Mar. Week 2, 2017
★ "How to Get Him to Marry Me... "
長く付き合っているのに、なかなか結婚に踏み切ってくれない彼…



秋山さま、
いつも楽しくサイトを拝見して、何度かお買い物もさせて頂きました。 私が一番好きなウェブサイトで、もう何年も毎日のようにアクセスしています。
私も、今の悩みについて 秋山さんにご相談したいと思ってメールをすることにしました。よろしくお願いします。

4年以上真剣付き合っている彼氏が居ます。 彼は実家が地方なので、私は彼の家族には会ったことはありませんが、彼は私の両親には会ったことがあって、 両親は彼のことが気に入っていますし、私たちが結婚すると思い込んでいます。 これまで何度「あなた達、一体いつ結婚するつもりなの?」と訊かれたかわかりません。
私達の間では 結婚について何度か話すことはありましたし、将来のことなどを語り合うこともあります。 でもそれは将来的な話題で、具体的に婚約するとか、結婚式をするような話には発展したことはありません。

最初のうちは彼にあまりプレッシャーを掛けるのは逆効果だと思って、交際2年が過ぎて、周囲に結婚を訊かれるようになっても、 彼には何も言わないようにしてきました。ですが私も30歳を過ぎてしまい、このまま付き合っていていても  果たして彼に私と結婚する気があるのかが分からなくなってきてしまいました。 もし彼にその気が無いのならば、私がこのまま付き合っていても自分が歳を取っていくだけですし、 新しい人の出会いもどんどん難しくなると思います。 周囲にも、「長すぎた春にならないようにね」などと言われるようになって、私の中で焦りが出てきています。

彼は自分の態度をはっきりさせるようなタイプではないので、そんな彼を待っていたら、 自分の人生が台無しになるのではと心配になってきてしまいました。 でもだからと言って、結婚を詰め寄るようなことは私にはできませんし、 そんなにまでして結婚したところで幸せになれないような気がしています。
このような場合、私は一体どうするのが良いのでしょうか。 彼とは長く付き合っていたので、お互いに一緒に居て楽ですし、 一緒に過ごしたいろんな思い出もあるので、彼を失うのは怖いのですが、 だからといってこのままの状態を続けるのも自分のためにならないと思っています。
何かアドバイスをしていただけないでしょうか。 よろしくお願いします。

- E -





時代が変わって女性の社会的地位が向上しようと、女性が一家の生活を支える収入を上げる時代になろうと、 結婚については男性が決心して女性に申し込むという状況は ここアメリカでも全く変わっていません。 ですから女性の側にしてみると、結婚という一生の大切なイベントにおいて 自分に主導権が無いことがジレンマになっているケースは非常に多いのが実情です。

残念ながら世の中一般の概念だと、女性は子供を産むことを想定して、ある一定の年齢までに結婚するべきとされていますし、 男性にしても年齢を重ねれば精子のクォリティが下がることは医学的に立証されて居ます。 ですが男性側には女性ほどシビアな時間制限はありませんので、自分が結婚すべきと思った時に決断すれば良い状況になっています。

そもそも結婚というのは女性にとっては、ウェディング・ドレスを着て花嫁になる夢の実現であったり、人生の幸福の関門を1つクリアすることですが、 男性にとっては、家庭を持ってそれを支える、自分だけでなく妻、やがては子供の経済的責任や負担を抱えることを意味しますので、 真面目で責任感がある男性ほど自分の仕事や経済状態を現実的に捉えて、結婚に踏み切らない場合があります。
また一生に渡って1人の相手と夫婦として連れ添って行くというコミットメントについても、 女性ならば恋心に浮かれて抱くことが出来ても、男性にはそれほど簡単なことではありません。いずれは結婚したいと思う相手と交際している場合でも、 そのコミットメントを明確にするために、相手を見極める時間が必要なケースは多いのです。
特に男性が いざ結婚を考えて 何か心に引っかかるものを感じている場合は、 決断に踏み切るより、先送りして運命に任せてしまおうとする人は多いですし、 仕事で忙しい男性ほど その傾向が強いようです。
また人間というのは 男性でも女性でも、締め切りや期限切れ間際までエンジンが掛からないタイプが世の中に沢山居る訳で、 Eさんとて、現在の彼と付き合って4年が経過するうちに、自分の”締め切り”が迫っていることを感じて、 ジレンマが高まっている訳ですから、彼のことばかりは責められません。

こうした状況で女性側に出来ることと言えば、男性側にも同じような締め切りや期限を与えて、彼の本心、真意を確認して、 自分と結婚する気がある場合は、それに踏み切らせることだけです。
そうしたケースでアメリカ女性が取る手段は、相手にはっきりと自分と結婚する意思があるかを尋ねて、一定期間内に 答えを出してもらうことです。これは自分の状況を相手に説明して、 相手の決断を促すという行為ですので、結婚を迫っている訳ではありません。 言ってみれば車のディーラーが新車を売り込んだり、不動産ブローカーが物件を売り込むのと同じで、自分を結婚相手として売り込んで 相手に買う気があるかを見極める行為なのです。

したがって自分の得たい回答を引き出すためにはセールス・ピッチ、すなわち売り込みの言葉が必要です。 その売り込みとは、これまで2人でシェアした時間や思い出が沢山あること、 Eさんが誰よりも彼を理解していて、この先の人生の様々な局面で彼を支えてあげられること、 結婚してたとえ苦労をしても、一緒に励まし合ったり、いたわり合いながら人生を送って行けると思うなど、 相手が気づいていないEさんと結婚するメリットを悟ってもらう必要があります。 また彼が感じていると思われる自分の問題点をあえて挙げて、それを将来直していくことをアピールすると 相手が決断する際の不安材料を軽減することが出来るかもしれません。

アメリカではセールスのプロが書いた恋愛指南本がベスト・セラーになっていたりしますが、 実際に、物を売り込むのと自分を売り込むのには大差はないのです。 買う側の立場や気持ちを理解しながら、品物を魅力的に見せると同時に、それを自信と熱意を持って売り込むことが セールスのサクセスに繋がる訳ですから、それを頭に入れて ご自分のケースで実践してみて下さい。

そんなセールス・ピッチを伝えた上で、Eさんが提示した期限までに相手が決断出来ないのであれば、 それは車や不動産のセールス同様、相手が違うものを望んでいる、もしくは「悪くはないけれど、今決断するほどではない」と 考えていることですから、その場合はどんなにEさんの気持ちが彼に残っていたとしても 別れてしまうべきなのです。
このケースで一番やってはいけないのは、相手に締め切りを伸ばされること、「すなわち仕事が一段落するまで待ってほしい」などと 言われて、それにあっさり応じることです。 もしEさんが彼の時間稼ぎを受け入れてしまえば、Eさんは彼にとって 「何時お店に行っても置いてある商品」のような存在になり下がってしまうのです。
最初は買おうと思っていた品物でも、お店に出掛けると何時でも棚に置いてあった場合、女性でも男性でも 「今日は荷物が多い」、「今月は買い物をし過ぎた」、「何となく今日は買う気になれない」などと 購入を見送っているうちに飽きてしまったり、 他の品物に目が行くようになってしまうものです。 ですから自分にプライドがあるならば、そして自分の人生が大切だと思うのであれば、 彼が提示した期限以内に婚約、結婚を決意してくれないのであれば、Eさんは彼と別れてしまうべきなのです。

でもそうなった場合でもEさんは悲観する必要はありません。というのは誰にでもショッピングに出かけて、一度は買うのを止めた物でも、 他を探して良いものが無かった場合、戻って行って買った経験があるはずです。 またその時に売り切れていた場合、今度はそれを必死で探しあてて 購入した経験がある人も少なくないと思いますが、 同じ事は結婚相手にも言えることなのです。

今、アメリカでトランプ政権の最優先課題になっているオバマ・ケア(医療保険制度改革)にしても、それしか国民にチョイスが無かった時には 多くの人から不満や批判が出ていましたが、それをトランプ政権が廃案にするとなった途端に 多くの国民が支持するようになりました。 すなわち無くなる段階になって 初めてその有り難味に気付いた訳ですが、 意見を替えた人々の中には、オバマケアに替わる代替案が気に入らないのために その支持に回った人も居ます。
それと同じで、もし彼が提示した期限までに結婚に踏み切れなかったとしても、一度別れてEさんを失ってみたら、Eさんの存在の有り難味が 深く理解できるかもしれませんし、そうでない場合は 別の女性との出会いを通じて Eさんのような女性が そう簡単に現れないことを悟るかもしれません。

彼が必ずしもその通りになる保証はありませんが、そうでもしなければ Eさんと彼は既に長く付き合っているだけに、 彼がEさんとの結婚を最優先に考えてくれる可能性は低いように思います。
また一度別れてしまった方が、彼がEさんのことを考えるようになる一方で、 Eさん側は胸を張って彼以外の可能性を模索出来る訳ですから、 何時になるか分からない彼の決断をじっと待っているよりも 遥かに時間が有効に使えます。
メールには「彼を失うのが怖い」と書いていらっしゃいましたが、結婚を望むEさんが 結婚してくれない男性と交際をしていても、 将来を無駄にするだけですので、Eさんがここで決断の勇気を持つことはとても大切だと思います。

今は幸せそうな結婚生活を送る英国王室のウィリアム王子とケイト・ミドルトンにしても、一度別れてから 結婚に辿り着いている訳ですが、そうかと思えば結婚を決断してくれない男性と別れて、 「もし彼が戻ってきた時には 別の男性と交際している姿を見せつけよう」と思って 付き合い始めた相手とトントン拍子で結婚してしまった女性もいるので、人生はどんな展開になるか分からないものです。
でもその展開をもたらそうと思ったら、自分が行動を起こさなければならないのです。 Eさんが私にご相談下さったのも、「今が自分にとって大切な時期」と感じてのことと思いますので、 人生に悔いを残さないためにも、ここでアクションを起こすことをお薦めします。
その後の展開は起こってから対応すれば良いだけですから、 起こる前に心配する必要もなければ、恐れる必要も無いのです。

Yoko Akiyama

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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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