Apr. Week 4 2018
★ "Men Should Pay on the First Date?"
最初のデートで割り勘にする男性って…



初めまして、現在アメリカに留学中の20代後半の女性です。
外国人男性とお付き合いしたいと思っているので、デートアプリを3つほど使っていて、 今まで何人もの男性とデートをしました。 最初のデートは、スターバックスみたいなコーヒーショップが多くて、 たまに喋っているうちに、何か食べに行こうということになったことはありますが、 殆どがコーヒー1杯とか、たまに夕方からビールとかカクテル1杯みたいなデートばかりです。 しかも男性が払うとは限らなくて、割り勘になることが少なくありません。
最初のデートなのに、食事にも誘わないし、コーヒーさえ女性のために払わないって、ちょっとケチすぎませんか?
学校の友達に文句を言ったら「それって初対面の人でしょ?だったらそんなもんじゃない?」とか言われてしまって、 日本で デートの度に食費代を浮かせて居た時代が懐かしいです。 秋山さんにお聞きしたいのは、それってこちらでは当たり前なんでしょうか?
私はコーヒー1杯も払ってくれない男性なんて イヤなので、それだけでもう連絡しなくなりますけれど、 ちょっと前にデートした人は、カッコ良かったので自分でコーヒー代を払いましたが、 私の英語がまだまだ下手なせいもあって、直ぐにダメになってしまいました。
英語が上手くなるまでは謙虚に 自腹を切ってデートをするべきって事なんでしょうか。 何かためになるアドバイスをよろしくお願いします。
毎日ウェブサイトに欠かさずアクセスしているので、頑張って下さい。

- F -



Fさんからのご質問を頂いた直後に、アメリカのソーシャル・メディア上でヴァイラルになったのが、インディアナ州の男性が フラれた途端に、彼が支払ったデート代の請求書を送りつけてきたことに激怒した女性のツイートでした。
どうやらそれは2人にとって最初のデートのようで、デートの後も何通かの テキスト・メッセージのやり取りはあったようでしたが、女性が男性へのコンタクトをストップした途端に、 男性が支払いを求めてきたのが、デートの時に彼女がオーダーした14.5ドルのタコス、10ドルのビール、10ドルのカクテルに加えて、 税金、手数料1.99ドル、請求書を郵送した送料47セントに至るまでを加えた39ドル52セント。
それとは別に 男性は「追徴のペナルティを支払いたくなければ速やかに請求額を支払うように。さもなくば 取り立て業者を使う」という事務的ながらも 脅しめいたテキスト・メッセージも送付しており、 腹を立てた女性が、男性からの請求書やテキスト・メッセージのスクリーン・ショットを公開。 その怒りのツイートが瞬く間にヴァイラルになって論議を醸していました。

デートをした場所は、ロマンティックさのかけらもないような カジュアルなビア・ホールで、 大半の人々のリアクションは、一度支払ったデート代を フラれたからといって 手数料まで加えて 請求書を女性に送り付ける男性のセコさ、執念深さを批判するものでした。 その一方で、「デートは男性が支払うもの」的な態度を見せた女性側にも反感を抱いた人々が多く、 程無く この女性のツイッターのアカウントがプライベートになったことが伝えられていました。

そうかと思えば、ファースト・デートでディナーをすることになって、支払いも男性がしてくれたので こんな男性は珍しいと感謝感激していたところ、翌日になって割り勘アプリを通じて請求書が届いた というようなエピソードを聞いたこともあります。
そもそもFさんのようなミレニアル世代は、女性の大学進学率が男性を上回ったアメリカ初のジェネレーションですので、 例え男女の給与格差が是正されていなくても、男性側は女性より稼いでいるという意識はさほど持っていません。 したがって「デート代は男性が負担するべき」という意識は かなり希薄です。
また中には、「自分が支払うと、かえって女性に気を遣わせてしまうことになる」、 「もしデートが上手く行って 女性と関係したものの、それきりになった場合に、 女性が 支払われたドリンク代やデート代を ”自分の値段”と思い込んで、侮辱だと感じることになる」など、 女性に対する気遣いを理由に デート代の割り勘を主張する男性は少なくありません。
それ以外にも「デート代を支払って経済力の優位を見せようとするのは男性のエゴで、デート代を男性が支払って当然と考えるのは女性の甘え」という意見、 「自分が支払いをすることによって、女性に”会って貰った”という関係になりたくない」、 「デート代を払わされると、外食代やドリンク代の節約に利用されているような気になる」 といった声も一般的です。
でも男性がファースト・デートを割り勘にしたがる理由で最も多いのは、 「この先どうなるか分からない相手の食事やドリンクを支払いたくない」というのに加えて、 「常に自分がデート代を負担する訳には行かないので、それを早い段階から相手に理解して欲しい」というもので、 よほど裕福でない限りは、これが見栄やプライドを排除した男性の本音なのだと思います。

もちろん相手の女性を気に入った場合や、楽しい時間を過ごして気が大きくなった場合には、 ファースト・デート代を支払う男性は幾らでもいますし、 経済状態や、育った環境、それまでのデートライフなどが、デートの支払いポリシーに大きく影響するのは言うまでもないことです。
でもデート代を考える際、往々にして女性は 割り勘にした場合の自分の出費だけを頭に描いて 「40〜50ドル程度のデート代くらい払ってもらっても…」などと考えがちですが、 男性がデートの支払いを考える際は、それを2人分である100ドル前後の出費として捉える訳ですから、デートの度にその額を支払おうという男性は、 若い世代には居ないように思います。 ニューヨークについて言えば、男性にとっての買い手市場なのに加えて、女性が自立したキャリア志向なので、 割り勘のデートに腹を立てる女性の声は 今では殆ど聞かれなくなったのが実情です。

また以前であれば、デートに誘う相手というのは 少なくともお互いに知り合いで、 ある程度お互いについての知識がある関係でしたが、 現在のようなデート・アプリを通じた出会いの場合、 ファースト・デートが初対面で、相手のルックスは事前に写真でチェックしていたとしても、 その人間性などは全く知らない訳ですから、その相手といきなり食事に出かけることについては、抵抗を示す女性が多いのが実情です。 というのもドリンクであれば、相手が気に入らない場合や、描いたイメージと違った場合に、 簡単に抜け出すことが可能ですが、食事となるとそうは行きません。

アメリカでは精神的な病を患う人々が世代を問わず増えていますので、相手を良く知らない場合には、 たとえ少額でも貸しを作らない方が私は良いと考えます。「コーヒー1杯くらい払ってくれても」というFさんの気持ちは分からなくもないのですが、 コーヒー1杯を払ってくれただけの男性がストーカーになったり、コーヒー1杯で被害妄想的に恨まれるような事態になれば、 Fさんも「こんなことなら自分で払っておけば良かった」と思うはずです。でもその時には手遅れなのです。
そもそも きちんとした交際相手に巡り会うためのデートをするのならば、お互いの性格の コンパーティビリティや、相手が信頼できるかにフォーカスするべきで、「初対面の女性にドリンクを払ってくれるか?」で相手を選別するべきではありません。 時代の変化は デートの支払いの意識にも影響を与えているので、このご時世に 大金持ちでもないのに デート代を常に負担するようなオールドファッションな男性の場合、 その価値観が そのまま男女関係や女性に対する考えにも反映されていて、かえって厄介なケースも多々あります。

最後に、英語力は 真剣に交際したり、結婚するような相手が見つかった場合に 劇的に伸びることがある一方で、 たとえアメリカ人と結婚して 子供が英語しか話せなくても、英語がきちんと喋れない人は決して少なくありません。
したがって英語力と恋愛は無関係と言えますので、英語力がついても デートの割り勘は防げないものと考えた方が賢明です。

Yoko Akiyama



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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