Apr. Week 1 2018
★ "I Chased Her Then Turned Her Down"
好きだった女性に「好き」と言われた途端に引いてしまう自分



秋山曜子様、
このコーナーのファンの男性です。 僕もアドバイスをお願いしたいです。

今まで何人か好きになった女性が居て、そのうちの何人かとは交際したこともありますが、直ぐにダメになります。 その理由は僕自身にあって、最初は片思いで彼女を追いかけていて、彼女のためなら何でもしてあげるような献身的なふるまいが出来るんですが、 相手が自分を好きだって言ってくれた途端に冷めてしまったり、お互いに好きかどうかの意思確認をしなくても、 相手が自分を彼氏だと思っているような態度を取られると、嫌になってしまいます。
自分でも 好きな女性を追いかけている時の方が楽しくて、先日も ずっと好きで、良くしてきた女性が 正式に付き合いたいって言ってくれたんですが、「ちょっと今はそういう付き合い方をしたくないから」と言って、自分から断ってしまいました。 友達には「お前は一体何のために彼女を追いかけてたんだ?」、「あんなにキレイな彼女に好きって言われて断るなんて、 ビョーキだ」とか言われて、自分でもそう思うんですが こればかりはどうしようもありません。
過去に同じようなことになった女性には、「草食系過ぎて、セックスがしたくないからでしょ?」とも言われたのですが、 付き合う事なく そうなった女性も居ますから、別にそういう訳じゃありません。

秋山さんにアドバイスをお願いしたいのは、こんな僕でも相思相愛の恋愛を長く持続出来るのかという事です。 未だ20代で、特に結婚願望がある訳じゃないので、ずっと一緒に居るタイプの女性を探している訳ではありませんが、 少しはお互いに好きという状態が続けられるようになりたいと思ってます。
友達に言われるアドバイスがどれもピンと来ないので、是非秋山さんにアドバイスして欲しいです。 よろしくお願いします。

- H -



アメリカの結婚&恋愛の指南本の中には、石器時代にまで遡って男女の恋愛観の違いを説くものがあるのですが、 私がHさんのメールを読んで 最初に思い出したのは、そんな本に登場する男女の定義付けでした。
それによれば男性は石器時代から 野山に出掛けて行っては狩猟をして、獲物を取って戻ってくるのがその役割であったので、 男性の方が動物的感覚に優れ、ハンティング・スピリッツやそれに通じる野心が旺盛であるのに対して、 女性は 他の女性達とコミュニケーションを取りながら 子供の世話をしたり、料理や野菜の栽培をしたり、衣類を作るなどして、 獲物を取ってくる男性の帰りを待つという役割を担ってきたので、 言語のコミュニケーション力に優れ、マルチ・タスクで、リスクを冒すよりも 手持ちのものを使ったり、守ったりする傾向が強いというものでした。

ですのでHさんの恋愛姿勢も、そんな男性としてのハンティング・スピリッツに煽られてのものかと思うのですが、 世の中には 男性に尽くして、男性を追いかける女性も決して珍しくないのが実情です。 もし歴史を遡っての男女の社会的な役割分担が、現代社会にも脈々と生きているというセオリーが正しい場合、 それを使って ”女性が男性を追いかける場合”と、”男性が女性を追いかける場合” とでは、意味や目的が異なるという説明が可能であったりします。
というのは 男性は女性をハンティングの対象として、すなわち獲物として追いかけている訳で、 その背景にあるのは自分の精神的なスリルや、目標達成感の追及であり、捉えた獲物で食欲が満たされるのと同様に、 女性によって性欲が満たされることを求めています。 そのためスリルと達成感を味わって、性欲が満たされたところで、獲物への興味や追及欲が失われることになります。

これに対して 女性が男性を追いかける理由は、その男性と一緒になることによる 生活や収入、自分のステータスの安定や上昇を求めているためです。 女性の場合、伝統的に自分の安定や豊かさが、男性が持ち帰る獲物や戦利品の量や 男性の権力に掛かっていましたので、 一緒になった男性の 稼ぎや権力が増すように 面倒を見て、 尽くしてきたのは周知の事実です。 男性を追いかける女性というのは、それと同じ様な男性への尽くし方を 男性と一緒になる前の段階で、 男性を獲得するために行っています。すなわち自分への実入りや見返りが無い状態で相手に尽くしている訳です。
しかしながら男性というのはハンティング・スピリッツのせいで、労せずして手に入れた物や、 向こうから歩み寄ってくる獲物には価値や欲望を見出さない場合が殆どですので、どんなに女性が尽くしたところで、 一時的に情にほだされることはあっても、結婚といった一生のコミットメントに踏み切ることはまずありません。
その一方で、どんなにハンティング・スピリッツに駆り立てられている男性でも、自分の城を築くテリトリーの欲望、種族繁栄の欲望がありますので、 男性が 自らの嗅覚で 「自分はこの女性と結婚する」と感じ取った場合には、 その女性を追いかけて、口説き落として結婚するものですし、最初から相思相愛で 相手を追いかける必要など無かった場合でも同じ結末となります。
そう考えると、時代が変わっても恋愛や結婚においては常に男性が主導権を握っている訳で、 そのことは プロポーズというものが人類の歴史上、常に男性の選択と役割で行われて、 女性にはそれに対する「Yes」と「No」の選択権しか与えられて来なかった様子にも表れていると思います。

さて前置きが長くなりましたが Hさんの今の状況は、私の目から見れば、 「未だ20代の若い男性が 本能にしたがって恋愛をしているだけ」という状況で、 それに特に問題があるとは思えません。 ニューヨークには、「そこに山があるから登る」的な感覚で、出会った女性にアプローチをするような 典型的なハンター&プレーヤーが溢れているので、そうした刹那的な恋愛を罪悪感無しに楽しんでいる男性と比べると、 私にこうしてご相談下さるHさんは、きちんとした良心や正義感があるという印象を受けます。

現在のアメリカでは、製薬会社が 30年前には医学的に認識されてもいなかった症状を ”XXXX症候群” などと 呼んで、まるで治療の必要があるかのように騒ぎ立てて、医薬品のマーケティングを行っていますが、 「病は気から」と言われる通り、本来は何でもない症状でも、病気の扱いをされているうちに 病気になってしまうケースは多々あります。 ですから、もしHさんに改めるべき点があるとすれば、それは問題でもないことを 問題として取り扱う姿勢であって、 たとえ周囲に何と言われようと、 「自分は自分の気持ちに正直なだけ」と考えて、堂々と20代の恋愛を楽しむべきなのです。
かえってHさんのような恋愛歴のある男性の方が、女性と相思相愛になったというだけで 運命を感じて、あっさり結婚してしまうケースが少なくないので、 今このような ご相談を寄せて下さるHさんが、来年の今頃に婚約していても私は驚きません。

男性の場合、年齢を重ねれば 前述の城を築く欲望、自分の種族を増やす欲望も高まってきますし、 同時に仕事面の野心が出てくると、人生のパートナーを求める気持ちが高まります。 そうなると恋愛観も自然に変わってきますので、 現在の状況は 男性としての成長期と捉えるくらいでちょうど良いのだと思います。

Yoko Akiyama



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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。


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