Four New Restaurants Highly Rated by Gourmet New Yorkers
グルメのニューヨーカーをうならせるニュー・レストラン



ニューヨークには星の数ほどレストランがあって、しかもその入れ替わりが激しいのは言うまでも無いこと。
CUBE New York では新しいレストランの特集をしようと企画する度に、 そのラインナップを選出しているプロセスで、変更を余儀なくさせられる場合もしばしば。 どんなレストランでも、パブリシティにお金を掛ければ メディアに大きく取り上げられて、セレブリティを招待した華やかな オープニング・パーティーが 行えるけれど、肝心の料理やサービスが評価されなければ、あっという間に人気が衰えて 何時まで生き残れるか?を見守るような状態になってしまうのである。
インターネット上のフード・ブログでは、こうした ”死にかけている” レストランを 「Death Watch / デス・ウォッチ」と称して 落ちぶれていく様子をレポートする企画が出来ていたりするほど。
なので、どんなにインテリアやパブリシティの獲得にお金を掛けても、決して欺けないのがニューヨーカー。 それだけに料理が美味しいレストランであれば 特にパブリシティを獲得しなくても オープン当初から混み合って、その人気が持続するだけでなく、 なかなか予約が取れない 状態が長く続くことになる。
ここでは、ニューヨークに2007年末から2008年前半はでにオープンしたレストランの中で、 グルメのニューヨーカーをうならせる 4軒ご紹介をご紹介します。




Adour Alain Ducasse / アデュール アラン・デュカス

2008年1月末に5番街、55丁目のセント・リジスホテル内にオープンしたのがアデュール アラン・デュカス。
同ホテルがオープンした90年代には、同スペースには フレンチ・レストラン、レスピナッセが存在しており、 当時 シェフにグレイ・クーン(現在はカフェ・グレイのシェフ 兼 ミートパッキング・ディストリクトのスパイス・マーケットのパートナー) を起用して ニューヨーク・タイムズから最高の4つ星を獲得。しかし、その後はシェフが入れ替わり、ニューヨーク・タイムズからの星も失い いつの間にか消え失せてしまったのが同店。
このロケーションに多額の資金を投じてリノベーションを行い、誘致したのが ミシュランの3つ星シェフ、アラン・デュカス。
アラン・デュカスのニューヨーク・デビューは、2000年にセントラル・パーク・ウエストの エセックス・ホテル内にオープンしたレストランであったけれど、 こちらはあまりに高額なお値段と賛否両論の評判で、決して人気レストランとは言えなかったのが実情。 同店は2006年半ばにクローズが決定したけれど、それまでの間も アラン・デュカスはスプーンを始めとする3軒のレストランを ニューヨークのレストランター、ジェフリー・チョドローとのパートナー・シップでオープン。しかしこれらも 全て ほどなくクローズし、 アラン・デュカスは ニューヨークでは あまりウケが良くないシェフのイメージが定着しつつあったのだった。 でもその汚名を払拭することになるかもしれないと言われているのが、このアデュール。
ニューヨーク・タイムズのレビューで3つ星を獲得した同店に 初めて出かける人にお薦めなのが 5コースを110ドルで味わえるテイスティング・メニュー。 シェフ、ト二ー・エスノーがクリエイトする モダンで質が高く、上品なフレンチをアラカルトでオーダーするよりコンパクトに楽しむことが出来ます。
サービスはフォーマルであるけれど、必ずしも ベストとは言えないのが実情。
1800種類のワインのラインナップを誇る同店であるけれど、 ワイン・リストは2種類用意されていて、最初に出されるのが300ドル〜800ドルが中心の薄いプリンシパル・リスト。 それ以外のラインナップをリクエストすると、今度は分厚く、100ドル以下のワインも含む ”セラー・リスト” が出されるのが通常。 なので、よほどの予算が無い限りは 同店では見栄を張らずに 「もっとリーズナブルなワインが飲みたい」とか、「予算はXXXドル」というような 明確な リクエストするのが賢明。
やはり高級ホテル内のアラン・デュカスのレストランなので、タックス、チップ込みで1人最低 200ドル以上は覚悟。 これほど大金を払いたくない場合は、入り口にある小さなバーで 16ドルのバーディッシュとワインを味わうのが良いでしょう。

Adour Alain Ducasse
2 E 55th St ( At St. Regis Hotel )
New York, NY 10022
Tel: (212) 710-2277

Website:
www.adour-stregis.com/




Dovetail / ダヴテール

かつてはグルメの不毛地帯と言われたアッパー・ウエストサイドであるけれど、アメリカン・ミュージアム・オブ・ナチュラル・ヒストリー (自然史博物館)に程近い 静かなエリアに 2007年12月にオープンしたダヴテールは、 あっという間にグルメなニューヨーカーの間で評価と人気を獲得したレストラン。
75席のダイニング・ルームは、110年の歴史を誇る建物の古いレンガの柱とモダンな雰囲気を上手く融和させたインテリア。
ロサンジェルス出身のシェフ、ジョン・ フレイザーはビバリー・ヒルズの高級レストランで修行を積んでからパリに移り、 ミシュランの3つ星レストラン、タイユヴァンで経験を積んだあと、ナパのミシュラン3つ星レストラン、フレンチ・ランドリーで、 シェフ、トーマス・ケラーの右腕として働いていたという経歴の持ち主。 ダヴテールはオープンから約3ヶ月後の今年2月の ニューヨーク・タイムズのレビューで 3つ星を獲得しているけれど、 ニューヨーク・タイムズが3つ星を与えているシェフは 目下のところ彼を含む23人のみ。
ペストリー・シェフを勤めるヴェラ・トンは ジョン・フレイザーとは NYタイムズが2つ星を与えたレストラン、コンパスで出会った仲。 それ以前には彼女はル・マドリ、ロシアン・ティールーム、スシ・サンバ等、数多くのレストランでキャリアを積んできている。 メインのお薦めはポーク・ベリーやラムなど 肉料理。デザートはブリオッシュ・ブレッド・プディングがニューヨーク・タイムズのレビューでも 評価を得ている人気メニュー。
でも同店を最初に訪れた人にお薦めするのは5コースのテイスティング・メニュー。お値段は70ドルでメニューの内容を考えると 非常に良心的なプライシングになっている。
さらに安価で同店の料理を味わいたかったら、日曜のサーパーに出かければプリフィックス・メニューが3コースで38ドルというお値段で提供されています。

Dovetail
103 West 77th St, New York, NY 10024
Tel: (212) 362-3800

Website: www.dovetailnyc.com/




Dell' anima / デルアニマ

元ル・ベルナダンのシェフだったガブリエル・トンプソンと、ニューヨークの人気レストラン、バッボの元ソムリエ、ジョー・カンパネールの パートナーシップで2007年10月にウエスト・ヴィレッジにオープンしたのがデルアニマ。
以来、その抜群に美味しいホームスタイル・イタリアンと豊富なイタリアン・ワインのセレクションが 大評判となり、 マンハッタンで最も予約を取るのが難しいレストランの1つとなっただけでなく、マンハッタンの ベスト・カジュアル・イタリアン と言われるようになったのがデルアニマ。
店内の中央にあるカウンターの内側では、クッキング・スタッフが忙しく働く様子が眺められるけれど、 このキッチン・エリアからの熱気のせいで、こじんまりした同店内は 夏のシーズンは 少々の暑さを覚悟。 また春夏は小さなガーデン・エリアもオープンしている。
アペタイザーのお薦めは ブルシェット。人数に応じてトッピングを選んで、それをガーリック・トーストと共に味わうもの。 このガーリック・トーストは頼めばいくらでも持って来てくれる上に、適度に味が付いていて美味。 この他グリルしたオクトパスも人気メニュー。
パスタはどれを選んでも外れがない美味しさ。 セコンディは、ゴルゴンゾーラ・チーズを馴染ませて食べるリブアイ・ステーキや、 スパイシーなチキン、魚ならサーモンに似た シャーなど、チョイスは少ないものの、どれも優秀な味わいになっている。
デザートはパンナコッタも美味しいけれど、アーモンド・ケーキが新発見の美味しさ。
ウェイト・スタッフはフレンドリーで、メニューをよく理解しているので、何を頼んで良いか迷った時は アドバイスを求めるのが良いでしょう。


Dell' Anima
38 8th Ave. ( at Jane St ) New York, NY 10014
Tel: (212) 366-6633

Website: www.dellanima.com/




Momofuku Ko / モモフク・コー

既にCUBE New York で何回か取り上げている モモフク の 最新のレストランがモモフク・コー。
モモフク・ヌードル・バー、モモフク・サム・バーに続く出店。 カウンター席の ストアのインテリアにはそれほど違いがないけれど、 料理がアップグレードして、お値段も高めになっているのが同店。
ニューヨーク・タイムズからは3つ星を獲得し、料理の評価は極めてモモフク・コーであるけれど、 問題は座席数が少ない一方で、評判が高すぎて 予約を取るのが不可能に等しいこと。
同店で食事をするには、まず以下に掲載したウェブサイトにレジスターをしなければならず、その際にはクレジット・カード番号の入力が 義務付けられている。 レジスターに少なくとも5分が掛かるけれど、これは最も簡単な部分。 モモフク・コーでは 向こう1週間の予約のみを、6時15分〜9時15分まで、15分ごとに区切ったタイム・テーブルで受け付けて、 その人数は1人、2人、もしくは4人に限られている。したがって 3人や5人以上の予約はNG。
レジスターを済ませて、予約サイトにログインしてみると 日付と時間を表にした画面には、予約が一杯であることを示す 真っ赤なX印が並んでいて、これは何時ログインしても全く同じ状況。 既に何ヶ月もトライして、一度も予約可能な時間帯の印を目にしたことが無い人が沢山居るから、 同店の予約を入れるのは宝くじに当たる並みに難しいとさえ言われていたりする。
さて、そんな評判の高い同店の料理が、他のモモフクと最も異なるのは 高額な食材を用いていること。 85ドルのテイスティング・メニューのみの同店は、サケ もしくはワイン とのペアリングをすると これに50ドル増し。もちろんチップ&タックスは別。 コースの中には味噌スープや、シャビーチェのような刺身なども含まれていて、これまでのモモフクよりも日本食のテイストが強いことが指摘されている。
現時点ではヴェジタリアン・メニューは無いので、肉や魚を食べない人にはお薦めしないレストラン。
でも同店の85ドルのテイスティング・メニューはどんな レストランのテイスティング・メニューより中身が濃く、面白味がある、と高い評価を 得ているので、予約さえ取れれば是非出かけてみる価値アリのレストラン。
ちなみに、取れた予約は人に譲ることは出来ず、当日もIDを持参して自分が予約した本人であることを証明しないと 食事をさせてもらえないという厳しさなので ご注意を!

Momofuku Ko
163 1st Avenue
New York, NY 10003
Website: www.momofuku.com/ko/default.asp