私がここで問題にしているのは 恋をすることではなく、友達のレベルで良いので どういう男性が人を裏切らない誠実なタイプか、 どんな男性が情に薄く、ウソを付くかといった男性の内面が理解できるような関わりを持つべきということなのです。
賢い女性は自分を幸せにしてくれる男性を引き寄せますが、不幸になる女性は自分が好きと思い込んだ男性を追いかけて、 やがてはそれが自分が勝手に思い描いた男性像だったことを悟らされて後悔します。 言うまでもなく男性は外観で判断される以上に奥が深い存在ですので、様々な側面にフォーカスすればするほど それまで見落としていた魅力や、相手が示してくれる心遣いなどに気付くようになるものです。
そのレッスンをステップに偶像崇拝的な恋愛を卒業すれば、相手の国籍が何処であろうと、何語でコミュニケートしようと、 もっと現実的で、人生において建設的な恋愛が出来るようになることと思います。 人生において建設的な恋愛というのは、沢山のことを学んで、自分が高められる恋愛です。

最後に私は、自分が一生のライフワークにしていくような大きな目標やそのための勉強やステップアップ、 自分を高めるという目的が明確な場合は、30代でも40代でも女性が海外へ出て その世界を広げることを奨励する立場です。 ですがメールから拝見した限り、Aさんの目的は外国人男性との交際のようにしか受け取れません。 私の意見では、同じ結婚や恋愛で失敗をするのならば日本人男性の方が遥かに安全です。 外国人の酷い男性は 想像を絶するレベルで女性を不幸にしますし、そういう男性ほど 簡単に騙せる女性を嗅ぎ分けて寄って来るものです。
ですからAさんには根拠の無い白人男性崇拝で 30代という女性の大切なターニング・ポイントを無駄にしないで頂きたいと願うばかりです。

Yoko Akiyama



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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