June Week 1 2018
★ "My Boyfriend Has No Motivation "
何のモチベーションの無い彼との交際に感じる不安


秋山よう子さま、
Q&ADVのスタート時からのファンです。電子書籍のご出版おめでとうございます。
彼氏のことで最近悩み始めてしまったので、ご相談させて下さい。

私は30代前半で、自分で言うのも何ですがバリバリ毎日楽しく仕事をしていて、 とても遣り甲斐を感じています。 以前は残業が多い職場に居たので、仕事のし過ぎで男性とのお付き合いがダメになってしまったことさえあります。 ですので 仕事で忙しい男性には理解がある方だと思っています。
でも今付き合っている彼氏は暇が有り余っているような生活ぶりで、お陰で私は犬の面倒を見て貰ったり、 ドライクリーニングを取ってきてもらったり、料理が好きなので 時々彼が料理をしてくれたりして、 まるで私の世話係みたいに面倒を見てくれます。 ここまで説明すると、友達は稼ぎが無い男性が私の自宅に転がり込んだように思うのですが、 私達はお互いに別々に住んでいて、家が近いという便利な間柄で、 デート代は折半で 私が彼の分を払うということはありません。

でも友達に「彼、どんな仕事してるの?」と訊かれると、無職ではないものの 大した仕事をしていないので 返事に困ってしまいますし、彼が何のモチベーションも無い様子で、 私の犬を散歩させかたがた、食事の買い物をして戻ってくる姿などを見ると、有難い気持ちと一緒に情けないという気持ちになることもあります。 家族に紹介する時が来たら 彼の将来性を何て説明したら良いかなどを考えてしまいますし、 私は出来れば仕事をバリバリやっていて、 そんな姿を見て「自分も頑張ろう!」 っていう気持ちになれる男性と一緒になりたいと思っているので 将来を考えると彼では役不足という不安を感じています。

そのことをつい最近先輩に話したら、「結婚したいなら 30代前半の大切な時期に結婚が考えられないような男性と付き合うのは止めておきなさい」 と その先輩自らの経験談としてアドバイスされました。そう言われてみると私は仕事で忙しいので、 彼と付き合っていたら 他の男性と巡り会う時間など持てないと思います。 彼との付き合いにしても、私が時間が無くて手が回らないところを彼が補ってくれるから 上手く行っているところがあります。
ですが彼は時々「いつかXXXを手に入れてみたいな」みたいなことを言っても、 男性の野心というようなモチベーションを示したことが無いので、 そう思うと男性としての魅力が欠けているように思えてなりません。
秋山さんにご相談したいのは こんな彼とはやはり別れて、将来を現実的に考えられる男性を探すべきなのかという事です。 私は出来れば35歳くらいまでには結婚したいと思っているので、付き合ってから結婚するまで2年近くかかることを思うと 将来が無い男性と時間を無駄にしていられないという感じもあります。 彼の事は人間的にはとても好きですし、優しくて、いろいろ良く気付いてくれて、面倒も見てくれますし信頼できる人です。 話していても楽しいのですが、仕事という私が一番大切だと思うところでテンションが違うというのが問題です。
何かアドバイスをよろしくお願いします。 これからも頑張って下さい。

- C -



このコーナーに頂いたご相談で 初めて 「iPhoneから送信」という表示があったので、さぞやお忙しくお仕事をしていらっしゃるものとお察しします。 そんなCさんのご多忙な様子は、頂いたご相談メールからも手に取るように感じられました。
というのはCさんのメールには、ご自身の目から見た彼やCさんの生活に関わる彼の様子ついては書かれているのですが、 従来のご相談者がお相手について書いて下さる彼に関する客観的な情報が殆ど含まれていませんでした。 これはCさんが詳細をEメールで説明する時間が無かったとか、詳細がインターネットに掲載されてしまうことを気にしていらっしゃるというよりも、 お仕事で忙し過ぎて 恋愛や結婚というものが 自分と相手の2人の意思によって進んで行くものであることを忘れかけているようにも受け取れました。

まず私が一番感じたのは、果たして彼は Cさんとの将来をどう考えているのだろう という事です。 Cさんは このまま付き合っていたら当然 ”結婚” という選択肢が出てくることを前提に考えを巡らせていらしたのですが、 実際に彼と結婚について話し合ったという印象は全く伝わってきませんでした。 男性は 自分の意志でない限りは女性の説得に従ったり、女性が描いた通りの人生を歩むようなことはしませんので、 まずは彼に 相手がCさんであっても無くても、結婚の意思があるのかを尋ねるのが先決だと思います。 将来展望についても 勝手に想像するのではなく、一度はっきりと彼自身に訊ねてみるべきだと思います。
私の友人は献身的に尽くしてくれる彼氏と一緒に暮らしていましたが、当然 彼と結婚すると思い込んでいた彼女が結婚話を持ち出した途端に、 「君とは結婚は出来ない」と言われて愕然としたというエピソードがあります。 その話を聞いた私も 「あんなに彼女に尽くしている彼が…」と驚いたのを覚えていますが、 結婚と交際は違いますので こればかりは本人の意思を確認するまで分かりません。 彼に結婚の意思が無ければ 今のC さんの問題は悩む必要のない事ですので、まずはその事実確認からスタートしてみてください。

それと別に、彼はCさんの家に転がり込んだ訳でもなく、Cさんにデート代を払わせている訳でもなく、 彼の余暇をCさんを助けるために費やしてくれているのですから、そんな男性に対して「大した仕事をしていない」とか、 「将来を考えると彼では役不足」と言うのは 私は失礼だと思います。
そもそも人生にはいろいろな時期があります。 今、Cさんはバリバリとハードに働くことに価値を見出していらっしゃいますが、そんな時代を経た40代アップの人々は 「”仕事が人生” では寂しすぎる」と言う人が圧倒的に多くなります。 また世界的にはお金がある人ほど、投資はしても仕事はしていないケースが多いので、 仕事をしていれば社会的ステータスが高いかというと、そうでもないのが実情です。 アメリカでは貧しい層ほど1つの仕事では食べていけないので、2つも3つも仕事を持って、一日中働いているのです。
ですのでCさんの「 バリバリ仕事をする事がステータス」という考えも、人生における一過性の価値観かもしれないと捉えるべきだと思います。

更に私がCさんに考えを改めて頂きたいのは、Cさんが思い描く 結婚相手像のコンセプトです。
人間というのは本能的に DNAのレベルで自分に無いものをパートナーに求める傾向が強く、これは相手のDNAとの掛け合わせによって 次世代の自分の種族をより強く、完璧にしようとする本能的な欲望によるものと言われます。 なので、英語で”Oppesite attraction” と呼ばれる 自分と正反対のタイプに惹かれる傾向はこのせいだと分析されています。 その一方で、比較的DNAレベルでのバランスが取れている人は 自分の特定のDNAを強めるために 似たようなDANを持つ相手に惹かれると言われます。 これがいわゆる似た者夫婦というものです。

でも例え似た者夫婦でも お互いがワーカホリックであるケースで、結婚生活が上手く行っている例を私は見た事がありません。 トラディショナルな家庭であれば、夫が1日の仕事を終えて疲れ果てた時に、美味しい手料理と笑顔で迎えてくれる妻がいるからこそ 自宅に帰って 心からリラックスが出来ると同時に その家を守ろうとする訳ですが、 家に帰ったら 自分と同じように仕事による疲労とストレスが溜まった妻が待っている、もしくはその妻が帰宅さえしていない というのは 決して続けられる生活ではありません。
お互いに仕事をしていて円満が続くカップルというのは、お互いに相手を気遣う余力があるケースであって、 お互いの仕事ぶりに触発されて共にバリバリ働くカップルではありません。 往々にしてお互いにバリバリ働くカップルというのは、チームというよりもライバルになりますので、伴侶の仕事の成功談が 自慢話やプレッシャーに感じられるようになるものです。

特にバリバリ仕事をする男性ほど、自分の不在が多い家庭をしっかり守ってくれる女性との結婚を望んでいるもので、 自分の出来ないことをやってくれる相手と組むからこそ、パートナーシップが意味を成すのは 仕事でも結婚でも同じなのです。 ですので、私の意見ではCさんの結婚観はコンセプトの練り直しが必要という印象を受けます。 自分が仕事をしたいのならば、今の彼のように自分の至らないところを補ってくれる相手を探すべきですし、 古い言葉で言う”女房役” に社会的ステータスを求めるのは本末転倒というものです。
私個人の意見では、Cさんのように仕事が楽しく 仕事に夢中な段階で、 無理に”何歳までに結婚して…” というような タイムテーブルを設けてしまうと、 理想像や 条件、人からの余計なアドバイスや自分の思い込みだけが空回りして、 どんどん実際の恋愛や結婚から かけ離れたり、独り相撲をしがちになるように思います。
ですのでまずは時間を見つけて、結婚以前に 自分がどういう人生を送りたいのか、その人生のためには 自分にどんなパートナーが必要なのかを、世間体や社会的ステータスなど度外視して考え直すことをお薦めします。

Cさんのお仕事が何であるかは分かりませんでしたが 現在Cさんが結婚に向けて行っているのは、売上目標だけを定めて 市場分析やマーケティングプランを持たずにスタートしたビジネスのような状況です。 仕事のプロジェクトも 個人の人生も、 戦略を持って 効率良く無駄や無理のないアプローチをするからこそ 成果が上がるのです。
突飛なご提案に聞こえるかもしれませんが お仕事に長けている方の場合、それと同じ手法で恋愛に取り組む方が 遥かに成功率がアップします。対象が変わっても 自分が長けている手法であれば応用を効かせて対応が出来るのです。 人から教わったり、本で読んだ恋愛指南などよりも ずっと有効ですので、是非トライしてみてください。


7月号のOggi誌で CUBE New YorkのQ&ADV.のコーナーを7ページに渡って特集して頂きました。
同誌の守屋編集長直々にご連絡を頂いて実現した企画で、ページの中では Oggi誌の読者の方々から寄せられた5つのご相談にお応えしています。
このコーナーを5年間続けてきた ご褒美のような 企画を頂けて、とても嬉しく思っています。 同記事掲載に際しましては Oggi誌の編集部の方々に大変お世話になりましたことを この場を借りてお礼申し上げます。 ありがとうございました。

Yoko Akiyama



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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