Jan. Week 3, 2017
★ "Getting Over Resentment"
怒りを超えた”恨み” を解消してポジティブに生きるには



Yoko Akiyamaさま、
毎日欠かさずにCUBE New Yorkのサイトをチェックしています。いつもためになる情報をありがとうございます。
特にこのコーナーは、私の人生のバイブルになっています。 いつもYokoさんの教えを読み返して、自分に起こっている問題に対処したり、頭の切り替えをしてきたのですが、 私もご相談にのって頂きたい問題が出て来てしまいました。 よろしくお願いします。

少し前に妹が元彼に酷い仕打ちを受けました。具体的に書けませんが本当に酷いことをしてくれました。 妹は深く傷ついただけでなく、すごく腹を立てて、怒りを通り越して 彼のことを恨んでいます。口に出してそれをはっきり言うほどです。
私もその話を聞いて、深く傷ついてショックを受けている妹の姿を傍で見ていて、同じように傷つきましたし、腹立たしさも感じました。 でもだからと言って、恨むいう言葉を聞くと そんなネガティブさが妹の方に返っていってしまうような気がしてしまいますし、 妹にはそういう恨みや怒りなどのネガティブな気持ちを取り去って、立ち直って欲しいと思ったので、 先日妹とそれについて話し合いました。
私はYokoさんのアドバイスをいつも読んでいるので、何とか妹にポジティブな気持ちやエネルギーを持って 幸せを呼び込んで欲しいと妹を説得したのですが、 妹は「元彼を恨んでいる方が気が楽」、「あんな奴、死ねばいい」とまで言って、 聞き入れるどころか、益々過激なことを言い出してしまいました。
妹の元彼がしたことが本当に酷いことだったので そうなる気持ちは分かるのですが、 ネガティブにくすぶっている妹を見ていると、 早く以前の明るくて、快活な妹に戻って欲しいという気持ちで、私もストレスを感じてしまっています。
こんな怒りを通り越して 恨むというところまで来てしまった妹の気持ちをポジティブに切り替えさせるには、 どうしたら良いのでしょうか。 あまり詳しく状況が書けないままアドバイスをお願いして申し訳ありません。 どうかよろしくお願いします。
それと以前、ご質問をされた方がこのコーナーを本で出版して頂きたいと書いていらしたのを覚えているのですが、 私もそれが実現して欲しいです。私のバイブルなので、そちらもご検討頂けたら嬉しいです。
これからもお身体に気を付けて頑張って下さい。応援しています。 、

- R -





妹思いのRさんが心を痛めていらっしゃる様子、お察しいたします。 またこのコーナーをバイブルと思ってくださって ありがとうございます。
確かにRさんがおっしゃる通り、私は身体から発するポジティブなパワーで 幸せを手に入れることを奨励する立場なのですが、 妹さんのように深く傷ついている方には、いきなりそれをプッシュするのは不適切のように思えます。 身体の傷も重症であればあるほど治癒に時間が掛かるのと同様で、心の傷も深ければ深いほど回復には時間が掛かります。 ですから、まずは妹さんに傷の治癒の時間を与えて差し上げるのが正しいアプローチだと私は考えます。
今のRさんがなさっていることは、失礼ながら 重症を負った怪我人をいきなりリハビリ・センターに連れて行って、 歩く練習をさせようとしているように見受けられるものです。 ポジティブに生きるにはエネルギーやモチベーションが必要なのです。 それが欠落している時には、まず治癒や充電が先決ですし、ステップを踏んで前に進む方が、 躓くリスクを冒して無理をするよりも、確実なリカバリーが望めるのです。

Rさんは、酷い仕打ちをされて元彼を恨む妹さんのメンタリティに問題を感じていらしたのですが、 私は むしろ妹さんが自分を責めずに、元彼に批難と怒りの矛先を向けていることを好感します。
というのも、女性は往々にしてそうしたトラブルに見舞われると、自分が悪くなくても 自分を責めて叩きのめしてしまうケースが多いからです。 「自分は何て愚かなんだろう」、「何故あの時、こうしなかったのだろう」、「何故この時、こんな決断をしてしまったのだろう」と、 相手が悪いことを忘れて、自分の中に問題を見出して自己嫌悪に陥ってしまう様子を私は何度となく見てきました。 そんな状況を思ったら、私は妹さんの ”怒りを超えた恨み” の方が、リカバリーへの希望が感じられると考えます。

どんな時でも人間が生きていく上で 一番大切なのは自分自身なのです。 人間が自分という中核を持たなければ、世の中に翻弄されるだけの生き物になってしまいますし、人間が自己愛を失ったら、他人を愛することもできません。
ですが、女性は時にそれを忘れたり、否定してしまって、「自分が愛する人が一番大切」、「その人のために犠牲になるのは厭わない」、 「自分のことは後回しにして、まずは大切な人のことを優先する」と考える人が決して少なくありません。
でも自分をないがしろにしている人の尽くすパワーや愛するパワーというのは、自分を大切にしている人のパワーに遥かに及ばないものなのです。 それは自分を大切にして、自分を愛する人の方が、尽くす、愛するというコンセプトが決して自己犠牲を伴うものではなく、 自分を高めるものだと思って取り組んでいるためです。

ですから 妹さんのような事態にみまわれた際に、自己愛を失わず、自分を責めずに 本当に悪い元彼だけを恨んでいるというのは、 私にはさほど悪いことには思えません。
また人生には様々な出来事が起こりますが、時にネガティブ・エナジーを使って自分を奮い立たせなければならない時もあるのです。 その典型例は ”悔しさ”で、私自身、ニューヨークに来てからの生活を振り返ると、”悔しいから勉強した”、”悔しいからマスターした” ことは沢山あります。 酷い経験や、侮辱、不運、裏切りなど、落ち込むような出来事に見舞われた時には、 世の中の大義名分など気にせずに、それがたとえネガティブで、不道徳であっても、違法行為でない限りは、 使えるものを全て使って、自分を奮い立たせるべきなのです。
そうしている間に時間が経過すれば、徐々に怒りや恨みも収まって来ますし、それが収まりさえすれば 自分からポジティブになりたいと 考えられるようになるはずです。妹さんのように本来明るく、快活な方であれば尚の事です。

したがってRさんには妹さんが 「怒りの矛先を自分に向けなくて良かった」と、今の状況をポジティブに受け止めて、 妹さんにとって最もカンファタブルで無理のないリカバリーに導いて頂きたいと思います。
本当のポジティブ・シンカーというのは、ポジティブのコンセプトを広義的に捉えて、どんな状況にも希望や可能性を見出して、 そこからエネルギーを引き出して前進していく人です。 そのためには 頭の中をフレキシブルにして、世の中で一般的に唱えられているコンセプトや定義などを取り払って、 人や状況を見極めた最善の判断や対応をしていく必要がありますが、それこそが思いやりであり、愛情だと私は考えます。

Rさんは、既に妹さん思いの愛情深い方でいらっしゃるので、ちょっと視点を替えて 世の中の定義に捉われるのを止めれば、妹さんのリカバリーをしっかりサポートして、 益々姉妹の絆を深めることが出来ると思いますし、 そうすることによってRさんご自身の人生観も、世の中一般に言われるポジティブではなく、 本当の意味での ポジティブになっていくと信じています。


Yoko Akiyama

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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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