Jan. Week 2, 2017
★ "Is There a Proper Way to Mourn?"
元彼の死をフェイスブックで知ったのですが…



秋山様、初めてメールをさせていただきます。
もう10年以上cubenyさんのHPを拝見させていただいており、またお買い物もたびたびさせていただいております。 このセクションの皆さんからの質問内容も、自分の悩みや状況とリンクすることが多く、時に涙を流しながら拝読しております。
秋山様の自分を幸せにするという人生観に共感し、またその姿勢に憧れながら毎日HPにアクセスさせていただいています。

今回初めてメールをさせていただきましたのは、私の昔のボーイフレンドが死去したという情報を得たため、秋山様ならどのように対処されるかお知恵をお借りしたい と思ったからです。 私は現在30代(未婚女性)なのですが、以前アメリカの大学に留学をしておりました。 その際付き合っていたアメリカ人のボーイフレンドは、私が初めて本気で好きになった人物で、別れてから10年以上経過した今も、元気に暮らしているかな? と時に思い出す私の人生で大切な友人でもありました。
別れた後は特に連絡を取ってはおらず、最後に彼から連絡がきたのは東日本大震災の際、心配した彼から来たメールが最後です。 共通の友人も多くなく、またFacebook等をしていない私は、彼の近況を知らずに過ごしてきました。

いつかもっと大人になり結婚して子供もできた際に、何かのタイミングで会えたら、私も彼も幸せに人生を送っている中で、 いつか昔話を話せたら、と思い描いてきました。
先週、何の虫の知らせか、彼の名字をFacebookを検索したところ、彼の親族の方のページをみつけて、コメントで彼が亡くなったことを知りました。 季節はずれのエイプリルフールの冗談かと思いましたが、彼の友人と思われる方々も追悼のコメントをアップしており、亡くなった事実は残念ながら確かなように思います。 亡くなったのはつい最近ですが、原因等は私にはわからない状況です。
最初は10年以上会ってない上、連絡も取り合ってなかったため、あまり実感がわきませんでしたが、少し時間が経つうちにどうしようもない悲しみが押し寄せてきております。 なぜ30歳ほどの若さで亡くなったのか。何があったのか。知りたいような、でも怖くて知りたくなくないような気持ちになっています。

こんな状況の場合、秋山様ならどのように対応されますか。 友人からは、彼の親族や友人に連絡をとったほうが良いとアドバイスされます。 しかし、彼以上に連絡を取っていなかった彼の親族や友人に、いきなり連絡するのは気が引けています。
また彼は恐らく結婚をしていないように思うのですが、状況が不明確ななか私が連絡を取ることにより、 彼と近しい人たちの気分を害すること、また死去間もない現在、悲しみの中にいる彼の親族や友人に連絡することも遠慮すべきでないかと思うのです。 私は、心の中で追悼しつつ時を見てどなたかに連絡をするか、もしくは心の中でずっと追悼しながら生きていこうかとも思っていま す。 同じ世代の友人を失った初めての経験である上、本当に大切な人でしたので、彼の親族等に配慮をした上で、自分の気持ちを整理していければと思っています。
私の深刻な悩みを、いきなりご相談する無礼をお許しください。 いつまでもCubenyさんを応援しています。
これからもHP拝見させていただきます。

- Y -





初めて本気で好きになった元ボーイフレンドの死を思いもかけずに知ることになってショックを受けていらっしゃるYさんのお気持ち、お察しいたします。
大切な友達や家族が他界して、もう会えない、もう話すことが出来ないという状況は、本当に悲しいことですし、 特に若くして亡くなられた方については、果たしたい夢や目標がたくさんあったはず…と思いやったり、 そのご家族の気持ちを察すると、益々やり切れない思いが深まるものです。

でも私はこのコーナーに何度も書いているように、母が占いをする関係で、”人生=運命”と捉える考えが身に付いたこともあって、 人はそれぞれ自分に与えられた運命の中で、それぞれの長さの人生を生きているのだと思うようになりました。 そう思うようになってからは、若くしてこの世を去ったからと言って本人に悔いがあるのでは?と考えたり、 生きていたらその将来に何が出来ただろう、どうなっていただろう等と思いを巡らせるのは止めにして、 その人がこの世の中に残した様々な功績&実績や思い出、生きている間に周囲の人々に注いだ友情や愛情、 意図するしないに関わらず与えた影響やインパクトにフォーカスして、それに感謝しながら、 その人生が如何に素晴らしいものであったかを称えると共に、その命を祝福するように努めてきました。
また大切な友人や家族を失った友達に対する お悔やみのメッセージも、その人を失った痛みにフォーカスするよりも、 その人とシェア出来た様々な時間や経験、それによってもたらされた幸福感や学んだ教訓などポジティブな要素を挙げて、 人生の中でその人に出会えたことがどんなにラッキーであったか、どれほど自分にプラスになったかを リマインドする形を取ってきました。 そう考えることで、私自身も大切な人の死を乗り切ってきましたし、友達が同様にその悲しみを乗り越えるように サポートすることが出来たと思っています。

そもそもクリスチャンの間では、「全ての命を祝福する」という教えがあるため、 葬儀を亡くなった方の人生のセレブレーションとして行う例は少なくありません。 もちろんYさんの元ボーイフレンドのように若くして他界された方や、事故などで突如この世を去った方については、 そう割り切ろうとしても難しい場合がありますが、何歳で どんな亡くなり方をした場合でも、 その方達が自分に与えられた運命を全うしたという事実には変わりはありません。 また死去の時点で、人生が未完成のように思えたとしても、その生前の実績や功績が死後しばらくしてから評価を受けたり、 その人の存在や人生が死後、時間が経過してから世の中、もしくは特定の人々の間で意味を成してくることは決して珍しいことではないのです。
ですから私の考えでは、生きている人間が 亡くなった方を思って最もやってはいけないことは、 その方の人生に勝手なレッテルを貼って、同情したり、悲しんだり、悔いを抱いているに違いないなどと思い込むことだと思っています。
さらに私の考えでは、亡くなった方の人生にフォーカスして、それを感謝・賞賛する気持ちを持つと、その方が何が原因で、どう亡くなったかは どうでも良い事に思えてくるものだと思います。

Yさんのケースでは、元ボーイフレンドに何年もコンタクトしていらっしゃらなかったようなので、 もしご自分の中で何らかのクロージャーを求めている場合は、ご家族にコンタクトして、お悔やみのメッセージを伝えるのは良いかと思います。 その際には、交際していた事などは伝える必要はなく、「彼が大切な友達であった」というのが正しいアプローチです。
またそのメッセージを送る正しいタイミングは、ご自分の気持ちに整理がついて、彼がいかに自分の人生に素晴らしい思い出やインパクトをもたらしてくれたかを、 ご家族にポジティブにお伝え出来る時です。もし彼を失った悲しみだけをご家族が新たにするような内容のお悔やみになってしまうのであれば、控えるべきというのが私の考えです。
こうしたコミュニケーションには締め切りがある訳ではないので、1年後でも、3年後でも、Yさん自身が 彼との素晴らしい思い出をご家族とシェアしたいと思った時で良いのです。

2年ほど前のことですが 私の親友のお父様が他界してしまい、親友がその数日後に フェイスブックにお父様の思い出を語るエッセーをアップしたため、 その直後から彼女のフェイスブック・ぺージには 追悼メッセージが数えきれないほど寄せられました。 でも彼女はそんな追悼メッセージによって心が和むどころか、ソーシャル・メディア上でお父様の死についてアナウンスしたことを深く後悔していました。
お父様の死について 「自分と父親の双方を知る近しい友人には知らせるべきであっても、フェイスブック・フレンドにまでそれを伝えて、 心がこもっていない追悼メッセージを受け取ることによって 自分の精神状態を揺らがせてしまったのは大きな間違えだった」というのが彼女の言い分で、 私もその通りだと思ったのを覚えています。
ですから、どんな追悼のメッセージでも亡くなった方のご家族がありがたいと思う訳では無いことは理解しておくべきだと思います。

そもそも”死”というものを、「身体がこの世の役目を終えただけで、魂は永遠」と考えるのであれば、 Yさんが これまでと同じように、時々彼のことを思い出しては、 「お互いに幸せになって、次に出会えた時に 微笑みながら昔の話が出来たら…」 と考えながら生きることも 彼にとっての供養だと私は考えます。 私自身が ”魂は永遠”という考えの持ち主だからかもしれませんが、もし私が彼の立場であれば、 Yさんが自分の死を知りながらも、いつまでもそうやって思い出してくれて、自分をモチベーションにして”幸せになろう” と思って生きてくれる方が遥かに嬉しいと感じると思います。

供養や追悼には正しいフォーミュラがある訳ではありません。 亡くなった本人とご自身の関係を振り返ってベストと思えることをするべきで、ご家族や周囲に義理立てしたり、 世の中の風習に合わせて不本意なことをしたところで、一番肝心な亡くなった方の魂の供養にはならないというのが私の考えです。
ですのでYさんも、ご自身と元ボーイフレンドの関係を振り返って、どうすることが彼にとってのベストの供養になるかを考えて、 それを実行して頂きたいと思いますし、そうすることがYさんにとっても彼の死を乗り越える大きな助けになると思います。

Yoko Akiyama

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執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。 丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。

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